千古の愛、天上の詩 第36話 あらすじ/ネタバレ
天宮から帰ってきた鳳染(ほうせん)は、重苦しい表情をしていた。それを察した後池(こうち)は、優しく声をかけた。彼女は、景澗(けいかん)は高貴な身分だけでなく、景陽(けいよう)の弟であり、天后(てんこう)の子であり、清池宮を何度も守ってくれた高潔な人物であることを指摘し、鳳染(ほうせん)は心を開いて、お互いを深く知る機会を与えるべきだと述べた。鳳染(ほうせん)はそれを聞いて喜び、景澗(けいかん)を誘って一緒に街を散策し、その後、並んで夕日を観賞した。夕日が沈み、余光が照らす中、二人は心を通わせ、お互いへの想いを秘めていた。しかし、身分の重荷から景澗(けいかん)は口を開くことができず、沈黙を選んだ。鳳染(ほうせん)は性格が率直だが、今は無理強いせず、明日の後池(こうち)の結婚式で、景澗(けいかん)に明確な答えを期待するとだけ言った。彼女は深く愛を告白し、どんな困難があっても景澗(けいかん)と一緒に歩んでいきたい、もし縁がなければ、親友として支え合いたいと語った。
一方、清穆(せいぼく)は後池(こうち)のために精心して準備をし、清池宮の守衛を買収して、プレゼントを持って駆けつけた。神隠山は環境が悪いため、彼は良薬と護符を用意し、さらに東華(とうか)から授かった神犬を贈り、後池(こうち)の安全を守った。清穆(せいぼく)は後池(こうち)を喜ばせるために、帝北城を案内し、白爍(はくしゃく)に武術を教え、笑顔を取り戻させた。この情景は後池の心を深く感動させ、清穆(せいぼく)はそっと彼女の額にキスをし、どんなことでも彼女のために尽くすことを約束した。この旅で、後池は結婚式に新しい憧れを抱くようになった。彼女は、地上の人々のように、親友に見守られながら、天と地に永遠の誓いを立てたいと願った。清穆(せいぼく)はそれを聞いて、ためらうことなく承諾し、後池のすべての願いを叶えようと誓った。
その頃、蕪浣(ぶかん)は九幽に潜入し、煉天弓を使って魔気を吸収し、修为を高め、天后(てんこう)の座を狙って真神に対抗しようとしていた。一方、天宮では、景昭(けいしょう)が暮光(ぼこう)に付き添っていると、東華(とうか)が訪ねてきて、人間界の煞気が失われた謎について話した。暮光(ぼこう)は疑念を抱き、東華(とうか)に徹底的に調査するよう命じた。景昭(けいしょう)は内情を知っていたが、内心では不安だった。
後池と清穆(せいぼく)の人間界での結婚式は、シンプルで温かいものだった。古君(こくん)は複雑な気持ちだったが、白玦(はくけつ)の意思に反することを承知の上で、後池への深い愛情から、すべてを背負う覚悟を決めた。結婚式当日、景澗(けいかん)は親族として難題を出し、清穆の誠意を試した。準備が整ったその時、天啓(てんけい)が突然、婚礼服を着て現れ、結婚式を阻止しようとした。しかし、後池の揺るぎない態度を見て、彼は最終的に祝福し、傍観することにした。
一方、景昭(けいしょう)は暮光(ぼこう)が人間界の煞気の消失を疑っていることを知り、景陽(けいよう)に誤った行動を止めるように説得しようとしたが、失敗した。焦った彼女は、景陽(けいよう)の計画を景澗(けいかん)に伝え、一同はすぐに地宮へと向かった。一悶着の末、景陽(けいよう)は制圧されたが、碧玺(へきし)は重傷を負った。彼は臨終の際に、天后(てんこう)と結託していたことは認めたが、人間界の安寧を願っていたと語り、無念の思いを吐露した。後池はそれを聞いて、煞気を浄化し、人間界を守るという重責を担うことを約束した。
この一連の出来事は、後池と清穆の愛だけでなく、責任と犠牲の意味を改めて認識させた。未来において、愛も責任も、彼らは手を取り合って共に歩み、立ち向かっていく。
第36話の感想
第36話は、波乱に満ちた展開が続く中で、キャラクターたちの心情や人間関係がより深く描かれた回だった。特に、鳳染(ほうせん)と景澗(けいかん)、後池と清穆のそれぞれの恋模様が注目を集めた。
鳳染と景澗(けいかん)は、お互いへの想いを抱きながらも、身分の違いや周囲の目を気にして踏み出せずにいた。しかし、後池の温かい言葉を受け、鳳染はついに景澗(けいかん)を誘って街を散策し、夕日を観賞する。二人の心は通じ合うが、景澗は依然として口を開くことができない。鳳染は、明日の後池の結婚式で明確な答えを期待すると告げる。
一方、後池と清穆は、神隠山で愛を育んでいた。清穆は後池のために精心して準備をし、プレゼントを持って駆けつけた。また、帝北城を案内し、白爍(はくしゃく)に武術を教えるなど、後池を喜ばせるためにあらゆる努力をする。この情景は後池の心を深く感動させ、二人は永遠の愛を誓う。
しかし、幸せな時間は長くは続かなかった。蕪浣(ぶかん)が九幽に潜入し、煉天弓を使って魔気を吸収し、天后(てんこう)の座を狙う。天宮では、景陽(けいよう)が人間界の煞気を失わせる計画を進めていたことが発覚する。
後池と清穆は、人間界で結婚式を挙げるが、天啓(てんけい)が突然現れて結婚式を阻止しようとする。しかし、後池の揺るぎない態度を見て、彼は最終的に祝福し、傍観することにした。
一方、景陽の計画を阻止しようとした景昭(けいしょう)は、碧玺(へきし)を重傷を負わせてしまう。碧玺(へきし)は臨終の際に、人間界の安寧を願っていたと語り、無念の思いを吐露する。後池は、煞気を浄化し、人間界を守るという重責を担うことを約束する。
つづく