永楽帝~大明天下の輝き~ 第17話 あらすじ/ネタバレ

大雨の中、妙雲は馬皇后(バ・コウゴウ)に謁見を求める

大雨の中、妙雲は馬皇后(バ・コウゴウ)に謁見を求めます。海別は雨の中、傘をさして彼女に朱棣(シュテイ)のためにそこまでやる価値があるのかと尋ねます。妙雲はただ「私は自分ではない、分からない」と答えるだけです。馬皇后(バ・コウゴウ)は外に出てみると、息子の嫁が雨の中に跪いているのを見て、心が痛みます。ようやく馬皇后(バ・コウゴウ)に会えた妙雲は、精神的に限界を迎え、気を失って倒れてしまいます。

太医の診察の結果、馬皇后(バ・コウゴウ)は妙雲が妊娠していることを知らされます。しかし、体は弱っており、風邪もひいているとのことです。馬皇后(バ・コウゴウ)は太医に妙雲の体調を気遣うようにと伝えます。燕王は今は失意の中にあるものの、もし燕王妃をないがしろにする者がいたら、絶対に許さないと言い放ちます。

馬皇后(バ・コウゴウ)は朱元璋(シュゲンショウ)を叱責し、朱棣(シュテイ)は恵済寺へ

馬皇后(バ・コウゴウ)は朱元璋(シュゲンショウ)を呼び出し、宮人を下がらせた後、怒りを込めて羽ぼうきで朱元璋(シュゲンショウ)を打ちます。落ち着きを取り戻した後は、妙雲の最近の経験を話します。朱高熾は北平で病気になり、妙雲は北平と京師を行き来していました。その結果、朱高熾の体は弱くなり、もう馬に乗ったり武術の稽古をすることができなくなりました。そして、今や妙雲も倒れてしまったのです。馬皇后(バ・コウゴウ)は、これは朱元璋(シュゲンショウ)のせいだと激怒し、息子や孫たちの命を顧みないことを責めます。宮殿では、皇太子の妃たちも朱元璋(シュゲンショウ)に情けをかけて燕王を軽く処罰してくれるように懇願します。

妙雲が目を覚ますと、朱元璋(シュゲンショウ)と馬皇太后の前に跪き、陛下に情けをかけてくれるように懇願します。朱元璋(シュゲンショウ)は最終的に詔勅を下し、朱棣(シュテイ)を恵済寺に幽閉して仏教の経典を聴聞させ、心を養うように命じます。朱亮祖はこれを聞いて、すぐに胡惟庸のもとを訪れます。胡惟庸は彼に奏表を書いて陛下に朱棣(シュテイ)を厳罰に処すように促し、胡惟庸自身もそれに署名します。陛下が燕王に対してこのような態度をとっていることから、胡惟庸は陛下が朱棣(シュテイ)に対して特別な思いを持っていることに気づきます。胡惟庸は部下の役人に、今年は税をきちんと納め、何事にも注意するようにと指示します。

恵済寺に連行された朱棣(シュテイ)は、そこで道衍に遭遇します。道衍は大胆不敵な人物であり、行動力もあります。ちょうどこの時期、税を納める役人が京師に到着する予定です。道衍は、燕王が待つべき時が来たと告げます。

妙雲は恵済寺で祈願し、朱棣(シュテイ)は京師を封鎖

妙雲は皇后に代わって恵済寺で祈願することを申し出ます。馬皇后(バ・コウゴウ)はこれを許可し、朱元璋(シュゲンショウ)も承諾します。しかし、出発前に朱元璋(シュゲンショウ)は妙雲に自分のもとを訪れるように命じます。燕王は妙雲が寺で祈願することを知り、急いで会いに行きます。二人は固く抱き合います。涂節の密偵がこの様子を涂節に報告し、彼は夜通しで文書を書きます。

朱元璋(シュゲンショウ)は十二皇子に親軍指揮使司指揮副使、つまり錦衣衛指揮副使という新しい役職を与えます。皇太子に謁見した際、皇太子は驚きと同時に少し怒りを感じます。

この頃、事態は徐々に明らかになってきます。皇帝と朱棣(シュテイ)は、官吏が官米を納めるために京師に入ってくるまで待つという大きな賭けに出ていました。李景隆と徐允恭は全市を封鎖するよう命じ、妙雲もすべての事情を知ります。彼女は朱棣(シュテイ)に官帽と帯を優しく着けてあげます。その後、朱棣(シュテイ)は全市の驿館と客栈を封鎖し、官米を納めるために市内に入った役人をすべて逮捕するよう命じます。涂節は急いで胡府に駆け込み、このことを知らせます。胡惟庸は慌てることなく、部下には今年きちんと税を納めるようにと指示しているので、問題ないと答えます。しかし、涂節は部下が指示通りに動いておらず、空印の報告書を持ってきていることを告げます。胡惟庸は驚き、激怒し、気が狂いそうになります。

胡惟庸は逮捕され、朱棣(シュテイ)は勝利を収める

涂節は落胆して胡府から逃げ出し、その後朱柏が錦衣衛を率いて胡惟庸を逮捕します。証拠が揃っていることを確認した涂節は、朱棣(シュテイ)に寝返り、胡惟庸を告発すると宣言します。役人たちが空印の報告書を持って現れ、帳簿を偽造しようとしていたことが発覚します。今回は、人だけでなく証拠も一緒に押さえられました。朱元璋(シュゲンショウ)は朱棣(シュテイ)と朱標(シュヒョウ)を食事に誘い、二人が目を合わせていることに気づきます。朱元璋(シュゲンショウ)は朱柏に官印を与えていないと言い、この件が片付いたら錦衣衛への関与を減らすように告げます。また、朱元璋(シュゲンショウ)は皇太子に朱棣(シュテイ)が自分には内緒で事を進めたことを責めないようにと促します。朱棣(シュテイ)は退いて進み、朱元璋(シュゲンショウ)でさえ予想していなかった結果となりました。

朱標(シュヒョウ)は心を痛めます。妙雲は朱棣(シュテイ)と結婚して数年しか経っていませんが、朱棣(シュテイ)を信じているのに、自分が育てた弟を信じることができないことに恥ずかしさを感じています。

第17話の感想

第17話は、物語が大きく動き出す重要なエピソードでした。馬皇后(バ・コウゴウ)と妙雲の強い絆、朱棣(シュテイ)の策略、胡惟庸の失脚など、見どころ満載の内容でした。

特に印象に残ったのは、馬皇后(バ・コウゴウ)の朱元璋(シュゲンショウ)に対する怒りと、妙雲と朱棣(シュテイ)の深い愛情です。馬皇后(バ・コウゴウ)は、息子たちの苦しみを目の当たりにして、朱元璋(シュゲンショウ)に激しく詰め寄ります。その姿は、母としての強さと優しさを兼ね備えており、とても感動的でした。また、妙雲と朱棣(シュテイ)は、困難な状況の中でもお互いを信じ合い、支え合っています。二人の強い絆は、見ていて心が温まりました。

胡惟庸の失脚も、このエピソードの大きな見どころでした。彼は、朱棣(シュテイ)を陥れるために様々な策略を巡らせていましたが、最終的には自分の過ちによって滅びました。権力に固執し、人を陥れることにしか興味のない彼の姿は、とても醜悪でした。

第17話は、朱棣(シュテイ)と朱元璋(シュゲンショウ)の対立が本格的に始まり、物語がますます面白くなってきたと感じました。今後の展開が楽しみです。

つづく