『劉皇后的仰せのままに』第3話 あらすじ/ネタバレ

劉白玉(りゅう・はくぎょく)は温婉な振る舞いによって太后と太妃の寵愛を受け、段云嫣は劉輔相の娘でありながら金鳳(きんぽう)との差に疑問を抱く。宮女たちの噂では、金鳳(きんぽう)は御厨房を焼きそうになったり、粛大人をからかったり、御薬房で沈傲(しん・ごう)の作った精油器を壊したりと、前日に多くのトラブルを起こしていた。云嫣は金鳳(きんぽう)が皇にふさわしくないと憤慨するが、太后は名門の娘が失敗するのはよくあることだと宥め、金鳳(きんぽう)が欽天台にいることを告げる。

欽天台では、金鳳(きんぽう)と素方(そほう)が息を切らしながら到着。段攏月(だん・ろうげつ)が各々の鐘の用途を説明する中、金鳳(きんぽう)は埃を被った大きな鐘を拭こうとするが、王爷に止められる。もみ合いになり、金鳳(きんぽう)は誤って鐘を鳴らしてしまう。重々しい音が響き渡り、段攏月(だん・ろうげつ)はおびえて逃走。金鳳(きんぽう)はわけがわからずに取り残される。

宮中では、この鐘の音は50年前の地震の前兆と同じだと噂が広がり、段雲重(だん・うんちょう)は急いで各宮に避難準備を命じる。太后は白玉に宮中に住むように提案するが、白玉は父親の許可を得る必要があると答える。そのとき、云重が鐘の知らせを持って駆けつける。一同は急いで御花園に避難し、太后は云重にすぐに皇に報告するよう命じる。云重は弟であり臣下として、救助に向かうことを決意する。

段云璋は朗音閣で訓練に励み、連勝して喝采を浴びる。金鳳(きんぽう)は偶然その様子を目にして、素方(そほう)の制止も聞かずに観戦を続ける。金鳳(きんぽう)は悠然と観劇する云璋に親近感を抱き、周囲の視線を無視して平衡木に挑戦するが、足を滑らせて転倒してしまう。そこに云重が地震の知らせを持って駆けつけ、金鳳(きんぽう)は驚いて転落しそうになるが、粛静唐と柴鉄舟(さいてっしゅう)が庇ってくれる。

云璋と云重は急いで母后を探す。金鳳(きんぽう)も後を追うが、途中で転倒してしまう。地震が誤報だったと知った云璋は、職務怠慢な宮人を叱責し、太后と太妃をなだめる。殿に戻った云璋は、金鳳(きんぽう)を香羅殿に禁足し、宮廷のルールを徹底的に学ぶよう命じる。金鳳(きんぽう)は不服を訴えるが、云璋は彼女の過ちを指摘し、太后と太妃に謝罪するよう求める。金鳳(きんぽう)は礼儀作法がわからず、云嫣の手本に従って謝罪しようとするが、転倒して足を痛めてしまう。云璋は謝親宴(しゃしんえん)について触れ、云嫣は金鳳(きんぽう)が務まらないと断言する。金鳳(きんぽう)は挑発されて、自分の実力を証明するために礼儀作法を学ぶ決意をする。

柴鉄舟(さいてっしゅう)と沈傲(しん・ごう)は、金鳳(きんぽう)が劉歇(りゅう・けつ)の密偵でわざとトラブルを起こしているのではないかと疑う。云璋は謝親宴(しゃしんえん)で金鳳(きんぽう)を公衆の面前で恥をかかせようとしているようだ。金鳳(きんぽう)は香羅殿で一人泣きながら、云璋が心変わりしたと嘆く。云璋はそっと薬を持って現れ、謝罪して金鳳(きんぽう)を励ます。金鳳(きんぽう)は云璋の気遣いに感謝し、努力することを決意する。

白玉は家に帰り、母親が宮中に入るための返事を待っていることを知る。母親が不在だったことに安堵し、言い争いを避けられたと胸をなでおろす。彼女は父親が遺言で自分を養子にしたことに感謝し、本来は皇室に嫁ぐ予定だったのに、金鳳(きんぽう)の出現でそれが叶わなくなったと考える。白玉は父親の決断を理解しているが、母親の執着は理解できない。彼女は父親に内緒で話本を書き続けている。

太后は皇后に礼儀作法を教える人を探しているが、太妃は厳格さで知られる尚信局の三姉妹を推薦する。彼女たちはきっと金鳳(きんぽう)をうまく躾けることができるだろう。

金鳳(きんぽう)は云璋の励ましを受け、10日以内に成果を出して自分の価値を証明しようと決意する。

第3話の感想

第3話は、宮廷内の騒動と人間関係の複雑さが描かれた回でした。劉白玉(りゅう・はくぎょく)の賢さと劉金鳳(りゅう・きんぽう)の奔放さが対照的に描かれ、それぞれのキャラクターの魅力が際立っていました。

特に印象的だったのは、劉金鳳(りゅう・きんぽう)の成長です。当初は宮廷のルールに馴染めずトラブルばかり起こしていましたが、段云璋の励ましを受けて礼儀作法を学ぶ決意をします。彼女の成長への意欲と努力は、見ていて応援したくなるような気持ちになりました。

また、段云璋と劉金鳳(りゅう・きんぽう)の微妙な関係にも注目が集まります。段云璋は劉金鳳(りゅう・きんぽう)に対して厳しく接する一方で、彼女を気にかけている様子も見られます。2人の関係が今後どのように発展していくのか、期待が高まります。

第3話は、宮廷内の権力争いや陰謀も垣間見えました。劉歇(りゅう・けつ)の密偵である可能性が疑われる劉金鳳(りゅう・きんぽう)や、彼女を陥れようとする柴鉄舟(さいてっしゅう)と沈傲(しん・ごう)の動きなど、今後の展開が気になるところです。

つづく