西遊記 第7話 あらすじ/ネタバレ
高老庄で奇妙な事件が発生しました。高家の娘が、一見普通だが実は異常な男に連れ去られたのです。その男は後に猪の妖怪であることが判明し、高家の人々を不安に陥れました。高老夫婦は、途中に立ち寄った唐三蔵と彼の弟子である孫悟空(そんごくう)に助けを求めました。
西天への経典を求める旅の途中、夕方に高老庄に到着した唐三蔵一行。唐三蔵はここで宿泊することを提案し、孫悟空(そんごくう)は先に様子を探り、安全を確認してから村に入りました。すると、高老庄の若い男が助けを求めにやってきて、家に妖怪が暴れていると訴えました。それを聞いた孫悟空(そんごくう)は、その男と一緒に高老庄へ向かいました。
高老爺(こうろうや)は、家の不幸を語りました。3年前に悟能(ごのう)と名乗る男が高家の娘婿として入りましたが、最初は勤勉で真面目でしたが、すぐに本性を現し、恐ろしい猪の妖怪になってしまいました。彼は食欲旺盛なだけでなく、高家の三女である翠蘭(すいらん)を裏庭に閉じ込め、誰にも近づけませんでした。
孫悟空は話を聞いて、すぐに助け出すことを約束しました。彼は高老爺(こうろうや)と一緒に裏庭に行き、囚われていた翠蘭(すいらん)を救出しました。妖怪をおびき出すために、孫悟空は翠蘭(すいらん)に変装して妖怪の帰りを待ちました。妖怪が現れた後、孫悟空は隙を見て正体を明かし、妖怪と戦いました。一通りのやり取りの後、孫悟空は妖怪の正体を知りました。彼はかつて天宮の天蓬元帥でしたが、過ちを犯して天界から追放され、豚に転生しました。そして今、彼は経典を求める旅人の到着を待って、観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)から与えられた任務を遂行しようとしていたのです。
最終的に、孫悟空は猪の妖怪を唐三蔵の前に連れて行き、唐三蔵は彼を弟子として迎え入れ、「猪八戒(ちょはっかい)」と名付けました。こうして、唐三蔵は孫悟空と新たに仲間になった猪八戒(ちょはっかい)と共に、西への旅を続けました。
第7話感想
第7話では、高老庄で起こった事件を通して、孫悟空の活躍と猪八戒(ちょはっかい)の加入という重要な展開が描かれました。
特に印象的なのは、孫悟空の猪八戒に対する対応です。彼は猪八戒の正体を知りながらも、彼を仲間として受け入れました。これは、孫悟空の寛容さと、彼の目的が経典の取得にあることを示唆しています。
また、猪八戒の過去も明らかになりました。彼は天界を追放された元天蓬元帥であり、罪を償うために経典を求める旅に参加していることがわかりました。この設定は、猪八戒というキャラクターに深みを与え、物語に新たな要素を加えています。
つづく