永楽帝~大明天下の輝き~ 第18話 あらすじ/ネタバレ
朱元璋(シュゲンショウ)は朱棣(シュテイ)を呼び出し、空印事件に関与した1700人以上の名前が記された帳簿を見せる。朱元璋(シュゲンショウ)は朱棣(シュテイ)に、これらの者をどうすべきか尋ねる。朱棣(シュテイ)は、汚職の罪が重い者や官位の高い者は全員処刑し、従犯は流罪にすべきだと答える。しかし、朱標(シュヒョウ)は朱棣(シュテイ)の意見に反対し、1700人を全員処刑すればその家族も流罪となり、多くが途中で命を落とすことになるため、数万人の命が失われると指摘する。
一方、京中留守司は朱標(シュヒョウ)の命令により、永嘉侯とその息子を逮捕する。これは、朝廷の軍人たちに威嚇を与えるためであった。明の建国初期、太祖は官吏の空印による不正を摘発し、数万人を流罪に処した。これが空印事件であり、胡惟庸は権力闘争の犠牲となった。
淮西の公侯たちは、韓国公に淮西の文武公侯への寛大な処置を訴える。韓国公は彼らに会わなかったものの、呂大人に胡惟庸を説得して自害させることで、淮西の文武公侯への道を開くよう依頼する。
胡惟庸は、自分が自害するように説得しに来るのは老相国だと思っていたが、呂大人だったことに驚く。呂大人は、自らの死を賭して胡惟庸を説得する。呂大人が去った後、胡惟庸は紙と筆と墨を取り寄せ、奏表と、王公たちが胡惟庸から賄賂を受け取った記録を記した帳簿を提出する。
朱標(シュヒョウ)は奏表と帳簿を見て驚き、朱元璋(シュゲンショウ)に決断を委ねる。朱元璋(シュゲンショウ)は、胡惟庸に自害を命じる。
妙雲は再び倒れ、朱棣(シュテイ)は惠済寺で祈願するよう皇后に勧められる。時が経ち、臨月を迎えた妙雲は難産となるが、無事に次男の朱高熙を出産する。
空印事件により多くの官職が空席となり、呂大人は吏部を管轄することになり、士子の登用を図る。士子の方孝孺は母と共に京に上り、礼部祠部主事となる。彼は上奏文で刑罰を緩和し、苛酷な法律を廃止するよう主張し、朝廷の三大弊政を直言する。これにより、緊張状態にあった朝局はさらに悪化し、朱棣(シュテイ)と錦衣衛は窮地に立たされる。
戸部も上奏文に署名し、鉄鉉も戸部夏原吉大人と共に名を連ねる。官吏不足のため、朱元璋(シュゲンショウ)は82歳の徐輝を戸部尚書に任命する。老相国は、陛下の苦境を目の当たりにして、再び仕官することを考える。
張玉は朱棣(シュテイ)に、今回の百官の上奏は前回よりも重みがあると告げる。なぜなら、錦衣衛を弾劾した官吏の多くは空印事件と胡惟庸事件を生き延びた者だからである。朱棣(シュテイ)は妙雲にこのことを話さなかったが、病気の朱高熾を見舞った際に弾劾の奏折を見る。
妙雲の提案により、朱棣(シュテイ)は父皇と太子に錦衣衛の職を辞任し、北平に就藩することを願い出る。方孝孺の父である方克勤は、済寧で知府を務めていたが、空印事件に連座して亡くなっていた。方孝孺は父の霊柩を回収するために京に上り、道衍と朱棣(シュテイ)は方孝孺の身元を知る。
空印事件は多くの人々を巻き込み、朱棣(シュテイ)でさえ、今の明は張り詰めた弦のように限界に達していると感じる。
第18話の感想
第18話は、空印事件の結末と、その後の展開が描かれた重要な回でした。
空印事件の結末
胡惟庸は、呂大人が説得したことで自害を選びました。これにより、淮西の文武公侯たちは助かり、朝廷の権力闘争はひとまず終結しました。しかし、空印事件は多くの犠牲者を生み、朝廷の内部に大きな亀裂を残しました。
今後の展開
空印事件の後、朝廷は人材不足に陥りました。そこで、呂大人は士子の登用を図り、方孝孺を礼部祠部主事に任命します。方孝孺は上奏文で刑罰の緩和と苛酷な法律の廃止を主張し、朝廷の三大弊政を直言します。これにより、朝廷の緊張状態はさらに悪化し、朱棣(シュテイ)と錦衣衛は窮地に立たされます。
朱棣(シュテイ)の苦悩
朱棣(シュテイ)は、空印事件の責任を感じており、苦悩しています。彼は父皇と太子に錦衣衛の職を辞任し、北平に就藩することを願い出ます。しかし、朝廷の人材不足のため、朱棣(シュテイ)の願いは叶いません。
つづく