千古の愛、天上の詩 第44話 あらすじ/ネタバレ

白玦(はくけつ)と上古(じょうこ)の確執

白玦(はくけつ)は上古(じょうこ)から責任感のない、妻と子を捨てた男だと見なされてしまいました。白玦(はくけつ)は何も弁解せず、上古(じょうこ)に蒼穹之境に来るなとだけ告げ、上古(じょうこ)は落胆して元啓(げんき)を連れて清池宮に戻りました。

清池宮で、白玦(はくけつ)は上古(じょうこ)に内緒で会いに行きます。天啓(てんけい)は白玦(はくけつ)が蕪浣(ぶかん)に知られるのではないかと心配し、白玦に情を断ち切るよう諭しますが、白玦は上古への想いを断ち切れずにいます。天啓(てんけい)は白玦の情熱に負け、密かに上古との面会を許します。

清池宮の噂と天啓(てんけい)の懐古

清池宮では神界の噂が飛び交っており、その多くは天啓(てんけい)の醜聞に関するものでした。鳳染(ほうせん)は噂を天啓(てんけい)に伝え、天啓(てんけい)は恥ずかしさと怒りでいっぱいになります。天啓(てんけい)は噂の出どころを突き止め、清池宮の者たちに噂を広めるのをやめさせます。

この噂がきっかけで、天啓(てんけい)は神界のことを思い出すようになりました。6万年もの時が経ち、天啓(てんけい)はかつての神界を懐かしみます。

蕪浣(ぶかん)の動きと景陽(けいよう)の変化

天宮では、蕪浣(ぶかん)が暮光(ぼこう)に瓊漿を差し出します。東華(とうか)の寿宴が近づいており、蕪浣(ぶかん)は千年分の霊力を注ぎ込んだ瞭望山を祝いの品として贈ろうと考えていました。暮光(ぼこう)は蕪浣(ぶかん)を気遣い、100年間天宮から出ていない蕪浣(ぶかん)に代わって自分が瞭望山に向かうよう提案します。

その後、蕪浣(ぶかん)は景陽(けいよう)に会いに行きます。景陽(けいよう)はかつて弑神花を使った罪で天雷を20回受けましたが、その罪を蕪浣(ぶかん)に押し付けることはありませんでした。100年の間に心境の変化があった景陽(けいよう)は、仙と妖の共存を願い、自分の力を無駄に使うことなく平和な世の中を実現したいと考えていました。

景澗(けいかん)と鳳染(ほうせん)の恋、上古の決意

景澗(けいかん)と鳳染(ほうせん)は互いに惹かれ合っていて、すでに心を通わせていました。上古が目を覚ますと、景澗(けいかん)は上古に挨拶に訪れます。上古は天啓(てんけい)から、鳳焰(ほうえん)と梧夕(ごゆう)が蕪浣(ぶかん)によって殺されたことを聞かされていました。上古は蕪浣(ぶかん)を見誤っていたことに気づき、蕪浣の息子である景澗(けいかん)に対しても良い印象を持っていませんでした。

しかし、景澗(けいかん)は謙虚な性格で鳳染(ほうせん)を大切に扱っており、天啓も景澗(けいかん)を認めていました。上古も景澗(けいかん)と話すうちに、彼の誠実さを認めるようになります。景澗(けいかん)が去った後、鳳染(ほうせん)は東華(とうか)の寿宴について話題にします。天啓は上古と元啓(げんき)が瞭望山に行くことを反対します。

しかし、上古は天啓の性格を熟知しており、元啓(げんき)と協力して天啓を説得します。天啓はしぶしぶ折れ、上古と元啓(げんき)は瞭望山に向かいます。

瞭望山での再会と変化

瞭望山では、蕪浣と景昭(けいしょう)が寿宴に参加していました。蕪浣は景昭(けいしょう)の近況を尋ねます。景昭(けいしょう)は以前のような不安定な生活を送っておらず、気ままに過ごしていると言います。100年の間に、彼女は自分が得られるのは名誉だけだと悟り、白玦や清穆(せいぼく)への幻想を抱かなくなりました。

一方、上古は元啓(げんき)を連れて瞭望山の竹屋を訪れます。彼女は荒れ果てた竹屋を見て、白玦との過去を思い出します。元啓は白玦に対して恨みを抱いており、100年間放置されたことに納得していません。6万年の時を経て、上古は故郷に戻ってきたものの、すべてが変わっていました。

元啓の過ちと上古の怒り

瞭望山の仙君たちは、蕪浣と景昭(けいしょう)の傲慢な態度について噂をします。2人は山で修行している者が飲む特別な泉の水を飲もうとします。仙君たちは不満を持ちながらも、仙娥(せんが)に泉水を汲みに行かせます。

しかし、元啓が泉の近くで小便をしてしまい、仙娥(せんが)は泉水を汲むことができませんでした。仙娥(せんが)は怒り、元啓は自分の過ちを認め、泉水が特別なものであることを知ると、仙娥(せんが)と一緒に蕪浣と景昭(けいしょう)に謝罪することにします。

仙娥(せんが)は元啓を蕪浣の前に連れて行きます。元啓はよく蒼穹之境を訪れており、景昭(けいしょう)を知っていて仲が悪かったのです。蕪浣は元啓が後池 (こうち)と清穆(せいぼく)の子どもだと知ると、元啓を平手打ちします。上古が駆けつけてこなければ、蕪浣はさらに元啓を殴りつけていたでしょう。

上古は三界の主神として、そこにいた全員に一礼させ、蕪浣だけを残して立ち去ります。

第44話の感想

第44話は、白玦と上古の確執、蕪浣の策略、そして景澗(けいかん)と鳳染の恋など、さまざまな要素が絡み合った見応えのあるエピソードでした。

白玦は上古から誤解され、辛い思いをしているのが見ていて切なかったです。彼は上古を愛しているにもかかわらず、彼女を守るために冷たく接しなければならず、その苦悩が伝わってきました。

一方、蕪浣は相変わらず悪巧みをしていて、上古と白玦を陥れようとしています。彼女の狡猾さと冷酷さは、見ていてイライラさせられますが、同時に彼女の行動が物語にどのような影響を与えるのか気になります。

そして、景澗(けいかん)と鳳染の恋は、この暗い展開の中でほっとするような明るい要素でした。2人の純粋な想いは応援したくなりますし、今後の展開が楽しみです。

つづく