『劉皇后仰せのままに』第21話 あらすじ/ネタバレ

緊迫の陣形演練で乱れが生じる

陣形演練の最中、(えい・ふく)のミスにより太鼓のリズムが乱れ、兵士たちの陣形が崩れてしまう。金鳳(きんぽう)は(えい・ふく)に代わり太鼓を叩き、段雲嶂(だん・うんしょう)は演練を中断し、輔相?劉歇(りゅう・けつ)を主帳に招き入れる。

劉歇(りゅう・けつ)は軍備不足、兵士の老齢化、軍心の動揺を指摘し、増税を何度も要請したものの却下されたと訴える。段雲嶂(だん・うんしょう)は増税が民怨を招くことを懸念する。

民衆の苦しみを目の当たりにする

一方、太学苑では魏(ぎ)太傅が学生たちを動員し、陛下に民衆の苦しみを訴えるための行動を起こそうとしていた。劉歇(りゅう・けつ)は宮人の資料を用いて、宮人の背後にいる家族の責任や、戦争が一般家庭に与える壊滅的な打撃を段雲嶂(だん・うんしょう)に示し、備えと民生の重要性について考えさせる。

その後、劉歇(りゅう・けつ)は段雲嶂(だん・うんしょう)を仙葩(せんぱ)村に連れて行き、戦争によって壮丁を失った村の歴史を明らかにし、戦争の残酷さと平和の尊さを痛感させる。金鳳(きんぽう)は劉歇(りゅう・けつ)が報告した戦死者の数に疑問を抱きながらも、責任と犠牲に関する議論に巻き込まれていく。

金鳳(きんぽう)と段雲嶂(だん・うんしょう)の絆が深まる

夕食時、段雲嶂(だん・うんしょう)は金鳳(きんぽう)の気遣いに感謝し、彼女が自分だけでなく、天下の民を気にかけていることに気づく。二人の絆はさらに深まる。

しかし、朝議では劉歇(りゅう・けつ)の増税提案は反対され、さらに魏(ぎ)太傅と学生たちが黒衣の男たちに連れ去られたという知らせが混乱を招く。段雲嶂(だん・うんしょう)は劉歇(りゅう・けつ)の挑発に乗り、3日以内に民怨を鎮め、魏(ぎ)太傅を救出することを決意する。

魏(ぎ)太傅の決意と金鳳(きんぽう)の捜査

段雲嶂(だん・うんしょう)は自ら牢を訪れて魏(ぎ)太傅に会いに行くが、冷たくあしらわれ、魏(ぎ)太傅は死を以て段雲嶂(だん・うんしょう)に机上の空論ではなく、柔軟な対応を求める。劉歇(りゅう・けつ)は民怨を利用して金鳳(きんぽう)に「方御弗華鉛(ほうぎょふつかえん)」事件の真相究明を指示し、事件解決によって民心を鎮めようとする。

金鳳(きんぽう)は事件の調査を進める中で、「方御弗華鉛」が宮中の老婆と関係がある可能性があることを知り、さらに魚長崖(ぎょちょうがい)の窮状を目の当たりにする。二人は笑い合いながらも、深い友情を育んでいく。

また、段雲嶂(だん・うんしょう)は金鳳(きんぽう)の会話から、民衆の噂話の裏に隠された真実の生活や感情のニーズを理解し、今後の治国理念に大きな変化をもたらす。

解決への糸口と深まる絆

最終的に段雲嶂(だん・うんしょう)は、粛静唐と柴鉄舟(さいてっしゅう)を派遣し、輔相の生活から民怨解決と朝議安定の鍵となる手がかりを探させる。この一連の経験は、段雲嶂(だん・うんしょう)をより成熟させ、金鳳(きんぽう)との絆をさらに深め、東皓国の未来のために共に努力していく。

第21話の感想

第21話は、戦争と民衆の苦しみという重いテーマを扱いながらも、劉歇(りゅう・けつ)の巧みな手腕と金鳳(きんぽう)の行動力によって、物語が大きく動き出す展開が印象的でした。

特に、劉歇(りゅう・けつ)が段雲嶂(だん・うんしょう)を仙葩(せんぱ)村に連れて行き、戦争の悲惨さを目の当たりにさせたシーンは、段雲嶂(だん・うんしょう)の心に大きな変化をもたらしたのではないかと感じました。また、金鳳(きんぽう)が「方御弗華鉛」事件の真相究明に奔走する姿は、彼女の正義感と行動力を改めて認識させられました。

また、魏(ぎ)太傅の死を以て段雲嶂(だん・うんしょう)に変化を促すシーンは、衝撃的でありながらも、魏(ぎ)太傅の強い意志が伝わってくる感動的な場面でした。

さらに、金鳳(きんぽう)と魚長崖(ぎょちょうがい)のやりとりは、コミカルでありながらも、二人の友情の深さが感じられる微笑ましいシーンでした。

つづく