永楽帝~大明天下の輝き~ 第14話 あらすじ/ネタバレ

妙雲は無事、朱棣(シュテイ)の子である男子を出産した。朱棣(シュテイ)は息子を大切に抱きしめ、喜びをあらわにする。しかし、妙雲はまだ一ヶ月ほどは床から起き上がれない状態だった。そこで、朱元璋(シュゲンショウ)は孫の顔を見るために自ら燕王府を訪れた。彼は孫に「朱高熾」と名付け、朱棣(シュテイ)の子孫の名前を20代まで決めてしまった。これは朱棣(シュテイ)に多くの子供を産んでほしいという願いが込められていた。

一方、徐達(ジョタツ)は密偵を京師に送り、北平の探馬軍司に関する情報を得ていた。徐達(ジョタツ)は北平府の人間を信用しておらず、朱元璋(シュゲンショウ)に京師から人材を送ってほしいと要請した。そこで朱元璋(シュゲンショウ)は、朱棣(シュテイ)に錦衣衛から500人の精鋭を選び、北平の探馬軍司を根絶やしにするよう命じた。

張玉は朱棣(シュテイ)に会い、海別公主に会わせてほしいと頼んだ。彼はかつて斉王に抜擢された人物であり、別の主君に仕えるためには海別の許可が必要だった。張玉の理由に納得した朱棣(シュテイ)は、後日、彼を宮殿に連れて行き、海別に会わせる約束をした。妙雲は張玉とその妻である王氏に贈り物をし、張玉が住んでいた家を買い取ってプレゼントした。張玉が出発する前に、妙雲は彼の忠誠心がどこに向いているのか尋ねた。草原の漠北汗廷なのか、斉王なのか。しかし、朱棣(シュテイ)が部屋に入ってきたため、張玉は答えることができなかった。

実は、張玉の妻と子供は北平に囚われていた。しかし、妙雲は先見の明があり、彼らを迎えに行かせたのだ。彼女は朱棣(シュテイ)が張玉を味方につけたいと考えており、彼を情で動かす作戦を立てたのである。

張玉は海別に会い、朱棣(シュテイ)に仕えて彼を守ってほしいと頼まれた。その後、張玉は朱棣(シュテイ)に、斉王が生きている限り、草原の旧友とは戦わないことを約束させた。朱棣(シュテイ)は快く承諾した。

太子は北平に向かう朱棣(シュテイ)に、徐達(ジョタツ)の言うことを聞き、危険な行動をとらないようにと忠告した。朱棣(シュテイ)は海別も同行することになるとは思っていなかった。曹国公の息子である李景隆は海別に想いを寄せており、北平に向かう前に陛下に謁見して結婚を願い出た。曹国公は待ちきれず、手紙を送って海別を一緒に北平に連れて行くように指示した。

通州に到着する前に、徐允恭率いる北平府の百戸が出迎えた。燕王は錦衣衛が長年調査してきた名簿を確認したところ、2000人以上がいたが、そのうち身元が確認できたのは最初の20人だけで、残りの人物は依然として疑わしいままであり、部下も無実の人を傷つけることはできなかった。

徐達(ジョタツ)は李景隆と朱棣(シュテイ)に戦況の見解を尋ねたが、両者は正反対の意見だった。徐達(ジョタツ)はどちらの意見も採用しなかった。朱棣(シュテイ)は自分の偵察隊を元軍の偵察隊に潜入させたいと申し出たが、徐達(ジョタツ)は許可しなかった。

今回の北平への訪問は表面上は親孝行のためだったが、ウラン?トゥヤは彼の目的がそれだけではないと見抜いていた。そこで彼女は、北平の探馬軍司に警告するべきかどうか尋ねた。しかし、海別は南北の探馬軍司は互いに干渉しないことになっているので、それは自投羅網になるかもしれないと答えた。

朱棣(シュテイ)は偶然、義父である徐達(ジョタツ)が燒鵝を好んでおり、特に妙雲が作った燒鵝が大好きだと知った。そこで朱棣(シュテイ)は妙錦に頼んで妙雲に料理をさせ、徐達(ジョタツ)を説得することにした。燒鵝の魅力に負けた徐達(ジョタツ)はすぐに朱棣(シュテイ)と一緒に城外で遊撃することを承諾したが、今回は自分も同行すると主張した。

彼らが城外に出ると、北平城は門を閉ざし、厳戒態勢が敷かれた。探馬軍司の者が明軍に紛れ込んでいたが、錦衣衛に見張られていた。徐達(ジョタツ)と朱棣(シュテイ)が城外に出たのは実は罠であり、探馬軍司の活動が発見されると、錦衣衛はすぐに彼らを捕らえた。この時、ある兵士が足の裏に水ぶくれを作ってしまい、徐達(ジョタツ)は自ら水ぶくれを潰してやった。古代の呉起が腫れ物を舐めたように、まさに忠義の証である。

北平承宣布政使司右参政の王志は探馬軍司の人間だった。錦衣衛がこれを突き止め、京師に報告すると、朱標(シュヒョウ)は激怒した。王志は密かに北平に連れ戻され、拷問を受けた後、獄中で息も絶え絶えの状態だった。

朱棣(シュテイ)の北平での行動を知っているのは魏国公と曹国公だけだった。妙錦は妙雲に、朱棣(シュテイ)はここ数日行方がわからず、徐達(ジョタツ)と曹国公だけが經歷司の文書を閲覧する権限を持っていると伝えた。また、經歷司の吏は全員帰宅を禁じられ、将軍府に駐屯しているという。

第14話の感想

第14話では、朱棣(シュテイ)と徐達(ジョタツ)の関係が大きく進展しました。朱棣(シュテイ)は徐達(ジョタツ)に燒鵝をプレゼントすることで、彼を説得して一緒に城外に出かけることに成功しました。これは、朱棣(シュテイ)が徐達(ジョタツ)の信頼を得るための重要な一歩となりました。

また、探馬軍司の正体が明らかになり、王志が捕らえられました。これは、朱棣(シュテイ)と徐達(ジョタツ)が北平の勢力図を塗り替えるための大きな一歩となりました。

しかし、朱棣(シュテイ)の行方がわからなくなったことで、妙雲は不安を募らせています。今後の展開が気になるところです。

つづく