千古の愛、天上の詩 第29話 あらすじ/ネタバレ

後池(こうち)と清穆(せいぼく)は満天の星空を眺めながら寄り添う。後池(こうち)は蕪浣(ぶかん)の寿宴に清穆(せいぼく)と共に参加することを決意し、その後は清池宮へ戻ることを告げる。清穆(せいぼく)は後池(こうち)を愛おしく思い、彼女の願いを叶える。

一方、蕪浣(ぶかん)は鳳女(ほうじょ)に景昭(けいしょう)を気絶させ、彼女の霊力が急速に衰え、仙躯が保てなくなるように仕向ける。暮光(ぼこう)は景昭(けいしょう)に自分の龍丹を渡そうとするが、蕪浣(ぶかん)はそれを阻止する。彼女は清穆(せいぼく)を青龍台に立たせ、七七四十九の天雷の刑を受けさせ、景昭(けいしょう)の丹を返還させようとする。

景澗(けいかん)は清穆(せいぼく)と景昭(けいしょう)の間で板挟みになり、心を痛めている。鳳染(ほうせん)もまた、心の中では景澗(けいかん)を気にかけているが、口には出さない。彼女は景澗(けいかん)と共に酒を飲み、彼の悲しみを紛らわせようとする。酔いつぶれた鳳染(ほうせん)を見て、景澗(けいかん)は初めて彼女に出会った時のことを思い出す。鳳染(ほうせん)は幼い頃に出会った景澗(けいかん)のことを覚えていない。当年、鳳染(ほうせん)は淵嶺沼沢で彼を救い、令羽を与えた。しかし、二人は長い間会っていなかったため、鳳染(ほうせん)は彼を認識できなかった。

翌日、後池(こうち)は清穆に会いに行く。清穆は後池(こうち)の姿に上古(じょうこ)を重ねる。後池は神界の服装を気に入り、清穆は彼女のために自ら彫った簪を贈り、彼女の髪に挿してやる。二人は手を取り合って寿宴に出席する。

寿宴で、蕪浣(ぶかん)は黑白を逆転させ、景昭(けいしょう)と清穆が相思相愛であり、景昭(けいしょう)は清穆を救うために丹を譲ったと主張する。そして、清穆が後池に心を移した今、丹を返還すべきだと迫る。後池は蕪浣(ぶかん)の言葉を否定するが、清穆が景昭(けいしょう)に恩義を感じているのであれば、自分の丹で返そうと申し出る。後池は丹を取り出そうとするが、丹は出てこない。蕪浣(ぶかん)は後池が古君(こくん)の娘ではないことを暴露する。清穆は後池が傷つくのを見かね、彼女を信じ、天宮への恩を返すために、青龍台に登り、四十九の天雷を受け、龍丹を返還すると宣言する。

清穆は青龍台に上がり、天雷を受ける。後池は清穆が苦しむのを見かね、彼と共に青龍台に上がる。天雷が降り注ぐ中、二人は生死を共にする。天雷は並大抵のものではなく、その様子は古君(こくん)にまで届く。天啓(てんけい)も仙妖の境界に現れ、青龍台で起こっていることを見守る。

清穆と後池は天雷に耐え、景昭(けいしょう)は泣きながら青龍台に駆けつける。彼女は清穆を心配しながら、二人の生死を目の当たりにする。上神の天雷は小さな仙君が耐えられるものではない。後池が弱っていく姿を見て、清穆は彼女を守るために天雷を一人で受け止めようとする。四十九の天雷のうち、最後の1本が残る。後池は清穆と共にここで死ぬ覚悟を決める。彼女は清穆に出会えたことを後悔しておらず、彼を愛したことを幸せに思っている。清穆は後池を自分の身下に守り、天雷を受け止めようとするが、霊脈を損傷してしまう。後池は清穆を救うために自分の神力を与えようとする。鳳染は二人が死ぬのを見かね、暮光(ぼこう)に助けを求める。景澗(けいかん)も一緒に懇願し、暮光(ぼこう)は助けようとするが、天雷が降り終わった後も結界は開かず、彼は何もできない。

天雷は降り終わったが、空中にはまだ雷火が閃いている。清穆は目を覚まし、蕪浣(ぶかん)でさえ信じられない様子を見せる。清穆は後池を強く抱きしめ、再び彼女を守りながら、天雷に立ち向かう。彼は今日、自分が生きたいと宣言し、天でさえ彼を止めることはできないと告げる。

第29話の感想

第29話は、清穆と後池の愛の深さを描いた感動的なエピソードでした。二人は天雷という試練を乗り越え、生死を共にする覚悟を見せました。また、景昭(けいしょう)の葛藤や鳳染の切ない想いが描かれ、物語に深みを与えていました。特に、清穆が後池を守るために天雷を受け止め、霊脈を損傷するシーンは胸を打つものでした。後池もまた、清穆を救うために神力を与えようとするなど、二人の強い絆が感じられました。ラストシーンで清穆が天雷に立ち向かう姿は、希望と勇気を与えてくれるものでした。

つづく