劉皇后の仰せのままに 第10話 あらすじ/ネタバレ

、西冷宮。金鳳(きんぽう)と素方(そほう)はネズミ捕りに追われ、空腹を抱えていた。金鳳(きんぽう)は腕前を披露し、鶉を射止めて烤し、香ばしい香りが漂う。段雲嶂(だん・うんしょう)は偶然その場を通りかかり、突如現れた美味しさに惹かれて足を止めた。

素方(そほう)は金鳳(きんぽう)に、陛下が冷宮に幽閉したことを許したのかと尋ねる。金鳳(きんぽう)は、美しい未来を夢見ているものの、盲目的に楽観的な人間ではないと答える。段雲嶂(だん・うんしょう)が幽閉を続けるなら、必ず公正な裁きを下すだろうと。

劉歇(りゅう・けつ)の邸宅では、部下が沈傲(しん・ごう)を殺害し、劉相が無事であることを急報する。しかし、劉歇(りゅう・けつ)は段雲嶂(だん・うんしょう)が簡単に命を落とすことを望んでおらず、金鳳(きんぽう)の入宮計画を台無しにしたくなかった。彼は、沈傲(しん・ごう)が二度目の毒殺を自衛のために実行したことを知っていた。部下は、皇后が毒殺していないことはわかっているはずなのに、なぜ陛下は皇后をすぐに解放しないのかと疑問を呈する。しかし、劉歇(りゅう・けつ)は段雲嶂(だん・うんしょう)が思慮深く、そうしないかもしれないと答えた。

そのとき、段雲嶂(だん・うんしょう)が劉府を訪れ、7日後に輔相に冠を戴せるよう告げた。劉歇(りゅう・けつ)は病を理由に姿を現さない。段雲嶂(だん・うんしょう)は聖旨を残し、劉歇(りゅう・けつ)に姿を現すよう迫るとともに、朝野に親政の決意を表明する。劉歇(りゅう・けつ)が従わなければ、口誅筆伐の対象となるだろう。

粛静唐は皇後の解放を提案するが、段雲嶂(だん・うんしょう)は金鳳(きんぽう)が出宮後に変数となることを懸念し、承諾しなかった。一方、冷宮の金鳳(きんぽう)と素方(そほう)は、粗末な食事と雨漏りする屋根に苦しめられていた。素方(そほう)が段雲嶂(だん・うんしょう)に訴え、状況は少し改善された。二人は野菜を盗んで修理し、楽しんでいた。

雲嫣(うんえん)は権威を確立するために金鳳(きんぽう)を陥れようとするが、逆に金鳳(きんぽう)に助けられてしまう。事後、雲嫣(うんえん)は金鳳(きんぽう)に料理と薬を贈る。金鳳(きんぽう)は激将法で雲嫣(うんえん)を食事に誘い、わだかまりを解こうとする。太后は後宮に新しい妃を迎えることを提案するが、段雲嶂(だん・うんしょう)はそれに興味を示さず、金鳳(きんぽう)のことを気にかけていた。

金鳳(きんぽう)は段雲嶂(だん・うんしょう)が暗に助けてくれたことを知り、複雑な気持ちになる。夜、金鳳(きんぽう)は段雲嶂(だん・うんしょう)のために泥人形を作る。一方、劉白玉(りゅう・はくぎょく)は段雲嶂(だん・うんしょう)の注意を引こうとするが、冷たくあしらわれてしまう。段雲嶂(だん・うんしょう)は劉家の女性は好きではないと断言する。

金鳳(きんぽう)は白玉が自分の代わりになろうとしていると誤解するが、実際は白玉は自由を望んでいた。段雲嶂(だん・うんしょう)は密かに西冷宮を訪れ、金鳳(きんぽう)が武場を見学する姿を目撃する。二人は会話の中で、お互いへの微妙な感情の変化を垣間見せる。段雲嶂(だん・うんしょう)は塀の高さを上げるように命じ、金鳳(きんぽう)は梯子を高くするように答える。二人の駆け引きと感情の葛藤が静かに始まった。

第10話:感想

第10話は、金鳳(きんぽう)と段雲嶂(だん・うんしょう)の複雑な関係がさらに深まる回だった。金鳳(きんぽう)は冷宮に幽閉されてもなお、屈せず、自分の力で道を切り開こうとする姿が印象的だった。一方、段雲嶂(だん・うんしょう)は金鳳(きんぽう)への想いを隠しながら、彼女を陰から支える。二人の駆け引きが今後どのように展開していくのか、目が離せない。

また、雲嫣(うんえん)のキャラクターも興味深い。権力欲が強いように見えるが、実は自由を望んでいるという内面が垣間見えた。彼女が今後どのような行動をとるのか、注目したい。

つづく