西遊記 第4話 あらすじ/ネタバレ

天庭を混乱から救うため、玉帝(ぎょくてい)は西方極楽世界の如来仏(にょらいぶつ)を招きました。如来は、天界を支配しようとする孫悟空(そんごくう)と法力比べをします。孫悟空(そんごくう)はあらゆる手段を尽くしますが、如来仏(にょらいぶつ)の深遠な掌から逃れることはできませんでした。如来仏(にょらいぶつ)は衣を軽く振ると、五指を悪魔を鎮圧する「五行山」に変え、孫悟空(そんごくう)を山の下に閉じ込め、三界の平和を守りました。

天庭では、妖猿を制圧し、天下太平を祝う盛大な安天大会が開催されました。しかし、遥か彼方の五行山では、かつての斉天大聖・孫悟空は、長い年月と四季の移り変わりの寂しさに耐えながら、孤独に過ごしていました。風雨にさらされ、日が暮れ、年が経ちます。

500年の歳月が流れました。観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)は、仏の教えに従い、西天取経の重責を担うことができる人物を求めて東土大唐にやってきました。観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)は慈悲深い老僧に変身し、賑やかな長安の街にある目立たない酒場で、高僧?玄奘法師(げんじょうほうし)と出会います。深い話を交わした中で、観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)は玄奘法師(げんじょうほうし)の非凡な出自と揺るぎない仏心を認め、彼を西天取経の旅人として選びました。

玄奘法師(げんじょうほうし)は、俗姓は陳、幼い頃から仏教と縁がありました。彼の父は若い頃に状元となり、家族を連れて赴任する途中、不幸にも強盗に襲われ、陳夫人(ちんふじん)は連れ去られてしまいます。陳夫人(ちんふじん)は、お腹の子を残して、赤子を木板に乗せ、川に流して仏の加護を祈りました。幸いなことに、金山寺の老僧が赤子を救い、弟子として迎え入れ、「江流児(こうりゅうじ)」と名付けました。江流児(こうりゅうじ)は、博学で徳の高い高僧?玄奘法師へと成長し、仏教の真髄への無限の憧れと探求心を胸に抱き続けていました。

玄奘法師は、衆生を救うために西天取経することを誓います。この壮挙は、唐の皇帝?李世民(りせいみん)から高く評価され、支持されました。二人は深い友情を育み、兄弟のように絆を深めました。李世民(りせいみん)は、玄奘法師の旅立ちを見送るだけでなく、観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)から贈られた袈裟を護身符として授け、仏法と皇帝の恩恵の二重の加護を意味しました。

玄奘法師は、一人旅に出発します。夜になると、山中の猟師の粗末な小屋に泊まります。窓の外に濃くなる夜空を見上げると、故郷への深い郷愁と、二つの世界を跨ぎ、未知の旅に出る不安が胸に込み上げてきます。千思万考の末、眠れぬ夜を過ごします。しかし、彼は、これは単なる肉体的な旅ではなく、心と知恵の修行であることを知っています。真経を求め、衆生を救うために、玄奘法師は迷うことなく、勇往邁進していくのです。

第4話の感想

第4話は、孫悟空が如来仏に敗れ、五行山に封印されるという、西遊記における重要なエピソードが描かれました。孫悟空の圧倒的な力と如来仏の深遠な法力の対決は、迫力満点で、見応えがありました。また、孫悟空が孤独と絶望に耐えながら、長い年月を過ごすシーンは、彼の心の葛藤が伝わってきて、切ない気持ちになりました。

一方、玄奘法師の登場は、物語に新たな展開をもたらしました。彼の仏教への深い信仰心と、衆生を救いたいという強い意志は、感動的でした。また、唐の皇帝?李世民(りせいみん)との出会いは、西天取経の旅が、単なる個人的な修行ではなく、国家的な事業であることを示唆しており、今後の展開が楽しみです。

つづく