千古の愛、天上の詩 第12話 あらすじ/ネタバレ

混沌に分かれた下界で、白玦(はくけつ)と上古(じょうこ)は力を合わせ、凶獣窮奇(きゅうき)を倒す。しかし、この激闘は白玦(はくけつ)にさらなるダメージを与え、本源を損傷し、霊力は枯渇寸前となる。それを目の当たりにした上古(じょうこ)は、迷うことなく自身の霊力を白玦(はくけつ)に分け与える。かつての弱々しい少女ではなく、混沌の主神として愛する者を護る覚悟を決めた姿を見せる。

窮奇(きゅうき)の乱を聞いた天啓(てんけい)と炙陽(せきよう)は、すぐさま行動を起こす。妖界の主である天啓(てんけい)は、自ら妖界を調査し、玄一(げんいつ)の恐るべき計画を暴く。それは、上古(じょうこ)を利用して主神令羽を手に入れ、混沌の主となり、自身の劫を他人に押し付けるというものであった。上古(じょうこ)への深い愛情から、天啓(てんけい)は三界からの追放や非難を覚悟し、破滅への道を歩むことを決意する。

翌日、神界では盛大な慶典が行われ、上古(じょうこ)が正式に主神令羽を継承し、神界を新たな時代へと導くことになる。朝、白玦(はくけつ)は上古の寝殿の扉をそっとノックし、主神としての威厳にふさわしい珍しい織物を手渡す。一方、紫涵(しかん)は天啓(てんけい)の命を受け、密かに隠閣に潜入し、紫玉鞭を盗み出す。しかし、この行動は墨羽(ぼくう)に利用され、彼は潜入後に守門神将を殺害し、巧妙に天啓(てんけい)に罪をなすりつける。

乾坤台には多くの神々が集まり、上古が主神として即位する栄光の瞬間を目の当たりにする。しかし、その厳粛な瞬間に、天啓(てんけい)が現れ、主神令羽を奪おうとする。それは神々にとって大不敬であり、天啓(てんけい)は弁明の余地なく令羽を携えて逃走する。上古は天啓(てんけい)を追いかけ、彼を正そうとする。天啓(てんけい)は、自分が戻れば必ず命を落とすことを明かし、上古に自由を与えてほしいと懇願し、事が終われば必ず令羽を返すことを約束する。天啓(てんけい)を兄のように慕う上古は、彼を逃がすことに心を痛めるが、最終的には解放することを決意する。

隠閣での事件はすぐに発覚し、紫涵(しかん)は罪のない罪で追われる身となり、紫玉鞭を携えて神界を逃亡する。神界は一時的に混乱に陥り、雪迎(ゆきむかえ)は魔族の助けを借りて神界に戻ってくるが、実際には玄一(げんいつ)が神界を監視するための目となり果ててしまう。玄一(げんいつ)は墨羽(ぼくう)の失敗に激怒し、特に天啓の妨害によって計画が狂ったことに不満を抱く。彼は墨羽(ぼくう)に神界の内乱を企て、神界の安定と調和を破壊するよう命じる。

天啓と紫涵(しかん)が逃亡した後、白玦(はくけつ)は紫涵(しかん)を阻止しようとして負傷し、梧桐の樹心と混沌の本源でしか治療できない状態となる。上古は梧桐の樹心を求めて鳳族に向かうことを決意する。衰弱した白玦を抱きしめながら、上古は彼の深い愛情を感じ、この苦難を乗り越えれば、お互いを大切に思い、二度と離れないことを誓う。

雪迎(ゆきむかえ)は上古の行方を蕪浣(ぶかん)に密告し、彼女と上古の対立を煽る。蕪浣(ぶかん)は表面上は動揺していないように装うが、内心では波紋が広がり、上古と月弥(げつび)の会話を密かに盗み聞く。上古は月弥(げつび)に鳳族への目的を明かし、月弥(げつび)は蕪浣(ぶかん)の変化と鳳皇の真の姿に注意するよう忠告する。上古はそれを理解しているものの、現在の複雑な状況を考慮して明言せず、後日改めて話し合うことを約束する。

多くの神々が天啓を糾弾する中、炙陽(せきよう)は兄弟の情誼を誓い、天啓の代わりに罪を被ることで、衆怒を鎮める。また、上古が天啓を捕らえて戻ってくるまでの時間を稼ぐ。

第12話の感想

第12話は、衝撃的な展開と複雑な人間模様が描かれた回でした。白玦と上古の絆の深さ、天啓の自己犠牲、雪迎(ゆきむかえ)の狡猾さなど、各キャラクターの心情が丁寧に描かれており、視聴者を釘付けにしました。

特に印象的だったのは、上古が白玦のために自身の霊力を分け与えるシーンです。かつての弱々しい少女ではなく、混沌の主神として愛する者を護る覚悟を決めた姿は、感動的でした。また、天啓が上古のために三界からの追放や非難を覚悟し、破滅への道を歩む決意をするシーンも、彼の深い愛情を感じさせました。

一方、雪迎(ゆきむかえ)の狡猾さは、見る者をイライラさせました。彼女は上古の行方を蕪浣(ぶかん)に密告し、彼女と上古の対立を煽るなど、陰湿な手段を使って自分の目的を達成しようとします。

つづく