劉皇后的仰せのままに 第12話 あらすじ/ネタバレ

段雲嶂(だん・うんしょう)と金鳳(きんぽう)は、劉皇太后のお言葉に従い、街頭の「夫婦同心」チャレンジ赛の舞台に立たされた。このイベントでは、夫婦が協力して様々な試練を乗り越え、賞金を獲得する。

金鳳(きんぽう)は最初は断ろうとしたが、仙葩(せんぱ)村に戻る良い機会かもしれないと考え直し、渋々承諾した。段雲嶂(だん・うんしょう)は金鳳(きんぽう)の目の中に光る狡猾さを見て、疑問を抱きながらも協力することにした。金鳳(きんぽう)の行動の背後には、常に隠された目的があることを彼は知っていたからだ。

競技が始まった。最初の種目は「心有霊犀」で、二人は背を向け合って、一人が言葉で説明し、もう一人がそれを当てる。金鳳(きんぽう)はわざと難しい言葉を使って段雲嶂(だん・うんしょう)を困らせようとしたが、段雲嶂(だん・うんしょう)は並外れた知恵で次々と正解し、観客から喝采を浴びた。金鳳(きんぽう)は驚きながらも負けじと、より一層熱心に演じ、段雲嶂(だん・うんしょう)を出し抜こうとした。

続く競技は、難易度がどんどん上がっていく。「盲人摸象」から「負重前行」、そして「同舟共済」まで、どれも二人の息と協力が試されるものだった。金鳳(きんぽう)は心の中では不満を抱いていたが、段雲嶂(だん・うんしょう)と協力して一つ一つ乗り越えていくうちに、二人の雰囲気はいつの間にか微妙なものになっていった。

そして、観客の歓声の中、段雲嶂(だん・うんしょう)と金鳳(きんぽう)は競技に勝利し、賞金を獲得した。掌櫃は笑顔で賞金を渡し、二人は素晴らしい夫婦だと褒めた。金鳳(きんぽう)はこれを機に去ろうとしたが、段雲嶂(だん・うんしょう)に引き止められた。彼は真剣な表情で金鳳(きんぽう)を見つめ、「実は、そんなに苦労しなくてもいい。君が望むものは何でも与えられる」と言った。

金鳳(きんぽう)は驚いた。彼女は段雲嶂(だん・うんしょう)がこんなにも真剣な表情を見たことがなかった。彼女の心は複雑だった。自由への憧れと、段雲嶂(だん・うんしょう)への謎めいた感情の葛藤があった。彼女は深呼吸をして、自分の考えを整理しようとしたが、すべてが曖昧になってしまった。

その時、段雲重(だん・うんちょう)と白玉が駆けつけてきて、気まずい雰囲気を和らげた。二人は金鳳(きんぽう)と段雲嶂(だん・うんしょう)の安全を心配し、ずっと後をつけてきていたのだ。二人が無事なのを見て、ようやく安心した。

四人は合流した後、宮殿に戻ることにした。道中、金鳳(きんぽう)は黙っていたが、心の中では激しく葛藤していた。彼女は、この愛憎入り混じった男のそばにこのままいるべきなのか、それとも自由を求めて無憂無慮の仙葩(せんぱ)村に戻るべきなのか、わからなかった。

宮殿に戻ると、夜も深まっていた。金鳳(きんぽう)は一人窓際に座り、月明かりを眺めながら、迷いと不安に包まれていた。一方、段雲嶂(だん・うんしょう)は少し離れた場所から静かに彼女を見つめていた。彼女の目は優しさと期待に満ちていた。彼は金鳳(きんぽう)の心の葛藤がすぐに解けるわけではないことを知っていたが、彼は待つつもりだった。彼らにとっての明るい未来が来るまで。

第12話の感想

第12話は、金鳳(きんぽう)と段雲嶂(だん・うんしょう)の「夫婦同心」チャレンジ赛での活躍が描かれた回でした。最初は渋々参加した金鳳(きんぽう)でしたが、段雲嶂(だん・うんしょう)との息の合ったコンビネーションで次々と試練を乗り越えていく姿は爽快でした。特に、金鳳(きんぽう)がわざと難しい言葉を使って段雲嶂(だん・うんしょう)を困らせようとするシーンは、二人の関係性を象徴するようなコミカルな場面でした。

また、この回では金鳳(きんぽう)の心情の変化も描かれていました。最初は自由を求めて段雲嶂(だん・うんしょう)から逃れようとしていた金鳳(きんぽう)でしたが、段雲嶂(だん・うんしょう)との共同作業を通して、彼への複雑な感情が芽生えていきます。ラストシーンで段雲嶂(だん・うんしょう)から「君が望むものは何でも与えられる」と言われた時の金鳳(きんぽう)の表情は、彼女の心の葛藤を物語っていました。

つづく