美人骨~後編:一生一世~ 第20話 あらすじ/ネタバレ

秦婉(シン・エン)は周生行(シュウ・セイコウ)を呼び出し、お酒を温めて彼をもてなします。6年ぶりのことで、周生行(シュウ・セイコウ)は感慨深げです。秦婉(シン・エン)は四叔が寂しがっているから、週末に周生仁(シュウ・セイジン)を連れて遊びに行ってほしいと頼みます。周生行(シュウ・セイコウ)は彼女の真意を理解しており、週末に周生辰(ジョウション・チェン)が帰ってくる中元節のために、彼を遠ざけようとしているのです。

翌日、周生行(シュウ・セイコウ)は周生仁(シュウ・セイジン)を連れて四叔を訪ねます。四叔は周生仁(シュウ・セイジン)に周生辰(ジョウション・チェン)の婚約者について尋ね、周生仁(シュウ・セイジン)は正直に答えます。周生辰(ジョウション・チェン)は時宜(シー・イー)を連れて老宅に戻り、周文幸(ジョウ・ウェンシン)は大喜びで梅行(メイ・シン)を連れて湖のほとりへ案内します。周文幸(ジョウ・ウェンシン)はトンボを捕まえようとしますが、梅行(メイ・シン)が慌てて止めます。時宜(シー・イー)はトンボとコオロギは亡くなった人の魂が宿ると説明し、持ち帰ると縁起が悪いと言います。周生辰(ジョウション・チェン)は迷信を信じませんが、梅行(メイ・シン)は敬うべきだと主張します。

時宜(シー・イー)はカニの容器に蓋をします。周文幸(ジョウ・ウェンシン)はカニが日光を嫌うと思っていると、梅行(メイ・シン)は冗談めかして「カニは日光に当たりすぎると茹ってしまう」と言います。時宜(シー・イー)は思わず吹き出してしまい、周生辰(ジョウション・チェン)は楽しそうに会話する2人を見て、少し寂しい気持ちになります。家族みんなで食事をとり、佟佳人(トン・ジアレン)は周文川(ジョウ・ウェンチュアン)が釣りに行ったと嘘をつきます。秦婉(シン・エン)も特に疑いません。

食後、梅行(メイ・シン)は周文幸(ジョウ・ウェンシン)に竹林の幽霊話や蔵書楼の怪談を聞かせます。時宜(シー・イー)が通りかかると、周文幸(ジョウ・ウェンシン)は慌てて話を止めます。時宜が蔵書楼に行かなくなることを恐れたからです。周文幸は梅行が詞牌名を使って妻を選ぶと言いますが、梅行は慌てて話を切り上げ、周文幸を連れてその場を去ります。

周生辰は深夜になって部屋に戻り、ソファで眠っている時宜をベッドに運んであげます。時宜を起こさないように目覚まし時計を止めたため、時宜は寝坊をして朝食を食べ逃してしまいます。穗穗(すいすい)が手作りのおはぎを届けてくれ、時宜は大喜びします。周生辰は蔵書楼で時宜に贈るプレゼントを探しますが、実用的なものを贈ろうと決め、中元節が終わってから渡すことにします。

中元節当日、祖母は家に帰りたがります。秦婉(シン・エン)は周文幸の病状が悪化していることを隠したいと考え、快く承諾します。周生辰は祖母を車で送りますが、時宜は早く帰るように念を押します。祖母は秦婉(シン・エン)の様子がおかしいことに気づき、何かあったのではないかと疑いますが、周生辰は取り繕います。

秦婉は梅行の父に心臓専門医を紹介してもらい、周文幸の診察を依頼します。教授の診察の結果、周文幸の心臓機能は回復不可能であり、心臓移植しか助かる道はないことが判明します。周生辰と梅行は悲しみに暮れ、周文幸の無事を祈ります。

日が暮れ、時宜は周文幸と一緒に小舟に乗って川に灯籠を流します。周文幸は家族全員の幸せを祈ります。彼女は自分の余命が長くないことを悟っており、もし亡くなっても時宜と周生辰が毎年墓参に来てくれることは望んでいません。ただ、心の中で覚えていてくれればそれで十分だと語ります。時宜はそんな周文幸を励まします。突然、周文幸は激しく咳き込み、時宜は彼女の冷たい手に気づいて自分の服を脱いでかけてあげます。そして、早く家に帰るように促します。船頭が方向転換した際、周文幸はよろけて川に落ちそうになります。時宜が慌てて助けようとしますが、誤って川に転落してしまいます。船頭は泳げず、周文幸は時宜を救うために川に飛び込みます。

周生辰と梅行は時宜が川に落ちたと聞いて急いで駆けつけます。時宜は意識不明となり、周文幸は高熱を出します。秦婉は情報を外部に漏らさないように指示しますが、家政婦が梅行に真実を告げます。周生辰は絶食して時宜のそばを離れず、穗穗(すいすい)が朝食を持ってきても受け取りません。穗穗(すいすい)は林叔(りんしゅく)に周生辰を説得してもらうように頼みますが、林叔(りんしゅく)も困り果てます。それでも彼は意を決して周生辰のもとを訪れ、時宜のために自分の体を大切にするように諭します。周生辰は少し考えた後、後で食事をとることを約束します。時宜が意識を取り戻すと、周生辰は喜び、穗穗(すいすい)に薄味の食事を用意させます。

第20話の感想

第20話は、周生辰と時宜の幸せな日常と、周文幸の病状の悪化が描かれたエピソードでした。

周生辰と時宜は、中元節に周文幸と一緒に過ごすことができ、家族の温かさを改めて感じます。しかし、周文幸の病状は悪化しており、心臓移植しか助かる道がないことが判明します。周生辰と時宜は、周文幸の無事を祈りますが、彼女の余命が長くないことを悟ります。

周文幸は、自分の死を覚悟し、時宜に「毎年墓参に来てくれることは望んでいない。ただ、心の中で覚えていてくれればそれで十分だ」と語ります。時宜は、周文幸の言葉に涙を流しながら、彼女を励まします。

しかし、周文幸は川に落ちてしまい、時宜も彼女を助けようと川に飛び込みます。周生辰と梅行は、2人が川に落ちたと聞いて急いで駆けつけます。時宜は意識不明となり、周文幸は高熱を出します。周生辰は、絶食して時宜のそばを離れず、心配でたまらない様子です。

第20話は、周生辰と時宜の幸せな日常が突然終わりを告げ、2人が大きな試練に直面するエピソードでした。周文幸の病状は、今後さらに悪化していくことが予想され、周生辰と時宜は、大きな悲しみに包まれることになりそうです。

つづく