千古の愛、天上の詩 第20話 あらすじ/ネタバレ

鳳染(ほうせん)は花楼を訪れて景澗(けいかん)を振り切ろうとするが、景澗(けいかん)は同行を主張し、仕方なく鳳染(ほうせん)は承諾する。二人は賑やかな街へと足を踏み入れた。

一方、清穆(せいぼく)と後池(こうち)は厳重に守られた玄晶宮の門前に立ち、侵入方法を思案していた。その時、目の前で意外な光景が繰り広げられる。玄晶宮の二殿下・森羽(しんう)が狐族の少主・常沁(じょうしん)を引き留めていたのだ。二人はかつて婚約を交わしていたが、千年前の仙妖大戦で運命が翻弄された。戦の中で狐妖の小漓(しょうり)は森羽(しんう)を救うために本源の丹を捧げ、二度と人間の姿に戻れなくなってしまった。森羽(しんう)は恩義に感じ、小漓(しょうり)の面倒を一生見ようと誓うが、狐族の少主である常沁(じょうしん)は屈辱に耐えられず、去ろうとする。森羽(しんう)は引き留めようとするが、二人は口論となり、宮門前で手合わせを始める。通りかかった清穆(せいぼく)と後池(こうち)は興味津々にその様子を見守る。

後池(こうち)は清穆(せいぼく)に、彼の体内の異様な妖力について尋ねる。生死の境で清穆(せいぼく)が驚異的な力を発揮したことを思い出し、清穆(せいぼく)は淡々と答える。その力は生まれた時から彼と共にあり、強力な霊力を解放する時にのみ制御を失うことがあるという。それが彼が柏玄(はくげん)を探し、自分の出生の謎を解き明かそうとしている理由だった。

森羽(しんう)と常沁(じょうしん)の争いは常沁(じょうしん)の敗北に終わり、彼女は玄晶宮を去る決意をする。森羽は三重天では誰も常沁(じょうしん)を逃がすことはできないと言いながらも、小漓(しょうり)の安否を気にかけていた。後池(こうち)は一計を案じ、清穆と共に師弟を装い、常媚長老の弟子のふりをして小漓(しょうり)の病を治すことができると主張する。後池(こうち)は医術はないものの、貴重な転神丹で小漓(しょうり)の病状を一時的に安定させ、森羽の信頼を得て上賓として玄晶宮に入ることに成功する。

玄晶宮に入った後池は、妖族の法術に関する浅い知識を利用して小漓の人間形態を維持し、治療を続けると約束する。森羽は感謝し、宴会を催す。清穆は後池の安否を心配し、酒を飲ませないように懇願するが、後池は大局を考え、清穆に休息を取らせ、一人で宴会に出席する。

宴席で後池は森羽に紫月妖君(しげつようくん)について尋ねる。紫月妖君(しげつようくん)は妖界に万年住んでおり、性格は偏屈で、行方はつかめないが、柏玄(はくげん)と多くの共通点があることを知り、後池は紫月妖君(しげつようくん)が探している人物であると確信を深める。酒が進むにつれて、後池は清穆への微妙な感情に気づくが、自覚していない。

一方、鳳染(ほうせん)は別の場所で景澗(けいかん)の追跡を振り切ろうとするが、縛霊鎖に捕らえられ、身動きが取れなくなってしまう。

夜が更け、清穆は上古(じょうこ)が身代わりとなって劫を迎える夢で目を覚ます。一方、後池は安眠し、目覚めた後は清穆が作った菜っ葉包を食べる。玄晶宮の奥深くでは、天啓(てんけい)が一人で酒を飲み、亡き月弥(げつび)を偲び、過去の記憶を振り返っていた。紫涵(しかん)が現れ、上古(じょうこ)の捜索の進捗状況を報告する。天啓(てんけい)はそれが自分の執念に過ぎないことを知りつつも、希望を捨てていない。

翌日、天啓(てんけい)は姿を見せないものの、清穆と後池の様子を密かに観察していた。二人が白玦(はくけつ)と上古(じょうこ)に驚くほど似ていることに気づき、その背後に何か意味があると考え、真相を突き止めることを決意する。

第20話感想

第20話は、様々な人間模様が交錯する見応えのある回でした。特に、森羽と常沁の切ない関係や、後池と清穆の微妙な感情の変化が印象的でした。

森羽と常沁は、かつて婚約を交わしていたものの、千年前の仙妖大戦で運命が翻弄され、離れ離れになってしまいました。森羽は小漓を救うために献身的に尽くしますが、常沁は屈辱に耐えられず、去ろうとします。二人が宮門前で手合わせをするシーンは、切なくも美しいものでした。

一方、後池と清穆は、玄晶宮に潜入するために師弟を装います。後池は医術はないものの、転神丹で小漓の病状を一時的に安定させ、森羽の信頼を得て玄晶宮に入ることに成功します。宴席で後池は森羽に紫月妖君(しげつようくん)について尋ね、紫月妖君(しげつようくん)が探している人物であると確信を深めます。

また、天啓(てんけい)は姿を見せないものの、清穆と後池の様子を密かに観察していました。二人が白玦(はくけつ)と上古(じょうこ)に驚くほど似ていることに気づき、その背後に何か意味があると考え、真相を突き止めることを決意します。

つづく