千古の愛、天上の詩 第33話 あらすじ/ネタバレ

蕪浣(ぶかん)は自身の宮殿に戻ると、暮光(ぼこう)が神界を再建しようとしていることに怒りを募らせていました。彼女は修練の成果が現れたことで、仙妖の戦火を再燃させ、神力を高めて神々の上に君臨しようと決意します。羅刹の地では、三首火竜を捕獲し、神印を施して忠誠を誓わせ、強力な武器とします。

一方、古君(こくん)は鳳染(ほうせん)に清穆(せいぼく)を探し出し、三日以内に日月戟を返すよう命じます。清穆(せいぼく)は後池(こうち)を連れて北海に向かい、柏玄(はくげん)の行方を追います。天啓(てんけい)も同行しますが、最初は清穆(せいぼく)の言葉を半信半疑でした。蕪浣(ぶかん)はこれを聞き、三首火竜に上神之力を注ぎ込み、鷹族の神鏢を与えて北海に向かわせ、日月戟を奪い返そうとします。

北海の海底に到着した清穆(せいぼく)は、太蒼槍を使って万年寒氷の門を破ります。これは上古(じょうこ)の神々が遺した封印でした。柏玄(はくげん)は氷棺の中で眠っており、封印は堅固で、清穆(せいぼく)と天啓(てんけい)の力では破れませんでした。清穆は身を挺して太蒼槍で封印を破り、氷棺は砕け、柏玄(はくげん)の姿が現れます。その瞬間、洞窟が揺れ始め、清穆は天啓(てんけい)に八角困陣に閉じ込められたことを告げます。三首火竜が仕掛けた罠でした。天啓(てんけい)は驚きながらも、清穆と協力して戦います。三首火竜は上神之力を使って天啓(てんけい)を重傷を負わせ、日月戟を奪いますが、天啓(てんけい)は後池(こうち)を心配させまいと痛みを堪えます。鳳染(ほうせん)が駆けつけ、一行は清池宮に戻ることにします。

三首火竜は凱旋し、日月戟を蕪浣(ぶかん)に献上します。後池(こうち)は柏玄(はくげん)を華浄池に安置し、古君(こくん)が見舞いに訪れます。古君(こくん)は後池(こうち)と和解し、柏玄(はくげん)の状態を確認してため息をつきます。白玦(はくけつ)が上古(じょうこ)のために本源を裂かれたことを思い出し、感慨に浸ります。彼は後池(こうち)に、柏玄は雷劫によって霊識を傷つけられ、眠っているだけで、霊識が回復すれば目覚めると告げます。その後、古君(こくん)は清穆と会い、柏玄が白玦(はくけつ)の転生であることを明かし、神識が回復すれば清穆の肉体は消滅することを告げます。清穆は動揺しながらも、後池を守り抜くと決意します。日月戟が蕪浣(ぶかん)の手に渡ったことを知った古君(こくん)は、彼女の動機を疑い、上古(じょうこ)への忠誠心を疑問視します。かつて、蕪浣(ぶかん)は天啓(てんけい)が月弥(げつび)を殺したと証言し、白玦(はくけつ)は激怒しました。古君は蕪浣(ぶかん)の証言に疑念を抱き始めます。

柏玄の霊力は日に日に衰え、体は氷のように冷たくなっていきます。後池は焦りを感じます。鳳染(ほうせん)は聚霊の法を提案し、鎮魂塔、聚霊珠、聚妖幡の三つの宝物を集め、肉体で育てることで霊力を回復させ、事態を好転させようとします。しかし、この三つの宝物は天界、妖族、人間界にそれぞれあり、入手するのは困難です。古君は天界に向かい、清穆は後池に帰りを待ってから宝探しをするよう説得します。

古君は暮光(ぼこう)と会い、月弥(げつび)と四大真神との深い絆について語り、月弥(げつび)の死には別の事情があるかもしれないと示唆し、蕪浣(ぶかん)の証言に疑問を呈します。妖神と四大神器がすでに現れたことで、神界が再建される日は近いと予測し、古君は暮光(ぼこう)に月弥(げつび)の死の真相を調査するよう懇願し、人間界に行って二つの種族の確執によって残された邪気を浄化しようと計画します。このことが蕪浣(ぶかん)の耳に入り、特に月弥(げつび)の名前が出たことで激怒した蕪浣(ぶかん)は、三首火竜を呼び出し、柏玄のことを聞き出します。

後池は柏玄への深い愛情から、命を懸けてでも三つの宝物を手に入れようと決意します。清穆は協力したいと申し出ますが、後池は彼を危険にさらしたくないと思い、封神符を使って彼の霊力を封印し、一人で鎮魂塔を探しに出かけます。彼女は人間の皇陵の地宮に潜入し、碧玺(へきし)仙君(へきぎせんくん)の守護を前に、柏玄を救うために鎮魂塔を手に入れると決意します。

第33話の感想

第33話は、物語が大きく動き出す重要な回でした。蕪浣(ぶかん)が神界再建のために仙妖の戦火を再燃させようと企み、三首火竜を操って日月戟を奪うなど、今後の展開が気になる場面が多々ありました。

また、柏玄が白玦(はくけつ)の転生であることが明らかになり、清穆の運命が大きく変わることになりました。清穆は柏玄を守るために命を懸ける覚悟を決めた一方で、後池への愛情も揺るぎません。今後、清穆がどのような選択をするのか、注目です。

一方、古君は月弥の死の真相を調査し、蕪浣の証言に疑問を抱き始めました。蕪浣は本当に上古(じょうこ)を裏切っているのでしょうか?今後の展開が気になります。

つづく