劉皇后の仰せのままに 第27話 あらすじ/ネタバレ

静かな重華殿で

白玉は、雲重(うんちょう)に最近の騒動は自分が起こしたのではないと強く訴える。火龍吐珠の開発に没頭していたと主張するが、雲重(うんちょう)は沈黙したまま。白玉は不快感を示しつつも、何も言わずに去ろうとする。雲重(うんちょう)は気まずい雰囲気を笑いながら解きほぐし、白玉の才能を信じているからこそ、彼女がそんな愚かなことをするはずがないと打ち明ける。二人は顔を見合わせて笑い、誤解は消えていく。

夜空に輝く火龍吐珠

夜が訪れ、雲重(うんちょう)が作った火龍吐珠が夜空に輝く。彼は、この美しい光景が白玉の心を動かし、告白する時が来たと期待する。

皇后のための百衲衣(ひゃくのうい)

一方、欽天台は緊急の任務を受け、皇后金鳳(きんぽう)の快復を祈願して百衲衣(ひゃくのうい)を縫うよう宮女たちに呼びかける。この知らせは宮中に広まり、各宮の宮女たちが協力する。徐(じょ)太妃と太后も、新しい衣服を切り取って香羅殿に届ける。

目を覚ました金鳳(きんぽう)は、素方(そほう)が百衲衣(ひゃくのうい)は皇后が作ったものだと嘘をついたことに気づく。尚書は段雲嶂(だん・うんしょう)に、西玥(せいげつ)の使者が怪しい動きをしていると報告する。西玥(せいげつ)国内は混乱しており、東皓国との平和も表面的なものであり、新任の君主は悪名高い人物であるため、注意が必要だ。段雲嶂(だん・うんしょう)は輔相の劉歇(りゅう・けつ)に意見を求めるが、劉歇(りゅう・けつ)の視線は百衲衣(ひゃくのうい)を着た金鳳(きんぽう)に釘付けになっていることに気づく。金鳳(きんぽう)は段雲嶂(だん・うんしょう)を「嘘つきを罰する場所」に連れて行こうとするが、劉歇(りゅう・けつ)は段雲嶂(だん・うんしょう)に皇后に付き添うように命じ、自分は西玥(せいげつ)の件を引き受ける。尚書は劉歇(りゅう・けつ)の真意を私的に議論するが、劉歇(りゅう・けつ)から厳しく注意される。

金鳳(きんぽう)と段雲嶂(だん・うんしょう)の甘い時間

金鳳(きんぽう)は段雲嶂(だん・うんしょう)を彩虹仙女伝説の場所へ連れて行く。仙女は存在しないと知りながらも、善意の嘘に浸りたいと願う。彼女は嘘をついた罰として段雲嶂(だん・うんしょう)に罰を与えるよう要求し、段雲嶂(だん・うんしょう)は優しいキスで応える。金鳳(きんぽう)もキスで応え、二人は甘い時間を過ごす。

劉歇(りゅう・けつ)の調査と西玥(せいげつ)の陰謀

劉歇(りゅう・けつ)は暮顏宮の調査を進めるが、何も得られない。しかし、その裏にある何かを感じ取る。彼はわざと腐った餌を与えて様子を探るが、そこには深い意味が込められている。魚長崖(ぎょちょうがい)は、西玥(せいげつ)の使者が持ち込んだ鉛華弗芳御はただの美容用品であると報告する。しかし、劉歇(りゅう・けつ)は本当の目的が黎妃の隠し持つものにあることを知っており、宮中の謎の勢力もその物に狙いを付けていることを悟る。

雲重(うんちょう)の告白と白玉の反応

雲重(うんちょう)は白玉に自分の気持ちを告白し、外力に頼らずに自分の真心で彼女を振り向かせようと決意する。彼は修復中の火龍吐珠を見せるが、誤って白玉を汚してしまい、追いかけっこが始まる。

魚長崖(ぎょちょうがい)の複雑な背景と金鳳(きんぽう)の決意

粛静唐は段雲嶂(だん・うんしょう)に、魚長崖(ぎょちょうがい)の複雑な背景を明かし、彼の身元は謎に包まれており、西玥(せいげつ)皇室に関係している可能性があると告げる。段雲嶂(だん・うんしょう)は不快感を示し、粛静唐を追い返す。魚長崖(ぎょちょうがい)は「太子殿下」からの密書を受け取り、徐(じょ)太妃は密かに後手を残そうと企む。

金鳳(きんぽう)は悪夢にうなされ、目が覚めると現実の冷たさを痛感する。劉歇(りゅう・けつ)は夫人を探すため、軍隊を動員して魚長崖(ぎょちょうがい)と対峙し、一日以内に真相を解明するよう迫る。金鳳(きんぽう)は母親が誘拐されたことを知り、悲しみに暮れ、母親を救うため、段雲嶂(だん・うんしょう)の助けを拒否する。

雨の中、金鳳(きんぽう)は一人歩き、雨に打たれる。宮殿に戻ると、彼女は涙を流し、段雲嶂(だん・うんしょう)も慰めようとするが、無力感を感じている。金鳳(きんぽう)は決意を固め、母親を救うために一人で旅に出る。

魚長崖(ぎょちょうがい)の罠と(えい・ふく)の運命

魚長崖(ぎょちょうがい)は自分が利用されていることに気づき、(えい・ふく)を駒として新しい計画を立てる。密室にいる(えい・ふく)は、看守とトランプで遊び、自分が誰かの策略に巻き込まれていることに気づいていない。

金鳳(きんぽう)は攏月王爷(ろうげつおう)に助けを求め、占いで自分の心を落ち着かせようとする。攏月王爷(ろうげつおう)は、金鳳(きんぽう)は困難に遭うものの、最終的には無事でいると占う。宮廷内外では、権力、愛、忠誠を巡る戦いが静かに繰り広げられている。

第27話 感想

第27話は、物語の展開が大きく進み、登場人物の心情の変化や複雑な人間関係が描かれた回でした。

まず、白玉と雲重(うんちょう)の関係に大きな進展がありました。白玉は雲重(うんちょう)を誤解し、不快感を示しますが、雲重(うんちょう)の真心に触れ、誤解が解けます。また、雲重(うんちょう)は白玉への想いを告白し、追いかけっこをするなど、二人の関係がより深まりました。

一方、金鳳(きんぽう)と段雲嶂(だん・うんしょう)の関係も進展しました。金鳳(きんぽう)は百衲衣(ひゃくのうい)の嘘に気づき、段雲嶂(だん・うんしょう)を「嘘つきを罰する場所」に連れて行きます。そこで、二人は甘い時間を過ごし、絆を深めます。

しかし、金鳳(きんぽう)は母親が誘拐されたことを知り、悲しみに暮れます。段雲嶂(だん・うんしょう)の助けを拒否し、一人で救出に向かいます。

また、劉歇(りゅう・けつ)は西玥(せいげつ)の陰謀を察知し、調査を進めます。魚長崖(ぎょちょうがい)の複雑な背景や、(えい・ふく)が利用されていることが明らかになり、物語はますます複雑になっていきます。

つづく