『劉皇后の仰せのままに』第34話 あらすじ/ネタバレ
夜
段雲嶂(だん・うんしょう)は宮中で栓子(せんし)が差し出した茶を飲んだ後、突然意識を失った。一方、仙葩(せんぱ)村にいる金鳳(きんぽう)は、夫を救うために皇城へ向かおうとするが、母である(えい・ふく)に阻止される。(えい・ふく)は金鳳(きんぽう)に、劉歇(りゅう・けつ)が今夜、かつてのように皇城に入り使命を果たすだろうと告げる。
段雲重(だん・うんちょう)は事前に対策を立て、宮門で劉歇(りゅう・けつ)の部下を待ち構えていたが、侵入を阻止することはできなかった。数人の宦官は、毒を盛らずに蒙汗薬を使ったことを後悔し、再び行動を起こす必要があると話し合う。しかし、彼らは段雲嶂(だん・うんしょう)の仁義と約束を思い出し、これ以上悪に加担することをやめる決意をする。その頃、黎遠(れい・えん)は剣を持って寝宮に侵入し、段雲嶂(だん・うんしょう)と激闘を繰り広げる。
クライマックス
劉歇(りゅう・けつ)が駆けつけ、段雲嶂(だん・うんしょう)と共に黎遠(れい・えん)を制圧する。黎遠(れい・えん)は劉歇(りゅう・けつ)に誓いを破った理由を問いただすが、劉歇(りゅう・けつ)は皇位に興味がないと答え、黎遠(れい・えん)が人心を失い、宮中の密偵も彼の命令に従わなくなったことを暴露する。劉歇(りゅう・けつ)は黎遠(れい・えん)の処刑を命じ、段雲嶂(だん・うんしょう)は粛静唐に執行を命じ、後処理を指示する。
一方、西玥(せいげつ)国の宮女たちは太后に危害を加えようと企んでおり、太后は体調不良を感じて外に出ることにする。宮中は一見穏やかだが、実際には暗流が渦巻いている。
徐(じょ)太妃は一夜の結果を待ち、侍女が戻ってきて、すべてが彼女の予想通りだったことを確認する。徐(じょ)太妃は黎遠(れい・えん)の傲慢さと愚かさを嘆き、彼を自らの手で葬り去る決意をする。途中で粛静唐に出会い、黎遠(れい・えん)の生死を決定できることを知った徐(じょ)太妃は、苦悩の末、黎遠(れい・えん)を逃がすことにする。しかし、黎遠(れい・えん)は徐(じょ)太妃を人質にして兵権を奪おうとする。その瞬間、粛静唐が矢を放ち、黎遠(れい・えん)を射殺する。太后は賊を捕らえた功績を認められ、罪を許される。
金鳳(きんぽう)は仙葩(せんぱ)村で段雲嶂(だん・うんしょう)の知らせを焦慮しながら待っている。(えい・ふく)は、男は面子を重んじるので、段雲嶂(だん・うんしょう)は自分から謝罪しに来るだろうと慰める。
和解
段雲嶂(だん・うんしょう)と劉歇(りゅう・けつ)は宮中で碁を打つ。二人は腹を割って話し合う。劉歇(りゅう・けつ)は段雲嶂(だん・うんしょう)が宮殿を出て行った時の奇行の数々を思い出し、どのようにして「奸臣」という名目で段雲嶂(だん・うんしょう)を良い皇帝になるように仕向けたかを語る。段雲嶂(だん・うんしょう)は劉歇(りゅう・けつ)の行動がすべて自分のためだったことに気づき、誤解が解ける。二人は和解し、段雲嶂(だん・うんしょう)は劉歇(りゅう・けつ)に謝罪し、金鳳(きんぽう)を自分に嫁がせてくれたことに感謝する。劉歇(りゅう・けつ)は段雲嶂(だん・うんしょう)に、金鳳(きんぽう)を連れ戻すのは簡単ではないので、心を込めて彼女を喜ばせる必要があると忠告する。
朝議
朝議では、西玥(せいげつ)国でクーデターが起きて黎遠(れい・えん)が殺され、兵権が回収されたという知らせが届く。皆が騒然とする中、段雲嶂(だん・うんしょう)は金鳳(きんぽう)にすべてを説明して宮殿に連れ戻す方法を考え、劉歇(りゅう・けつ)は何も言わずに立ち去る。劉歇(りゅう・けつ)は段雲嶂(だん・うんしょう)に、金鳳(きんぽう)の心を自分のやり方で勝ち取るという課題を残した。
第34話の感想
第34話は、緊張感と感動が入り混じった、見応えのあるエピソードでした。特に、段雲嶂(だん・うんしょう)と劉歇(りゅう・けつ)の和解シーンは胸が熱くなりました。劉歇(りゅう・けつ)が段雲嶂(だん・うんしょう)を「奸臣」として仕立て上げ、良い皇帝になるように導いていたという事実は、衝撃的でありながらも、劉歇(りゅう・けつ)の段雲嶂(だん・うんしょう)に対する深い愛情を感じさせるものでした。
また、黎遠(れい・えん)の最期も印象的でした。傲慢さと愚かさゆえに自滅した黎遠(れい・えん)の姿は、権力への執着の恐ろしさを改めて感じさせます。一方で、徐(じょ)太妃が黎遠(れい・えん)を逃がそうとしたり、粛静唐が黎遠(れい・えん)を射殺したりと、様々な思惑が交錯する展開は、最後まで目が離せませんでした。
そして、金鳳(きんぽう)と段雲嶂(だん・うんしょう)の再会が待ち遠しいです。(えい・ふく)の言葉通り、段雲嶂(だん・うんしょう)が金鳳(きんぽう)に心からの謝罪をして、二人の関係が修復されることを願います。
つづく