西遊記 第24話 あらすじ/ネタバレ

唐三蔵一行は、厳しい旅路を半月続け、ある晩、雄大な寺院「布金禅寺」にたどり着く。

寺院の前は賑わっており、多くの人が行き交っている。唐三蔵一行が到着すると、人々は道を譲り、金剛(こんごう)殿へと案内する。年老の僧侶が出迎え、唐三蔵は礼儀正しく身分を明かし、僧侶は彼らを招き入れて茶と食事をふるまう。

唐三蔵が、なぜ門前に多くの人が集まっているのかと尋ねると、僧侶は「この先には鶏鳴関があり、関の下の百足山には、人を傷つける蜈蚣(むかで)が数多く生息している。夜明けの鶏の鳴き声でしか退散しない」と説明する。僧侶は一行を招き入れ、食事の後に月は昇り、唐三蔵と悟空は月明かりの下を散歩する。その時、院主が訪れ、かつて仏祖が説法を行った場所を見学することを提案し、唐三蔵は快諾する。

後庭に入ると、唐三蔵は少し疲れた様子で石の台に座る。すると、女性の泣き声が聞こえてきた。尋ねると、院主は事情を説明する。1年前、院主は夜に天竺国の王女と名乗る女性に出会い、真相がわからないため、寺に保護していた。女性は疑われないように昼夜を偽装し、夜にのみ郷愁を語っていたのだ。

真相を知った唐三蔵は、彼女を苦境から救うことを約束する。翌日、一行は寺院を後にし、商人と共に鶏鳴関へ向かう。関に近づくと、寒風が吹き付け、陰気が漂う。天竺国の都に到着し、驿館に宿泊する。ちょうど王女が刺繍の球を投げて婿選びをする日であり、孫悟空(そんごくう)はこれを機に真相を明らかにしようと提案する。

人混みに紛れて彩楼に行くと、王女は刺繍の球を投げ、唐三蔵に命中する。孫悟空(そんごくう)は巨人へと姿を変え、争奪戦を阻止する。王宮に入ると、唐三蔵は国王に目的を説明し、通行証を発行してもらうよう求める。しかし、偽物の王女は唐三蔵を離したくないため、結婚を強要する。唐三蔵は仕方なく、孫悟空(そんごくう)に助けを求める。

孫悟空(そんごくう)は、他の兄弟弟子を呼び寄せれば解決できると提案する。国王は承諾し、孫悟空(そんごくう)、猪八戒(ちょはっかい)、沙悟浄(さごじょう)の3人が到着すると、その奇妙な姿に国王は驚く。身分を明かすと、国王は彼らを仙人の弟子とみなし、御花园で休ませる。唐三蔵は心配するが、孫悟空は自信満々に策があると答える。

結婚式の前夜、孫悟空は王女が人間ではないことに気づき、真実を暴くことを決意する。結婚式当日、孫悟空は姿を現し、王女の正体を暴露し、混乱を引き起こす。妖精は形勢不利と見て、毛穎山へと逃走する。孫悟空は追跡し、太陰星君(たいいんせいくん)の助けを得て、妖精の正体が広寒宮の玉兎(ぎょくと)であることを暴く。

翌日、孫悟空は国王を布金禅寺に案内し、真の王女を救出する。国王は感謝の意を表し、寺院の再建を命じ、院主を報国僧官に任命する。さらに、孫悟空は雄鶏を使って蜈蚣(むかで)を駆除することを提案し、国王はそれに従う。百足山は安寧を取り戻し、宝華山と改名される。

第24話感想

第24話は、唐三蔵一行が様々な困難に遭遇し、それを乗り越えていくという、西遊記らしい展開が楽しめるエピソードでした。特に、孫悟空が機転を利かせて難局を打開するシーンは、見ていてスカッとする爽快感があります。

また、今回登場した天竺国の王女は、実は妖精だったという意外な展開も面白かったです。孫悟空がその正体を暴くまでの過程はハラハラドキドキさせられ、最後まで目が離せませんでした。

さらに、このエピソードでは、唐三蔵一行の絆の深さも描かれていました。唐三蔵が困難に陥った時、孫悟空や猪八戒(ちょはっかい)、沙悟浄(さごじょう)が力を合わせて助けるシーンは、見ていて感動しました。

つづく