西遊記 第16話 あらすじ/ネタバレ

旅の途中、唐三蔵一行は思いがけない試練に遭遇します。清らかな河で出会った老婆婆に船で渡してもらった後、喉が渇いた唐三蔵は八戒に河の水を汲ませます。しかし、水を飲んだ二人は激しい腹痛に襲われます。

原因を探るため、悟空は近くの村へ助けを求めます。村の老婆婆によると、それは娘の国特有の「子母河」の水を飲んだためで、妊娠してしまうのだと言います。悟空は解毒薬があると聞き、解陽山聚仙庵の「落胎泉」を求めて向かいます。

聚仙庵に到着した悟空は、如意真仙(にょいしんせん)に出会います。真仙は悟空が以前、甥っ子の紅孩児を懲らしめたことに恨みを抱いており、話を聞こうともしません。争いになり、悟空は勝利しますが、泉を手に入れることはできません。

そこで、悟空は沙悟浄(さごじょう)の助けを借りることにします。悟空が真仙の注意を引きつける間に、沙悟浄(さごじょう)が泉を汲み出す作戦です。二人は協力して泉を手に入れ、村に戻ります。唐三蔵と八戒は泉を飲み、無事に回復します。

翌日、一行は娘の国の都に入ります。美しい女性たちばかりの街で、唐三蔵たちは注目を集めます。娘の国の女王は唐三蔵に一目惚れし、国王になってほしいと求めます。しかし、唐三蔵はそれを断り、悟空は偽の結婚で通行証を手に入れる作戦を提案します。

計画は成功し、女王は通行証を発行し、一行を見送ります。しかし、唐三蔵は一人の女性に連れ去られてしまいます。悟空たちは毒敵山琵琶洞まで追跡し、唐三蔵が蝎子精(さしせい)に捕らわれていることを知ります。

激しい戦いが繰り広げられますが、悟空たちは蝎子精(さしせい)に勝つことができません。そこに観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)が現れ、蝎子精(さしせい)の弱点を教え、昴日星官(ぼうにちせいかん)の助けを借りるように助言します。

昴日星官(ぼうにちせいかん)の登場で戦況は一変します。彼は雄鶏の姿に変身し、鳴き声で蝎子精を震え上がらせ、倒します。悟空たちは捕らわれていた少女たちを解放し、唐三蔵の指示に従い、洞窟にあった食料を少女たちに渡し、旅費として渡します。

数々の試練と知恵比べを乗り越えた唐三蔵一行は、再び西への旅を続けます。

第16話の感想

第16話は、唐三蔵一行が娘の国で遭遇する試練を描いた、とても興味深いエピソードでした。子母河の水を飲んでしまった唐三蔵と八戒が妊娠してしまうという、意外な展開に驚かされました。

悟空が解毒薬を求めて聚仙庵に向かうシーンでは、如意真仙(にょいしんせん)との戦いが迫力満点でした。悟空の機転と沙悟浄(さごじょう)の協力によって泉を手に入れることができたのは、見ていてスカッとする展開でした。

娘の国の女王が唐三蔵に一目惚れし、国王になってほしいと求めるシーンは、少しコミカルな要素もあり、笑いを誘いました。悟空が偽の結婚で通行証を手に入れる作戦は、彼の知恵と行動力が光るシーンでした。

毒敵山琵琶洞での蝎子精との戦いも、見応えがありました。悟空たちが苦戦する中、観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)の助言で昴日星官(ぼうにちせいかん)が登場し、戦況を一気に逆転させたのは、とても印象的なシーンでした。

第16話は、ハラハラドキドキの展開とコミカルな要素がうまくミックスされた、とても楽しめるエピソードでした。唐三蔵一行の西への旅は、これからも様々な試練が待ち受けていると思いますが、彼らの活躍をこれからも見守っていきたいです。

つづく