永楽帝~大明天下の輝き~ 第10話 あらすじ/ネタバレ

道衍は鳳陽皇覚寺で修行

道衍は鳳陽皇覚寺で修行をするため、燕王朱棣(シュテイ)のもとを去る。劉基は道衍の決意を尊重し、引き止めることはなかった。

徐妙雲(ジョミョウウン)、朱棣(シュテイ)と共に鳳陽へ

徐妙雲(ジョミョウウン)は燕王が帰ってくる前に麻油豆腐を作り、質素な服装を着て、質素な料理を並べて待っていた。燕王は妙雲が百戸の生活を体験していることを知り、彼女の考えに賛同する。朱棣(シュテイ)はまもなく鳳陽で屯田の小卒となる予定だったが、妙雲は馬皇后(バ・コウゴウ)に願い出て、朱棣(シュテイ)と共に鳳陽に行くことを決意する。

朱棣(シュテイ)、鳳陽に到着

朱棣(シュテイ)は百戸の鎧を着て、知院の張玉と共に京師を離れる。柏雅倫海別は群衆の中に立ち、彼らの出発を見送る。鳳陽に到着すると、百戸に昇格するはずだった張総旗の張武は、自分の百戸の座を奪った朱棣(シュテイ)に不快感を示す。彼は目の前にいる朱四郎という人物が、当今陛下の四男であることを知らない。

鐵鉉、朱棣(シュテイ)の正体を知る

鳳陽府懐遠で知県を務める鐵鉉は、錦衣衛の副使である朱棣(シュテイ)が錦衣衛の身分を隠してここに来たことに驚きを隠せないが、礼儀を欠くことはなかった。

元軍の奇襲、徐達(ジョタツ)と李文忠の対応

北平に運ばれる軍糧は水路で輸送されていたが、途中で大雨が降り、河道が塞がれて輸送が遅れる。その間に元軍が奇襲を行い、守備していた明軍は全滅する。元軍が使用した矢は鉄骨狼牙でできており、徐達(ジョタツ)と李文忠はそれが拡廓の親衛隊しか使用できないものであることを知る。

北平の危機、徐達(ジョタツ)の策略

北平承宣布政使司右参政の王志は、徐達(ジョタツ)に漕糧が運ばれてこなければ、3ヶ月後には城内の倉庫が底を尽きると報告する。徐達(ジョタツ)は王志に空いている倉庫を用意するように指示し、2ヶ月以内には食料が運ばれてくると約束する。実際には食料を運ぶ予定はなく、徐達(ジョタツ)は朱元璋(シュゲンショウ)に奏上して援助を求めるつもりだった。拡廓は明の状況を熟知しており、2ヶ月以内に食料が運ばれてこなければ、北平軍は大きな問題に直面することになる。

朱元璋(シュゲンショウ)、朱標(シュヒョウ)に食料問題を託す

朱元璋(シュゲンショウ)は食料問題を朱標(シュヒョウ)に託す。大臣たちは朱標(シュヒョウ)に食糧不足や河川の閉塞を訴え、軍糧を賑糧に変えて民衆に河川の疏通を呼びかけることで、2万人の民工を集めることに成功する。王月悯は明軍が食糧不足に陥っていることを知り、大いに喜ぶ。彼女は海別に会い、検校の話を持ちかける。朱元璋(シュゲンショウ)は臣下に対して常に警戒心を抱いているため、王月悯は君臣相疑の種を蒔いて明を混乱に陥れようとする。海別は宮中で思うように行動できないが、李景隆を利用することを思いつく。

王月悯、呂氏に李景隆を推薦

王月悯は呂氏に会い、子孫教育には文武両道が必要であると説き、李景隆を推薦する。呂氏は王月悯の言葉を真に受け、太子に李景隆を宮殿に招いて朱雄英と朱允玟に兵法を教えるように進言する。太子は呂氏の意見を受け入れ、李景隆を宮殿に招く。

妙雲、鳳陽での生活

妙雲は朱棣(シュテイ)と共に鳳陽に到着し、普通の民婦として生活を始める。彼女は他の民婦から張武と盧家幺妹の話を聞く。張武と盧家幺妹はもともと恋仲だったが、張武が百戸に昇格できなかったため、盧家は結婚を認めてくれなかった。鳳陽の民衆は、公侯に占領されていた良田を取り戻し、喜びを爆発させる。

鐵鉉、公侯の不正を調査

鐵鉉は錦衣衛として、公侯の不正を調査し、燕王に報告する。燕王は報告を朝廷に伝える。

朱亮祖父子の裏切り、開中法の施行

錦衣衛の調査により、朱亮祖父子が拡廓と通じていることが発覚する。徐達(ジョタツ)からの奏上により、この情報は朱元璋(シュゲンショウ)に伝えられる。北平が食糧不足に陥っていることを受け、胡惟庸は塩と交換に食糧を調達するという方法を提案する。朱元璋(シュゲンショウ)は当初躊躇していたが、馬皇后(バ・コウゴウ)的の言葉により、開中法の実施を決意する。開中法は塩と茶を媒介として商人から軍資金を徴収する制度である。

第10話の感想

第10話は、ストーリーが大きく動き、見どころ満載の回でした。特に印象に残ったポイントをいくつか挙げてみます。

道衍の決意と妙雲の覚悟

道衍が鳳陽皇覚寺で修行をする決意をしたシーンは、とても印象的でした。劉基とのやり取りも、二人の深い絆を感じさせてくれました。また、妙雲が朱棣(シュテイ)と共に鳳陽に行く決意をしたシーンも感動的でした。彼女は朱棣(シュテイ)を支えたいという強い意志を持っており、その姿に心を打たれました。

鳳陽での生活

朱棣(シュテイ)と妙雲が鳳陽で過ごすシーンは、とても微笑ましかったです。妙雲が普通の民婦として生活に溶け込み、朱棣(シュテイ)を支える姿は、とても素敵でした。また、鳳陽の民衆が公侯に占領されていた良田を取り戻し、喜びを爆発させるシーンも印象的でした。

鉄鉉の活躍

鉄鉉が錦衣衛として活躍するシーンも、見応えがありました。彼は公侯の不正を調査し、燕王に報告するなど、重要な役割を果たしています。彼の活躍は、今後の展開にも大きく影響してくるでしょう。

開中法の施行

北平が食糧不足に陥っていることを受け、朱元璋(シュゲンショウ)が開中法を施行する決意をしたシーンも重要でした。開中法は、塩と茶を媒介として商人から軍資金を徴収する制度であり、今後の明の財政に大きな影響を与えそうです。

王月悯の暗躍

王月悯が明を混乱に陥れようと暗躍するシーンも、見逃せません。彼女は朱元璋(シュゲンショウ)と臣下の間の疑心暗疑を煽り、明を混乱に陥れようとしています。彼女の今後の行動が、物語の展開にどのような影響を与えるのか、気になるところです。

つづく