『劉皇后の仰せのままに』第28話 あらすじ/ネタバレ

金鳳(きんぽう)の決意と段雲嶂(だん・うんしょう)の密かな行動

金鳳(きんぽう)は魚長崖(ぎょちょうがい)の助言を受け、捕らわれている母の救出を決意します。一方、段雲嶂(だん・うんしょう)も夜行衣に身を包み、金鳳(きんぽう)の救出に向かいます。太后には行動を悟られないよう、小栓子(せんし)には同行を禁じます。

密室への潜入と英雄救美

魚長崖(ぎょちょうがい)は金鳳(きんぽう)を慕顔宮の奥深くにある密室へと導きます。金鳳(きんぽう)は魚長崖(ぎょちょうがい)の宮内への精通ぶりに驚きを隠せません。彼は「ちょっとした物を取るために来たことがある」と軽く説明します。嫌疑を避けるため、金鳳(きんぽう)を先に進ませた魚長崖(ぎょちょうがい)は、密かに仕掛けを操作し、英雄救美を演出します。しかし、段雲嶂(だん・うんしょう)は密かに後を付けており、金鳳(きんぽう)をそっと見守っていました。

母の行方と暗殺未遂

金鳳(きんぽう)は密室の中で母の愛用する長牌を見つけますが、母の姿はありません。仕掛けを動かそうとした瞬間、暗器が飛んできます。段雲嶂(だん・うんしょう)は素早く反応し、金鳳(きんぽう)を守ります。

目覚めた金鳳(きんぽう)と母の救出

金鳳(きんぽう)が目覚めると、そこは香羅殿でした。素方(そほう)は金鳳(きんぽう)が長い間眠っていたこと、母は無事に家に帰ったことを伝えます。母は山中で迷い、英雄に助けられたとのことでした。金鳳(きんぽう)は、これが夢と一致していることに驚きを隠せません。

(えい・ふく)の帰還と選秀大典

(えい・ふく)が戻り、密室では牌に夢中で、英雄に助けられる必要はなかったと笑います。(えい・ふく)の心には劉歇(りゅう・けつ)しかいないようです。素方(そほう)は、陛下は宮中の事務で忙しいので、お見舞いに来られないと伝えます。実は、この日は宮中で選秀大典が行われており、段雲嶂(だん・うんしょう)は人選に追われていました。

武練場での剣術対決と魚長崖(ぎょちょうがい)の告白

武練場では、粛静唐が段雲嶂(だん・うんしょう)に選秀の進捗を報告します。選秀は通常の項目に加え、宮女の投票による特別項目も設けられています。これは太后的意向でした。段雲嶂(だん・うんしょう)は、画像を撤去し、選抜は容貌ではなく徳と才能を重視すると強調します。

そこに、魚長崖(ぎょちょうがい)が遅れて登場し、宮女たちの注目を集めます。段雲嶂(だん・うんしょう)は、魚長崖(ぎょちょうがい)の腕前を試すために、剣術の試合を提案します。試合中、段雲嶂(だん・うんしょう)は魚長崖(ぎょちょうがい)に金鳳(きんぽう)への想いを直接問います。魚長崖(ぎょちょうがい)は、金鳳(きんぽう)への想いを認め、かつての婚約や代筆の手紙の秘密を明かします。金鳳(きんぽう)が駆け付け、無意味な争いを止めます。金鳳(きんぽう)は、自分の気持ちは自分で決めることができると主張します。

西玥(せいげつ)使者の横暴と段雲嶂(だん・うんしょう)の怒り

京城では、西玥(せいげつ)の使者が横暴を働き、民衆の怒りを買います。民衆は皇城の下に集まり、陛下に面会して説明を求めます。朝堂では、段雲嶂(だん・うんしょう)は西玥(せいげつ)使者の行為を厳しく非難し、方大人に厳重な調査を命じます。輔相の劉歇(りゅう・けつ)は、使者はすでに京を離れたと報告します。段雲嶂(だん・うんしょう)は、劉歇(りゅう・けつ)の処理方法に不満を示し、粛静唐は秩序維持のために負傷したことを訴えます。

段雲嶂(だん・うんしょう)の謝罪と金鳳(きんぽう)の要求

段雲嶂(だん・うんしょう)は金鳳(きんぽう)に謝罪しようとしますが、金鳳(きんぽう)は心からの謝罪でなければ受け入れないと拒否します。段雲嶂(だん・うんしょう)は、小栓子(せんし)や宮女たちを通じて謝罪を伝えようとしますが、金鳳(きんぽう)はそれらを不誠実だと感じます。劉歇(りゅう・けつ)は段雲嶂(だん・うんしょう)の意図を察し、暗躍しながら西玥(せいげつ)の動向を注視します。

金鳳(きんぽう)の怒りと魚長崖(ぎょちょうがい)の謝罪

ある日、金鳳(きんぽう)は段雲嶂(だん・うんしょう)のもとを訪れ、まだ謝罪を受けていないと直接伝えます。彼女は絵板を取り出し、段雲嶂(だん・うんしょう)の過失を一つ一つ指摘します。段雲嶂(だん・うんしょう)が口を開こうとした瞬間、魚長崖(ぎょちょうがい)が「中邪」を起こします。魚長崖(ぎょちょうがい)は、薬丸を煎じている間に段雲嶂(だん・うんしょう)と金鳳(きんぽう)に謝罪し、今後償うことを約束します。この出来事は、雲重(うんちょう)が白玉の正体であることを明らかにもしました。白玉は『孽心求緣』の作者であり、二人は書を通じて縁を結び、意気投合します。

こうして、誤解から生じた騒動は徐々に収束に向かいます。段雲嶂(だん・うんしょう)と金鳳(きんぽう)の関係も、この一連の出来事の中で微妙に変化していきます。

第28話の感想

第28話は、金鳳(きんぽう)と段雲嶂(だん・うんしょう)の複雑な関係がさらに深まる回でした。金鳳(きんぽう)は母の救出に成功しますが、段雲嶂(だん・うんしょう)の行動に不信感を抱きます。段雲嶂(だん・うんしょう)は金鳳(きんぽう)に謝罪しようとしますが、金鳳(きんぽう)は心からの謝罪を求めます。

この回では、魚長崖(ぎょちょうがい)の正体も明らかになりました。彼は金鳳(きんぽう)の幼馴染であり、かつて婚約していたことが判明します。魚長崖(ぎょちょうがい)は金鳳(きんぽう)への想いを告白しますが、金鳳(きんぽう)は段雲嶂(だん・うんしょう)への想いを貫きます。

また、西玥(せいげつ)使者の横暴が描かれ、段雲嶂(だん・うんしょう)と劉歇(りゅう・けつ)の対立が深まります。段雲嶂(だん・うんしょう)は西玥(せいげつ)使者の行為を厳しく非難しますが、劉歇(りゅう・けつ)は穏便に処理しようとします。

つづく