千古の愛、天上の詩:第32話 あらすじ/ネタバレ
清穆(せいぼく)は清池宮に戻り、古君(こくん)上神に謁見した。古君(こくん)は妖神天啓(てんけい)の件について重々しく語り、清穆(せいぼく)は太蒼槍の重責を背負い、仙妖の戦いを阻止すると誓った。古君(こくん)は安心し、翌日擎天柱で日月戟を取るよう命じた。
一方、鳳染(ほうせん)は景澗(けいかん)と遭遇し、景澗(けいかん)は家族を代表して謝罪した。鳳染(ほうせん)は彼の誠意を感じ、清池宮に同行することを許した。
天啓(てんけい)は下界することを決意し、紫涵(しかん)に羅刹地の戦いは森簡(しんかん)に任せるよう伝えた。紫涵(しかん)は、この旅が後池(こうち)と関係があると推測し、彼女が過去の記憶を取り戻し、天啓(てんけい)の深い愛情に応えてくれることを願った。
羅刹地では戦火が激化し、霊火が人間界に降り注ぎ、帝北城の民は苦しんでいた。後池(こうち)は仙力で障壁を張り、民衆の避難を助けた。白城主は民衆を率いて避難し、街の安全を守ろうとした。
一方、蕪浣(ぶかん)は神力の頂点に達し、煉天弓の邪気で上神に昇格した。かつての卑しい神侍は、もはや何も恐れていなかった。
擎天柱の前で、古君(こくん)は清穆(せいぼく)を連れて日月戟を取った。二つの神器が清穆(せいぼく)の手に渡ったことで、北海の氷棺が動き、白玦(はくけつ)真神が蘇った。清穆(せいぼく)は体内の妖力が騒ぐのを感じたが、古君(こくん)は落ち着いて修行に役立てるよう促した。
清穆は日月戟を媒介にして後池(こうち)との縁を結ぼうとしたが、古君は二人は縁が薄く、露の出会いであると嘆いた。しかし、清穆の意志が固いことを知り、邪魔をしなくなった。彼は二人の幸せを祈り、後池(こうち)を大切にするよう清穆に伝えた。
鳳染(ほうせん)が現れ、後池(こうち)が羅刹地にいることを知らせた。清穆は急いで向かい、古君は鳳染(ほうせん)を連れて天宮へ向かった。
羅刹地では、後池は上神として戦いを鎮めようとしたが、景陽(けいよう)は頑固に拒否した。後池は威圧で戦いを止めようとしたが、蕪浣(ぶかん)が突然現れ、後池が妖族と結託していると非難した。両者は激突寸前だった。
天啓(てんけい)が駆けつけ、後池を守った。真相が明らかになり、後池は天啓(てんけい)の正体を知った。蕪浣(ぶかん)はこれを機に天啓(てんけい)と後池を排除しようと企み、戦火が再燃した。
戦火の中で、帝北城の民衆は苦しんでいた。後池は耐えられず、戦いを止めようとした。蕪浣(ぶかん)は民衆の苦しみを無視し、戦いを拡大しようとした。天啓(てんけい)は完全に覚醒していなかったが、抵抗した。
清穆は二つの神器を持って駆けつけた。蕪浣(ぶかん)は不利になると、清穆を陥れて撤退した。後池は清穆に会わずに去り、清穆は後を追った。天啓(てんけい)は妖族をまとめ、森簡(しんかん)に羅刹地を守らせ、軍令に背いた者を厳罰に処した。
後池は帝北城に戻り、街が焼け落ちているのを見た。白城主は娘を救うために犠牲となり、一家三口は死別し、悲しみに暮れた。後池は白城主の仇を討つと誓い、清穆は天宮の無関心を指摘した。後池は道理はわかっているが、自責の念を抑えられず、天啓(てんけい)に会って戦いを止めるよう頼んだ。天啓(てんけい)は承諾し、両者は和平を約束した。
後池は封印を解いて力を強め、三界を守りたいと頼んだ。天啓は承諾したが、紫月鞭を取り戻す必要があると言った。後池は待つと言い、清穆も現れて婚約が古君の承認を得たと伝え、後池を連れ出そうとしたが、後池は賭けに出て拒否した。
天宮では、蕪浣(ぶかん)が清穆と後池を陥れ、暮光(ぼこう)は二人を捕まえようと命じた。景澗(けいかん)は必死に守ろうとしたが、景陽(けいよう)は自分の目で見たと主張した。そのとき、古君が現れて、二人が命を受けて戦いを止めたと説明した。暮光(ぼこう)は理屈はわかっているが、面子を保つために、三日以内に日月戟を返すよう命じた。
清穆は後池を追いかけ、深い愛情を告白し、どんな姿になっても後池だけを愛していると誓った。二人は白城主を祀り、後池は古君の好意に感謝し、封印を解いて三界を守ると決意した。
出発しようとしたとき、清穆は突然霊力が不安定になり、頭痛がした。朦朧とした意識の中で、北海の奥深くに柏玄(はくげん)の姿が見えた…
第32話の感想
第32話は、物語が大きく動き出す重要な回でした。清穆は太蒼槍と日月戟を手に入れ、後池は天啓の正体を知り、蕪浣(ぶかん)は神力の頂点に達しました。
清穆と後池の恋模様も進展しました。清穆は後池への愛を告白し、古君の承認を得て婚約を交わしました。しかし、蕪浣(ぶかん)の策略により、二人の関係は危機に陥りました。
一方で、羅刹地では戦火が激化し、帝北城は焼け落ちました。白城主は娘を救うために犠牲となり、後池は悲しみに暮れました。
つづく