千古の愛、天上の詩 第38話 あらすじ/ネタバレ

梧桐林の奥深くを探る中、清穆(せいぼく)は当初、鳳染(ほうせん)を妖魔の化身と誤解していました。しかし、彼女の懇切な弁解と綿密な尋問を経て、清穆(せいぼく)は彼女の正体を明らかにします。その頃、人間界に邪気が突如として立ち上り、その源は鳳族の聖地を指していました。真相を究明するため、清穆(せいぼく)は丹鳳長老を訪ねようと決意しますが、到着した時には、鳳族の人々は皆、謎の人物によって鳳染(ほうせん)の姿を模して殺害されていました。

梧桐林に漂う魔気に警戒を強めた3人は、行方不明となった景昭(けいしょう)と魔気の痕跡を探すため、別行動を取ることにし、危険に遭遇した場合は令羽で救援を求める約束をしました。

清穆(せいぼく)は林の中で景昭(けいしょう)の助けを求める声を聞き、その声に従って行くと、魔気に取り憑かれた景昭(けいしょう)を発見します。彼は身を挺して助けようとしますが、不覚にも魔気に包囲されてしまいます。危機的状況の中、柏玄(はくげん)は清穆(せいぼく)の危機を感知して及时に目覚め、肩を並べて魔気の侵攻に抵抗します。激しい戦いの最中、清穆は自分の体内に妖力の源が秘められていることに驚きを隠せません。柏玄(はくげん)、すなわち白玦(はくけつ)の真の姿は、清穆の前に立ち、太蒼槍をしまい、運命の安排を受け入れようとします。清穆は自分が三界から消え去ろうとしていることを悟り、後池(こうち)との温かい思い出が胸に去来して涙を流しながら、白玦(はくけつ)に後池(こうち)を大切に扱うよう懇願します。

一方、神隐山にいる後池(こうち)は、心が落ち着かず、何か大きなことが起こる予感がしていました。天啓(てんけい)はできる限り彼女を安心させようとしますが、後池(こうち)の心の不安は収まりません。一方、白玦(はくけつ)は完全に目覚めていましたが、体内にはまだ清穆の声が響いており、それは後池(こうち)に対する彼の深い愛情と願いでした。急いで融合したため、白玦(はくけつ)の力は4割しか回復しておらず、頭痛がしていました。彼は、梧桐林での出来事は蕪浣(ぶかん)の仕業であり、彼女は霊力が大幅に上昇したことを利用して鳳族を滅ぼそうとしたものの、白玦(はくけつ)の覚醒を招いたのだと悟ります。蕪浣(ぶかん)は白玦と後池の間に何らかの関係があるのではないかと推測しました。それは、後池が上古(じょうこ)の神々と容姿が似ており、白玦が常に清池宮にいるからです。

景澗(けいかん)と鳳染(ほうせん)は偶然、鳳族の禁地である鳳凰台に落ちてしまいました。景澗(けいかん)は2つの断裂した玉佩を発見し、そこには梧夕(ごゆう)と鳳焰(ほうえん)の名前が刻まれていました。彼が玉佩を合わせると、奇跡的に火の鳳凰が出現します。この異変に驚いた景澗(けいかん)は、鳳染(ほうせん)の正体が鳳族の鳳皇であることを察しました。

梧桐林で気を失った白玦は、景昭(けいしょう)に助けられます。彼は景昭(けいしょう)の金龍体脈に気づき、彼女が暮光(ぼこう)と蕪浣(ぶかん)の娘であることを知ります。その後、古君(こくん)が白玦を清池宮に招待します。白玦は長年の眠りのため、清穆の身元を含む多くのことを忘れていたので、まずは休息をとって神智を回復させることにしました。暮光(ぼこう)は仙君を連れて拜見に訪れますが、白玦は暮光(ぼこう)だけを单独に接見します。彼の様子は以前とは大きく異なり、記憶喪失の兆候が見られます。

天宮を掌握した白玦は、景昭(けいしょう)の鳳染(ほうせん)に対する告発に対して、表面上は公正を装いながらも、実際には裏で手を回していました。彼は鳳染を天牢に投獄するよう命じましたが、それは蛇に驚かせないようにするためであり、本格的な捜査を進めるためでした。同時に、新しい秩序を維持するために、三界で清穆の名を口にすることを禁じます。魔族の事について暮光(ぼこう)と話し合う中で、白玦は黒幕に対する初步的な判断を伝え、天宮にとって6万年間潜在的な脅威となっているものについて暮光(ぼこう)の意見を聞きます。暮光(ぼこう)は白玦の真意を理解できませんでしたが、白玦は暗に蕪浣(ぶかん)のことを指しつつ、彼女の忠誠を直接疑うことはありませんでした。

暮光(ぼこう)は蕪浣(ぶかん)の釈放を命じましたが、彼女は下級神力にまで落ちてしまいました。しかし、玄一(げんいつ)に倣って神力を魔力に変換しようと企みます。一方、景澗(けいかん)は鳳染を私的に解放し、神隐山の後池のもとへ送り届けます。白玦が覚醒し、清穆であることを知った後池は複雑な心境になります。彼女が心配していると、結界が揺れ動き、天啓(てんけい)と共に鳳染を救出します。外界では鳳染に対する誤解が多いものの、後池は彼女の潔白を信じ続けており、白玦の覚醒が清穆の消滅を意味していることに気づきます。2人は一体でありながらも、もはや別々の世界に属していることを悟ります。

第38話の感想

第38話は、衝撃的な展開が続いた回でした。清穆と白玦が同一人物であることが明らかになり、清穆の消滅によって後池の悲しみが描かれました。また、鳳染の正体が鳳皇であることが判明し、今後の展開が気になります。

特に印象に残ったのは、清穆と白玦の最後のシーンです。清穆は後池への愛を白玦に託し、涙ながらに別れを告げます。白玦は清穆の思いを受け止め、後池を大切にすると約束します。このシーンは、2人の深い愛情と切なさを表現しており、視聴者の心を揺さぶりました。

また、鳳染の正体が鳳皇であることも衝撃的な展開でした。鳳染はこれまで謎の多いキャラクターでしたが、鳳皇であることが明らかになったことで、今後の物語で重要な役割を果たすことが予想されます。

つづく