西遊記 第18話 あらすじ/ネタバレ
繁栄の街に隠された謎
唐三蔵一行は、長い旅路を経て、賑わう祭賽国(さいさいこく)に到着します。人々が行き交い、活気溢れる街並みでしたが、その中に鎖につながれ、物乞いをする僧侶たちの姿がありました。唐三蔵は、彼らの境遇に心を痛め、事情を尋ねることにします。
金光寺に隠された真実
僧侶たちは、敕建護国金光寺に案内され、事件の真相を語ります。金光寺の塔には、昼夜を問わず光を放つ、貴重な舎利子という仏宝が納められていました。しかし、3年前の夜、突然の血雨が塔を汚し、仏宝は忽然と姿を消してしまいます。仏宝の消失により、周辺の国々は朝貢を停止し、国王は僧侶たちが仏宝を盗んだと疑い、彼らを捕らえて取り調べました。
真実を明らかにする悟空
無実の僧侶たちを救うため、唐三蔵は真相を探ることにします。月明かりの夜、唐三蔵と孫悟空(そんごくう)は、新しく購入した箒を持って金光寺の塔に登ります。10階まで掃除をすると、唐三蔵は体力を消耗し、悟空は12階まで掃除を続けます。そこで、ひそひそと話す小妖(しょうよう)を発見します。悟空は彼らを捕まえ、仏宝が万聖竜王(りゅうおう)の娘、万聖公主(ばんせいこうしゅ)とその婿である九頭駙馬(きゅうとうふうま)によって盗まれ、乱石山碧波潭に隠されていることを知ります。
碧波潭での激闘
悟空は、小妖(しょうよう)を連れて国王のもとへ行き、真実を明らかにします。国王は、金光寺の僧侶たちを解放し、唐三蔵一行に仏宝の奪還を依頼します。悟空と八戒は、小妖(しょうよう)と共に碧波潭に向かい、九頭駙馬(きゅうとうふうま)と激しい戦いを繰り広げます。九頭駙馬(きゅうとうふうま)は、巨大な九頭虫の姿となり、悟空と八戒と戦います。戦いの最中、八戒は九頭虫に捕らえられ、竜宮の柱に吊るされます。
二郎神(じろうしん)の助け
八戒を救うため、悟空はカニに変身して竜宮に潜入し、八戒を救出し、仏宝を取り戻します。さらに、悟空は二郎神(じろうしん)とその部下である梅山六兄弟(ばいざんろっきょうだい)に助けを求めます。二郎神(じろうしん)の助力により、悟空と八戒は九頭虫と最後の戦いを繰り広げます。九頭虫は、哮天犬(こうてんけん)に頭を噛み切られ、敗北して逃げ去ります。
光を取り戻した金光寺
仏宝を取り戻した悟空と八戒は、祭賽国(さいさいこく)に戻り、仏宝を金光寺の塔に安置します。仏宝が戻ると、塔は再び光を放ち、かつての輝きを取り戻します。国王は、唐三蔵一行の功績に感謝し、金光寺を「敕建護国伏竜寺」に改名します。
感動の別れ
唐三蔵一行が祭賽国(さいさいこく)を去る時、国王と街の人々は、彼らを見送りにやってきます。特に、救出された僧侶たちは、名残惜しそうに長い間見送ります。悟空は、彼らを帰らせるため、神通力を使い、猛虎を出現させます。僧侶たちは、仕方なく引き返し、悟空たちに別れを告げます。
第18話の感想
第18話は、西遊記の物語の中でも特に印象的なエピソードの一つです。金光寺に隠された謎、それを解き明かす悟空の活躍、そして二郎神(じろうしん)との共闘など、見どころ満載の内容でした。
特に印象に残ったのは、九頭虫との戦いです。巨大な九頭虫の姿は迫力満点で、悟空と八戒の苦戦ぶりも手に汗握る展開でした。しかし、二郎神(じろうしん)の助けを得て、見事勝利を収めたシーンは爽快感がありました。
また、このエピソードでは、唐三蔵の慈悲深さと悟空の勇敢さ、そして八戒のコミカルな一面など、キャラクターの魅力が存分に発揮されていました。特に、悟空がカニに変身して竜宮に潜入するシーンは、彼の機転の良さとユーモアを感じさせる場面でした。
つづく