千古の愛、天上の詩 第9話 あらすじ/ネタバレ

白玦(はくけつ)の謝罪と決意

白玦(はくけつ)は九爪蓮の件で上古(じょうこ)に謝罪し、暗淵之境で修炼を手伝うことを提案します。さらに、寒脈を克服するための丹药を贈ります。天啓(てんけい)は上古(じょうこ)に白玦(はくけつ)の好意を断るよう促しますが、上古(じょうこ)は白玦(はくけつ)の誠意に感謝し、雪迎(ゆきむかえ)との賭けに勝利したら九幽行きを取り消してくれるかどうか尋ねます。白玦(はくけつ)は眉をひそめ、上古(じょうこ)は苦笑します。

蕪浣(ぶかん)と古君(こくん)、天啓(てんけい)と上古(じょうこ)

蕪浣(ぶかん)は古君(こくん)の才能を称賛し、彼と一緒に修炼に励みます。暮光(ぼこう)は蕪浣(ぶかん)に想いを寄せて金龙族の温泉泥を贈りますが、蕪浣(ぶかん)の視線は古君(こくん)から離れません。一方、天啓(てんけい)は上古を笑顔にするために花火を打ち上げ、自分の気持ちを告白しますが、上古は天啓(てんけい)を兄のようにしか見ていません。天啓(てんけい)は落胆しますが、兄として上古を陰ながら守ると誓います。

白玦と天啓(てんけい)の会話

白玦は九爪蓮事件の黒幕が雪迎(ゆきむかえ)であることを知り、彼女に神界を去るよう命じます。雪迎(ゆきむかえ)は白玦の冷酷さに心を痛めます。天啓(てんけい)は白玦を酒に誘い、心境を打ち明けます。白玦は天啓(てんけい)に上古への想いを指摘されますが、大義を優先し、自分の感情を無視していることを指摘され、哀れで自分勝手だと評されます。

暗淵之境への出発

白玦と上古は、子時に古君(こくん)を暗淵之境に送る約束をします。蕪浣(ぶかん)は古君(こくん)に手作りのお守り袋を贈ります。天啓(てんけい)のせいで白玦が遅刻し、上古は暗淵之境の鍵を取りに行くことになります。白玦は古君が勝利すれば上古は九幽に行かなくて済むと約束します。上古は喜びます。

古君の雷劫と上古の犠牲

暗淵之境が開かれ、古君は雷劫の試練を受けます。上古は全力で助けますが、雷劫の威力が強く、古君は耐えられません。上古は身を挺して致命的な一撃を防ぎ、本源を傷つけますが、深い愛情を示します。この経験を通して、上古は白玦がかつて自分のために雷劫を防いだときの苦労と犠牲を深く理解します。雷劫の後、古君は神君に昇格します。

月弥(げつび)の警告と上古の決意

月弥(げつび)は下界の神君が次々と亡くなっていることを上古に伝え、白玦が上古を九幽に修炼させた理由を説明します。混沌の力が弱まり、三界が危機に瀕しており、上古だけが主神羽令を操り、事態を好転させることができるのです。

試合の日、古君と雪迎(ゆきむかえ)が対決します。雪迎(ゆきむかえ)は策略に頼りますが、古君の確かな実力には敵わず、敗北します。上古は寛大な心で雪迎を許しますが、紅日(こうじつ)が雪迎らが九爪蓮で人を傷つけたことを暴露します。白玦は容赦なく雪迎らを神界から追放し、九幽に流します。

上古の決意と白玦の行動

雪迎が追放された後、上古は混沌主神にはなれないと判断し、九幽で苦修することを決意します。混沌の力を得るまでは神界には戻らないと誓います。上古は九幽に向かい、白玦の真意を理解し、玄一(げんいつ)に頼んで自分を閉じ込める結界を張ってもらいます。玄一(げんいつ)は承諾しますが、結界が起動すると混沌の力を得るまでは出られなくなり、縛神台に来る必要があると条件を提示します。上古は喜んで受け入れます。

天啓(てんけい)と白玦の決意

天啓は上古を救うために九幽に侵入しようとしますが、白玦と炙陽(せきよう)に止められます。3人は上古の選択を尊重することに同意します。長淵殿では、白玦は元神離体の術を行い、寿命を縮め、生死を賭して上古を守ります。

第9話の感想

第9話は、第8話で張り詰めていた緊張が少し緩み、様々なキャラクターの心情や関係性が描かれた回でした。白玦の誠意と上古への深い愛情、天啓の切ない片思い、蕪浣(ぶかん)と古君の穏やかな関係など、それぞれのキャラクターが抱える想いが丁寧に描かれていました。

特に印象的だったのは、上古が古君のために命を懸けて雷劫を防いだシーンです。白玦がかつて上古のために同じことをしたことを思い出し、二人の強い絆と深い愛情を感じました。また、白玦が上古を守るために元神離体の術を使うシーンも感動的でした。白玦は自分の命を犠牲にしてまで上古を守ろうとする姿に、彼の強い意志と愛情が伝わってきました。

一方で、雪迎の策略や紅日(こうじつ)の裏切りなど、物語を動かす重要な展開もありました。雪迎は九爪蓮事件の黒幕であることが明らかになり、彼女の悪辣さが浮き彫りになりました。紅日(こうじつ)の裏切りは衝撃的でしたが、彼女が抱えていた苦悩や葛藤が垣間見えたことで、単なる悪役ではない複雑なキャラクターであることが感じられました。

つづく