『劉皇后的仰せのままに』第23話 あらすじ/ネタバレ
夜半の驚愕
段雲嶂(だん・うんしょう)は夜中に突然目を覚まし、粛静唐から劉歇(りゅう・けつ)が庭で気を失っているものの、他に異常はないと報告を受け再び眠りにつく。劉歇(りゅう・けつ)は軒宸殿が迷魂香で襲われたことを聞き、方を探している者の仕業だと推測する。彼はかつて武王の乱を平定するために軽騎で千里を駆け、その時に仙葩(せんぱ)村を知ったことを思い出し、世事は夢のように移り変わり、自分にとって重要なことが他人にとっては取るに足りないものかもしれないと感慨にふける。
管賢士(かんけんし)の探り
翌朝、管賢士(かんけんし)は栓子(せんし)に昨夜の劉歇(りゅう・けつ)と金鳳(きんぽう)の様子を尋ねるが、栓子(せんし)は渋る。管賢士(かんけんし)は弗公公の面目を立ててほしいと頼み、栓子(せんし)は劉歇(りゅう・けつ)が自分を大切に扱っていること、そして劉歇(りゅう・けつ)と金鳳(きんぽう)が抱き合っていたことを話す。管賢士(かんけんし)はそれを記録し、「帝后行周公之礼」と記す。
金鳳(きんぽう)の不安と疑惑
金鳳(きんぽう)は朝起きて、自分が段雲嶂(だん・うんしょう)の胸に伏せていることに気づき、何もなかったことに安堵する。霊枢院の魚長崖(ぎょちょうがい)を訪ねると、彼の机に「方御弗鉛華」と書かれているのを見つける。魚長崖(ぎょちょうがい)は正しくは「鉛華弗御方」だと訂正する。
太妃は魚長崖(ぎょちょうがい)が何か企んでいるのではないかと疑い、西玥(せいげつ)の人間で方を探しているのではないかと考える。そこで、彼に協力を求める暗示を送るが、内心では疑念を抱いている。太和殿では、太后が金鳳(きんぽう)のお腹を撫でて腰掛けを賜り、子孫に恵まれることを喜ぶ。
雲重(うんちょう)は母妃が魚長崖(ぎょちょうがい)に親しげにしているのを見て誤解を招くのではないかと心配し、注意する。太妃は単に美容の相談をしているだけだと笑う。雲重(うんちょう)は魚長崖(ぎょちょうがい)の企みを非難するが、魚長崖(ぎょちょうがい)は自分は同じ道の人間だと主張し、二人は言い争う。
軒宸殿襲撃
夜になると、軒宸殿に刺客が現れ、段雲嶂(だん・うんしょう)は金鳳(きんぽう)を庇って負傷する。意識が朦朧とする中、幼い頃に草むらに隠れて侍衛が太子を捜索しているのを見たこと、恐怖の中で孔明灯が上がるのを見たことを思い出す。
御医の診察では異常はないが、粛静唐は真相を究明すると誓う。金鳳(きんぽう)は段雲嶂(だん・うんしょう)のそばに付き添い、傷だらけの彼の姿を見て涙を流す。段雲嶂(だん・うんしょう)は父皇が病に倒れ、輔相に厳しくしつけられた辛い日々を思い出し、金鳳(きんぽう)は同情する。
疑心と協力
魚長崖(ぎょちょうがい)は刺客を劉歇(りゅう・けつ)が差し向けたのではないかと疑い、劉歇(りゅう・けつ)に問いただす。劉歇(りゅう・けつ)は否定し、方を手に入れて後患を絶つ必要があると主張し、魚長崖(ぎょちょうがい)の父の死を引き合いに出して脅す。
侍女は太妃に、刺客は方とは関係ない人物だったと報告し、方の問題は急を要すると伝える。太妃は魚長崖(ぎょちょうがい)に黎妃の遺品を探し出してくれるよう期待する。
金鳳(きんぽう)は魚長崖(ぎょちょうがい)に段雲嶂(だん・うんしょう)のために薬を取ってほしいと頼み、鉛華弗御方が美容の秘訣であることを知り、劉歇(りゅう・けつ)が若さを保ちたいのではないかと疑う。魚長崖(ぎょちょうがい)は協力することを提案し、金鳳(きんぽう)は承諾する。魏と凌の婚姻の際、劉歇(りゅう・けつ)と金鳳(きんぽう)は式に出席し、魚長崖(ぎょちょうがい)は機会を伺うが、何も見つからない。
金鳳(きんぽう)は新婦に贈り物をし、協力を約束する。帰路、段雲嶂(だん・うんしょう)は贈り物を見せてもらい、願いが叶うことを願う。金鳳(きんぽう)は巧妙な計略を提案し、二人は未来に希望を抱きながら見つめ合う。
第23話の感想
第23話は、劉歇(りゅう・けつ)と金鳳(きんぽう)の絆が深まる一方で、新たな謎が浮上し、物語が大きく動き出した回でした。
まず、劉歇(りゅう・けつ)と金鳳(きんぽう)の夫婦関係がより親密になったことが印象的でした。特に、金鳳(きんぽう)が劉歇(りゅう・けつ)の胸に伏せて眠っているシーンは、二人の信頼関係が深まっていることを示唆しています。また、金鳳(きんぽう)が劉歇(りゅう・けつ)の傷を看病するシーンは、二人の愛情の深さを表現しています。
一方、魚長崖(ぎょちょうがい)の登場によって、物語に新たな謎が加わりました。魚長崖(ぎょちょうがい)は黎妃の遺品を探しているようですが、その目的は不明です。また、魚長崖(ぎょちょうがい)は劉歇(りゅう・けつ)と金鳳(きんぽう)に協力するふりをして、何か企んでいる可能性もあります。
さらに、第23話では段雲嶂(だん・うんしょう)の過去が明らかになりました。幼い頃に孔明灯を見たシーンは、段雲嶂(だん・うんしょう)が太子として苦悩を抱えていたことを示唆しています。この過去の経験が、段雲嶂(だん・うんしょう)の現在の性格に影響を与えているのかもしれません。
つづく