千古の愛、天上の詩 第34話 あらすじ/ネタバレ

後池(こうち)の真実に迫る

後池(こうち)の鋭い洞察力によって、鎮魂塔の複雑な阵法が解き明かされていきます。しかし、碧玺(へきし)は塔と一体化しており、簡単に分離することができません。無数の煞気を封じ込めた鎮魂塔を破壊しようとする後池(こうち)ですが、自身を取り巻く守護の力によって、周囲の煞気から守られていることに気づきます。この守護の力は、遥か彼方の帝北城から来ており、後池(こうち)が帝北城と清池宮を守る尊い上神であることが判明します。後池(こうち)の慈悲と貢献に感謝した碧玺(へきし)は、鎮魂塔を一時的に貸し出し、蒼生を救うことを期待します。

それぞれの戦い

一方、鳳染(ほうせん)は景澗(けいかん)を救うために、長闕(ちょうけつ)に貴重な薬を求めます。清穆(せいぼく)は聚霊珠と聚魂幡を探すため、天宮と妖族に向かうことを計画します。道のりが遠く、妖族の地形が複雑なため、鳳染(ほうせん)は妖族に赴いて聚魂幡を奪う任務を引き受け、清穆(せいぼく)は天宮に向かいます。

暮光(ぼこう)の傍らにいる蕪浣(ぶかん)は、暮光(ぼこう)が月弥(げつび)を深く懐かしむ姿を見て、胸を痛めます。彼女は暮光(ぼこう)が月弥(げつび)の死を疑っていることを利用し、巧妙に天啓(てんけい)に矛先を向け、暮光(ぼこう)の注意を逸らそうとします。慈悲深い暮光(ぼこう)は、蕪浣(ぶかん)を慰めるために逆に彼女を気遣い、その背後にある陰謀に気づきません。

妖族の領地に入った鳳染(ほうせん)は、森羽(しんう)が常沁(じょうしん)に執拗に求愛する様子と、常沁(じょうしん)が冷たく拒否する場面を目撃します。2人が去った後、天啓(てんけい)の助けを借りて密室の結界を破り、聚魂幡を手に入れます。紫涵(しかん)の登場により、天啓(てんけい)が後池のために大きな犠牲を払ったことを知り、その深い愛情に心を動かされます。

聚魂幡を手に入れた鳳染(ほうせん)は、後池と合流し、清穆(せいぼく)が天宮で行動していることを知った後池は、すぐに天宮に向かいます。しかし、清穆(せいぼく)の行動は蕪浣(ぶかん)に知られてしまい、彼女は清穆(せいぼく)が日月戟を狙っていると思い込み、暮光(ぼこう)と共に宝閣に向かい、聚霊珠を手に入れたばかりの清穆を待ち伏せます。

景澗(けいかん)を見舞った鳳染(ほうせん)は、自分の令羽を発見します。煞気に侵されて衰弱した景澗(けいかん)を見て、すぐに助け、聚魂幡と柏玄(はくげん)の霊識を再構築する計画を伝えます。彼女は、聚霊珠は暮光(ぼこう)にとって不可欠なものではないと信じ、公正な暮光(ぼこう)は清穆と後池を困らせることはないだろうと考えています。

天宮での戦い

九重天に足を踏み入れた後池は、すぐに鳳女(ほうじょ)の妨害に遭います。しかし、上神である彼女は、他人に軽視されることは許しません。靈力が湧き上がり、腕輪が光り輝き、瞬時に実力を高めた後池は、天宮の殿堂へと向かいます。殿内では、清穆が目的を説明していますが、蕪浣(ぶかん)は清穆と清池宮、妖族の関係を複雑化しようとします。後池は冷笑しながら、蕪浣(ぶかん)が清池宮を陥れ、三首火竜と結託して日月戟を奪った真実を暴きます。動かぬ証拠を突きつけられた蕪浣(ぶかん)は、日月戟を身を守るために使うしかなく、最終的には暮光(ぼこう)によって九幽に百年追放されることになります。

蕪浣(ぶかん)の事件は解決しましたが、新たな試練が待ち受けています。景陽(けいよう)は碧玺(へきし)を連れて天宮に現れ、仙界が千年人界に関与していないことを条件に、後池が鎮魂塔を強奪したと告発します。鎮魂塔の重要性を知っている暮光(ぼこう)は、後池に返還を求めます。後池は柏玄(はくげん)を救うため、自身の靈力で人界の煞気を百年浄化する代わりに、鎮魂塔を一時的に借りることを提案します。

しかし、蕪浣(ぶかん)はこれで諦めません。彼女は追放される前に景陽(けいよう)に地宮の煞気を解放するよう密命を下し、後池の罪を重くしようとします。一方、妖族も聚魂幡を盗まれたことで激怒し、森簡(しんかん)は森羽(しんう)に兵を率いて羅刹地に向かい、宝物を取り戻すよう命じます。宝物、権力、正義をめぐる戦いが静かに幕を開けようとしています。

第34話の感想

第34話は、物語が大きく動き出す重要なエピソードでした。後池の真の力が明らかになり、清穆と鳳染はそれぞれ重要な任務を遂行します。蕪浣(ぶかん)の陰謀が暴かれ、新たな脅威も現れるなど、見どころ満載の回でした。

特に印象的だったのは、後池が上神としての力を発揮するシーンです。守護の力に包まれ、圧倒的な威厳を放つ姿は圧巻でした。また、清穆と鳳染の活躍も見逃せません。2人はそれぞれ困難に立ち向かい、物語を大きく前進させました。

一方、蕪浣(ぶかん)の陰謀が暴かれたことで、物語は新たな局面を迎えます。彼女の真の目的は何なのか、今後どのような行動に出るのか、目が離せません。

つづく