『千古の愛、天上の詩』第43話 あらすじ/ネタバレ
白玦(はくけつ)は上古(じょうこ)の九幽後の記憶を奪い、混沌の劫を知らないようにし、平穏な一生を過ごせるように願った。一方、天宮では蕪浣(ぶかん)が暮光(ぼこう)に会いに行く。暮光(ぼこう)は弑神花の由来を問い詰め、蕪浣(ぶかん)は九幽から持ち出したことを否定しなかった。彼女は弑神花で天啓(てんけい)を殺すつもりだったのだ。そして、月弥(げつび)を殺したのは彼女だったと告白する。6万年間も秘密にしていたのだ。暮光(ぼこう)は蕪浣(ぶかん)の言葉に驚き、蕪浣(ぶかん)は誤って月弥(げつび)を殺したと弁解する。彼女は意図的に殺したのではなく、仙妖の戦いを起こしたのは秘密を守るためだったと。暮光(ぼこう)に連累させたくないから黙っていたのだという。6万年間連れ添った暮光(ぼこう)は、蕪浣(ぶかん)が罰を受けるのを見るに忍びない。弑神は重罪だが、暮光(ぼこう)は蕪浣(ぶかん)が故意でなかったと信じ、彼女を庇うことにする。ただ、蕪浣(ぶかん)は改心するのではなく、魔力を高めて三界の主になることを考えていた。
天啓(てんけい)は白玦(はくけつ)に会い、白玦(はくけつ)はすべてを打ち明ける。2人は上古(じょうこ)のために悪役を演じて劫を乗り越え、白玦(はくけつ)は混沌の力を手に入れた。彼は自分が死ぬ運命にあると考え、後池(こうち)に冷たく接し、希望を与えまいとしていた。さらに、蕪浣(ぶかん)が魔堕ちしたことも2人は知っていた。しかし、蕪浣(ぶかん)は天宮に6万年もいたため、根が深く、2人は不用意に動くことはせず、密かに警戒していた。
白玦(はくけつ)は元啓(げんき)の安全を考え、天啓(てんけい)に清池宮で預かってもらうことにする。100年後、天啓(てんけい)は小さな男の子に成長していた。天啓(てんけい)が育てた子供らしく、いたずら好きになっていた。上古(じょうこ)も目覚め、古帝剣は上古(じょうこ)の気配を感じて駆けつけたが、いたずらっ子の元啓(げんき)によってバラバラにされてしまう。6万年ぶりに目覚めた上古(じょうこ)の記憶は九幽で止まっており、天啓(てんけい)に白玦のことを尋ねる。天啓(てんけい)は混沌の劫が解け、神界が閉鎖されたことを伝えるが、月弥(げつび)と古君(こくん)の死については隠し、神界に残って炙陽(せきよう)を助けているとだけ言う。元啓(げんき)は白玦と凡仙の女性の間に生まれた子供で、白玦は子供を捨て、蕪浣(ぶかん)の娘・景昭(けいしょう)と結婚したと告げる。すべてが変わりすぎて、上古は戸惑う。
元啓(げんき)は天啓(てんけい)に武器をねだるが、天啓(てんけい)は今回は断る。数年後には唯一無二の法器を手に入れ、皆を驚かせると言って元啓(げんき)をなだめる。元啓の食いしん坊ぶりを見て、天啓(てんけい)は仕方なく立ち上がり、元啓のために飴細工を作りに行く。
一方、蕪浣は100年間煞気を吸収し、魔力が強くなっていた。鳳女(ほうじょ)は相変わらず蕪浣のために煞気を集めていたが、100年の間に多くの鳳凰の雛が誕生し、鳳女(ほうじょ)は梧桐林に戻って鳳族を再建したいと考えていた。蕪浣は口では承諾するが、鳳女(ほうじょ)が油断した隙に魔気を侵入させる。魔堕ちした者は生死を問わず、蕪浣の支配下に置かれるのだ。
上古が目覚めてからしばらく経ち、彼女は白玦に会いたいと強く願っていた。ある日、彼女はいたずらっ子の元啓と協力し、夜に蒼穹之境に忍び込むことにした。元啓は天啓の指示通り、混沌の力を隠していた。上古は元啓を連れて白玦を覗きに行ったのだ。2人は屋根の上から白玦が入浴している様子を覗いていたが、元啓はわざと上古を白玦の前に突き飛ばした。6万年ぶりに再会を果たした2人だったが、お互いにぎこちない雰囲気だった。
入浴を終えて出てきた上古は、元啓のことを尋ねる。白玦は元啓を無視するように振る舞い、上古の怒りを買った。
第43話の感想
第43話は、衝撃的な展開が続いた回でした。白玦が上古の記憶を奪い、混沌の劫を乗り越えたこと、蕪浣が魔堕ちし、鳳女(ほうじょ)を支配下に置いたことなど、今後の物語に大きな影響を与えそうな内容でした。
特に印象的だったのは、上古と白玦の再会シーンです。6万年ぶりの再会でしたが、お互いにぎこちない雰囲気で、見ていて心が痛くなりました。白玦が上古を突き放すような態度を取ったのは、彼女を守るためだったと理解できますが、それでも辛いです。
また、蕪浣の魔堕ちも衝撃的でした。彼女はこれまでにも悪事を重ねてきましたが、ついに魔堕ちしてしまったことに驚きと恐怖を感じました。鳳女(ほうじょ)が蕪浣の支配下に置かれたことも気になります。今後、鳳族はどうなってしまうのでしょうか。
つづく