千古の愛、天上の詩 第19話 あらすじ/ネタバレ

清穆(せいぼく)と後池(こうち)の出会い

清穆(せいぼく)は後池(こうち)に、自分が北海で目覚めたこと、身元不明であること、清穆(せいぼく)という名前は自分でつけたことを打ち明ける。目覚めた時、唯一持っていたのは手首に巻かれた数珠だった。彼は自分の過去を知るため、三界を旅してきた。後池(こうち)の手首にある数珠は、彼にとって唯一の手がかりであり、柏玄(はくげん)を探す旅に一緒に出ることを提案する。

後池(こうち)は清穆(せいぼく)の言葉に心が軽くなり、柏玄(はくげん)について語り始める。柏玄(はくげん)は清池宮の人で、彼女を家族のように大切に思っていたが、万年前に行方不明になった。後池(こうち)は今回、望瞭山を訪れたのは、旧友に会いたいと思ったからだったが、見つけたのは空の部屋だけだった。部屋には紫月妖君(しげつようくん)の気配が残っており、後池は妖界に入ることを決意する。

柏玄(はくげん)は普段から物を贈ることはなく、清穆(せいぼく)が持っている数珠は、2人の間に特別な関係があることを示唆している。しかし、清穆の性格は柏玄(はくげん)とは全く異なり、天界の人間であることから、天界に偏見を持つ後池は、彼と一緒に旅をすることを拒否する。それでも清穆は後池の側に寄り添い続け、その気持ちは後池も理解しているが、あえて知らないふりをして、口元には優しい笑みを浮かべていた。

天帝(てんてい)の命と天后(てんこう)の疑い

天界では、天帝(てんてい)が景澗(けいかん)を召し出し、妖界三重天を調査するよう命じる。かつて神界が衰退した時、炙陽(せきよう)神尊は神界を守るため、封界を行い、3人を下界に送り、仙と妖の修行法を教え、神界の復興を目指した。炙陽(せきよう)は、時が来たら4つの神器を見つけ、青銅橋を再建して神界への道を再び開く必要があると語っていた。天帝(てんてい)は長年探し続けてきたが、日月神戟の手掛かりしか得られず、天啓(てんけい)神尊の紫月鞭が妖界に残されていると推測し、景澗(けいかん)に調査を命じた。妖皇?森簡(しんかん)が協力してくれるのであれば、天帝(てんてい)は仙族の洞天福地を与えるだけでなく、誠意を示すために神脈を分け与えることも約束する。景澗(けいかん)の行動を助けるため、天帝(てんてい)は縛神霊鎖を授ける。このことは天后(てんこう)の知るところとなり、彼女は不快感を示しつつも、天帝の意向に従う。

天后(てんこう)は景昭(けいしょう)を呼び出し、寿宴の件について尋ねる。特に、後池が禁制を張り、天雷を落としたことに関心を示す。景昭(けいしょう)は後池に嫉妬しており、後池が禁制を使って天后(てんこう)の羽扇を阻止したことを認める。天后(てんこう)は疑念を抱き、さらに調査することを決意し、愛用の羽化傘を景昭(けいしょう)に贈り、修行を助ける。

妖界への旅

後池は最終的に清穆と一緒に妖界に行くことを承諾するが、長い旅路には霊珠が必要だった。彼女は清穆を巧みに利用し、色仕掛けで女妖君から霊珠を手に入れる。事後、後池は清穆の不快感に気づき、言葉で慰める。清穆は心優しく、気にすることはなかった。2人は冷古城に到着し、後池は冥亀(めいき)から紫月妖君(しげつようくん)の情報を聞き出す。城を出る時、清穆は後池を守るために妖族と衝突する。後池は、清穆がかつて小さな紙人形に憑依していたことをからかい、彼を振り切って逃げる。清穆は後池の意図を理解し、無理に同行することを諦め、別々の道を歩むことを決意する。

三重天での出会い

景澗(けいかん)は天界の二殿下として、三重天の玄晶宮を訪れ、丁重な扱いを受ける。後池は名前を偽り、障眼法を使って生死門の令牌を手に入れようとするが、見破られてしまい、玄晶宮の人々と戦うことになる。その瞬間、清穆が現れて後池を助け、その剣気の強さは景澗(けいかん)だけでなく、閉関中の紫月妖君(しげつようくん)?天啓(てんけい)の注意も引く。天啓(てんけい)は生死門を覗き、白玦(はくけつ)と上古(じょうこ)の幻影を偶然捉え、心中は波立つ。

妖皇は景澗(けいかん)を冷遇するが、景澗(けいかん)はそれを利用して三重天を散策し、鳳染(ほうせん)と出会う。鳳染(ほうせん)は情にほだされて、後池の行方を明かさず、景澗(けいかん)と一緒に過ごす。一方、清穆と後池も三重天に入り、清穆は小さな紙人形を通じて、自分が妖族と衝突したことを後池が知っていると知る。後池は複雑な心境になる。2万年の間、彼女は外界の噂に慣れていたが、清穆の守護は彼女に今まで感じたことのない温かさを感じさせた。清穆は、自分が生きている限り、彼女を守ると誓い、その言葉は冬の日差しのように後池の心を温めた。

第19話の感想

第19話は、清穆と後池の関係に大きな進展があった回でした。清穆は後池に自分の過去を打ち明け、柏玄を探す旅に一緒に出ることを提案します。後池は最初は拒否しますが、最終的には清穆と一緒に旅をすることを決意します。

2人の旅は困難に満ちていますが、清穆は常に後池を守り、後池も清穆の優しさに惹かれていきます。

一方、天界では天帝が景澗(けいかん)に妖界の調査を命じ、天后は後池の行動を疑っています。

妖界では、景澗(けいかん)が玄晶宮を訪れ、後池は生死門の令牌を手に入れようとします。

つづく