西遊記 第11話 あらすじ/ネタバレ

孫悟空(そんごくう)が花果山に戻った後、唐三蔵は八戒と沙悟浄(さごじょう)に守られながら西天への旅を続けます。ある日、一行は黒松林に差し掛かった時、唐三蔵はお腹が空いてしまい、八戒に托鉢を頼みます。八戒は長い間探しても何も見つからず、疲れ果てて地面に座って休んでいるうちに眠ってしまいました。

唐三蔵は八戒がなかなか戻ってこないので、沙悟浄(さごじょう)に様子を見に行かせ、自分は松林で待っていました。しかし、眠ってしまった唐三蔵は道に迷ってしまい、偶然黄金の宝塔の前にたどり着きます。中を覗いてみると、石のベッドに妖怪が横たわっていました。唐三蔵はすぐに捕らえられてしまいます。

その頃、八戒と沙悟浄(さごじょう)は戻ってきて、妖怪と戦います。その間に、唐三蔵は一人の女性に出会います。彼女は百花羞と名乗り、実はこの妖怪に13年間囚われていた宝象国の三公主でした。百花羞は唐三蔵を助け、父王に手紙を届けてくれるように頼みます。彼女は巧妙に混乱を起こし、唐三蔵の脱出を助けます。

唐三蔵は無事に宝象国に到着し、国王に真実を告げます。国王は悲しみに暮れながら、唐三蔵たちに妖怪を捕まえてほしいと懇願します。八戒は張り切って巨大な姿に変身し、沙悟浄(さごじょう)と一緒に妖怪の巣穴に向かいます。しかし、戦いの途中で八戒は力尽きて退却し、沙悟浄(さごじょう)は捕らえられてしまいます。

百花羞は黄袍怪に問い詰められますが、沙悟浄(さごじょう)の説明のおかげでなんとか逃げ出すことができます。黄袍怪は復讐のために、書生に変身して国王に謁見し、法術を使って唐三蔵を猛虎に変えてしまいます。白竜馬はそれを知り、夜に皇宮に潜入して唐三蔵を助けようとしますが、黄袍怪に敵わず負傷して水中に逃げ込みます。

八戒は宿に戻り、事情を知ると白竜馬の提案に従い、花果山に行って孫悟空(そんごくう)に助けを求めます。悟空は最初は拒否しますが、説得されて八戒と一緒に宝象国に戻ります。悟空は妖怪の息子を捕まえ、百花羞に沙悟浄(さごじょう)を解放させ、さらに黄袍怪をおびき出す作戦を立てます。

最終的に、悟空は黄袍怪の正体が天宮の二十八宿(にじゅうはっしゅく)の一人である奎木狼であることを暴きます。玉帝(ぎょくてい)は星宿たちに奎木狼を捕まえさせ、天界で罰を受けさせます。悟空は唐三蔵を救出し、元の姿に戻します。宝象国の国王は唐三蔵たちに感謝し、宴を設けて歓待し、自ら見送ります。唐三蔵たちは再び西への旅に出発します。

第11話の感想

第11話は、唐三蔵が妖怪に捕らえられてしまうという緊迫感のある展開と、孫悟空(そんごくう)の活躍が見どころの回でした。

まず、唐三蔵が妖怪に捕らえられてしまうシーンはハラハラドキドキしました。唐三蔵が松林で迷ってしまい、偶然妖怪の住む宝塔にたどり着いてしまうという流れは、まさに運命のいたずらかと思いました。

しかし、そんなピンチを救ったのが、宝象国の三公主である百花羞でした。彼女は機転を利かせて唐三蔵を助け、さらに父王への手紙を託します。百花羞の勇敢さと優しさには感動しました。

また、八戒と沙悟浄(さごじょう)の活躍も印象的でした。特に、八戒は巨大な姿に変身して妖怪と戦うシーンは迫力満点でした。しかし、残念ながら力及ばず敗れてしまうという展開は、妖怪の強さを物語っていました。

そして、ついに登場した孫悟空は、さすがの強さで妖怪を退治します。特に、妖怪の正体を暴くシーンは痛快でした。孫悟空の機転と強さが存分に発揮された回だったと思います。

つづく