劉皇后的仰せのままに 第29話 あらすじ/ネタバレ

魚長崖(ぎょちょうがい)の真の正体と徐(じょ)太妃の秘密

魚長崖(ぎょちょうがい)の手下は、2人の西玥(せいげつ)の使者を捕らえた。使者は魚長崖(ぎょちょうがい)を見ると、跪いて「太子殿下」と呼んだ。魚長崖(ぎょちょうがい)は、老東西の宮殿に潜んでいる人物は誰か尋ねたが、2人は口を閉ざしたまま、自害を選んだ。魚長崖(ぎょちょうがい)は、その人物が徐(じょ)太妃であると推測した。

欽天台で、魚長崖(ぎょちょうがい)はわざと薬の入った葫芦を落とした。徐(じょ)太妃はそれを素早く受け取った。これは、西玥(せいげつ)の国では重要な意味を持つ行為であり、葫芦を落としてはいけないとされている。

夜になり、段雲嶂(だん・うんしょう)は金鳳(きんぽう)の説得を受け、謝罪を決意した。謝罪の言葉を口にした後、彼は今までにないほどの軽さを感じた。彼は金鳳(きんぽう)に、翌日ある場所へ同行してほしいと頼んだ。

翌日、段雲嶂(だん・うんしょう)は金鳳(きんぽう)を連れ、宮門の前に立った。彼は西玥(せいげつ)の使者の件で謝罪し、すべての損失を賠償することを約束した。民衆は感動し、次々と跪いて礼をした。劉歇(りゅう・けつ)は轎の中でその様子を見て、満足そうに頷いた。

事後、金鳳(きんぽう)は謝罪をしたことで段雲嶂(だん・うんしょう)がより親しみやすくなったと慰めた。段雲嶂(だん・うんしょう)は肅静唐にも謝罪し、今後は危険に立ち向かうことを約束した。

徐(じょ)太妃は霊枢院に駆け込み、魚長崖(ぎょちょうがい)に共謀しているのかと問い詰めた。魚長崖(ぎょちょうがい)は、徐(じょ)太妃が西玥(せいげつ)の人間であるだけでなく、20年間東皓国に潜入して機密情報を盗み出してきたスパイであると明かした。徐(じょ)太妃は泣き崩れ、スパイとして生きる苦悩を訴えた。彼女は権力争いに巻き込まれ、故郷に帰りたいと願っていた。

魚長崖(ぎょちょうがい)は劉歇(りゅう・けつ)にこのことを報告した。しかし、劉歇(りゅう・けつ)はすでに知っており、徐(じょ)太妃は脅威ではないと考えていた。彼は、金鳳(きんぽう)が鉛華弗芳御の処方を手に入れなければ、自分たちは主導権を握れないと強調した。魚長崖(ぎょちょうがい)は、なぜ金鳳(きんぽう)を危険にさらすのかと疑問を呈した。劉歇(りゅう・けつ)は、黎妃は西玥(せいげつ)の人間であるため、スパイのリストを漏らすことはないと説明した。それは国家と民族への忠誠を示す行為であると述べた。

金鳳(きんぽう)の家では、(えい・ふく)が劉歇(りゅう・けつ)からの贈り物とラブレターを受け取った。金鳳(きんぽう)は羨ましさを感じた。段雲嶂(だん・うんしょう)はそれを知り、金鳳(きんぽう)のためにロマンチックなサプライズを企画することにした。彼は雲重(うんちょう)と小唐を呼び寄せ、国家を治めるためには家庭の調和が重要であると強調した。雲重(うんちょう)はそれを聞いて、白玉に告白することを決意した。

翌日、劉歇(りゅう・けつ)は(えい・ふく)に再びアプローチし、スープに含まれる当帰の意味を指摘した。金鳳(きんぽう)は段雲嶂(だん・うんしょう)のロマンチックな計画について尋ねたが、彼は神秘的に笑って、準備中だと答えた。

夜になると、段雲嶂(だん・うんしょう)と金鳳(きんぽう)は欽天台に向かった。しかし、そこにはすでに雲重(うんちょう)と白玉がいた。雲重(うんちょう)はバラ星雲の下で白玉に告白した。白玉は恥ずかしそうに何も言わなかったが、心は動いていた。段雲嶂(だん・うんしょう)はそれを目撃し、仕方なく自分の計画を諦めて、金鳳(きんぽう)を家に帰らせた。

雲重(うんちょう)は白玉を家に送り届けた。白玉は雲重(うんちょう)への気持ちについて何も言わなかったが、雲重(うんちょう)は諦めずに告白し続ける決意をした。

段雲嶂(だん・うんしょう)は御芳園の東風を準備し、小栓子(せんし)に皇后に伝えるように命じた。その直後、風月(ふうげつ)が急報をもたらした。雲重(うんちょう)が麗景軒から飛び降り、白玉を御芳園に行かせようとしているというのだ。しかし、白玉は落ち着いて、麗景軒には飛び降りるような高い建物はないと答えた。

そして、段雲嶂(だん・うんしょう)が丹念に準備した御芳園の夜は訪れた。しかし、空には思いもよらない光景が広がっていた。雲重(うんちょう)が花車で空中に浮かび、宮人たちの歓声を浴びていたのだ。段雲嶂(だん・うんしょう)は複雑な気持ちでその様子を見つめた。

第29話の感想

第29話は、物語が大きく動き出す重要なエピソードでした。魚長崖(ぎょちょうがい)の正体が明らかになり、徐(じょ)太妃の苦悩が描かれ、段雲嶂(だん・うんしょう)と金鳳(きんぽう)の関係にも進展がありました。

特に印象的だったのは、徐(じょ)太妃のシーンです。彼女はスパイとして生きる苦悩を吐露し、故郷への想いを切々と語りました。彼女の複雑な心情が伝わってくる、素晴らしい演技でした。

一方、段雲嶂(だん・うんしょう)と金鳳(きんぽう)の関係は、少しずつ前進しているようです。段雲嶂(だん・うんしょう)は金鳳(きんぽう)のためにロマンチックなサプライズを企画し、金鳳(きんぽう)も彼の気持ちを受け入れようとしている様子が描かれました。2人の関係が今後どのように発展していくのか、楽しみです。

また、雲重(うんちょう)と白玉の恋模様も気になるところです。雲重(うんちょう)は白玉に告白し、白玉も彼に好意を持っている様子が描かれました。しかし、2人の恋路は簡単ではないでしょう。今後の展開に注目です。

つづく