永楽帝~大明天下の輝き~ 第2話 あらすじ/ネタバレ

徐妙雲(ジョミョウウン)は、父である徐達(ジョタツ)の北征の準備を手際よく進めていた。徐達(ジョタツ)は妙雲を呼び寄せ、宮廷から燕王との縁談が持ち込まれたことを告げる。しかし、徐達(ジョタツ)は頑固な燕王を全く気に入っておらず、愛娘を嫁がせることに反対する。

一方、書斎で眠っていた徐妙錦は、父と姉の会話を聞いてしまう。妙雲は父のように燕王を蔑ろにすることはなく、周囲が彼を無能だと評していても、必ずしもそうではないと考えていた。

家の兄弟は、朱標(シュヒョウ)朱棣(シュテイ)の代から良好な関係を築いていた。朱標(シュヒョウ)は朱棣(シュテイ)に十二弟の面倒を見るように頼み、年齢が離れているにもかかわらず、二人は一緒に遊んでいた。ある夜、十二弟が眠りについた後、朱棣(シュテイ)は手紙を残して姿を消してしまう。

翌朝、朱標(シュヒョウ)は朱棣(シュテイ)の失踪を知り、驚きで倒れてしまう。宮内外をくまなく捜索するも、朱棣(シュテイ)は見つからない。朱元璋(シュゲンショウ)は燕王が逃亡したことを知り、太子に城門を閉鎖し、全城での捜索を命じる。朱標(シュヒョウ)は燕王を見たことがある親衛隊100人を京軍の制服に着替えさせ、各門の警備に当たらせる。また、各宮殿の者が噂を広めるのを防ぐため、罰則として100回の杖刑を課す。

河南按察使涂節は、公侯による不法な土地占拠を密告する。御史言官は、親王が軍を率いて国境を守ることに不満を抱いており、燕王が私的に宮殿を抜け出したことが知られれば、騒動になることは避けられない。朱元璋(シュゲンショウ)は太子に、もし誰かがこの件を持ち出した場合は、公侯の不法行為の証拠を示すように指示する。

妙雲もまた、燕王の逃亡を知ることになる。彼女は父と共に、金銭を持たない燕王は遠くまで行けないだろうと分析する。徐達(ジョタツ)からの助言を受けた朱標(シュヒョウ)は、十二弟にそれとなく尋ねた結果、四弟が護衛の服を着て宮殿から抜け出したことを知る。しかし、彼がどこに行ったのかは依然謎に包まれていた。朱標(シュヒョウ)は朱元璋(シュゲンショウ)に燕王が逃亡したことを報告し、十二弟には祠堂での罰を命じる。

一方、朱棣(シュテイ)は秦王府を訪れ、秦王妃に百戸の腰牌と鎧を強引に要求する。秦王妃の敏敏帖木儿は、拡廓の妹であり、側近のウランツェツェグに、朱棣(シュテイ)が徐達(ジョタツ)と共に遠征に出征することを拡廓に伝えるよう密かに指示する。

徐達(ジョタツ)は遠征の途中でこのことを知り、徐增寿が急いで家に帰り、姉の妙雲に燕王の消息を伝える。その後、徐達(ジョタツ)は玄武湖の軍営に到着し、掌書記が兵士のリストを提出する。徐達(ジョタツ)は秦王府から朱四郎という名の兵士を呼び寄せると、そこには鎧を身に着けた朱棣(シュテイ)の姿があった。

朱棣(シュテイ)は挨拶をする前に、徐達(ジョタツ)によって四皇子の正体が明かされ、跪拝を命じられる。朱棣(シュテイ)は自分が今は国境を守る兵士であることを主張するが、徐達(ジョタツ)は通常の兵士が紫花罩甲を着用すべきではないと叱責し、鎧を脱がせて40回の杖刑を命じる。この40回の杖刑は朱棣(シュテイ)に実際に執行され、彼はどんなに説得されても遠征への参加を諦めようとしない。

この事件はすぐに妙雲と宮廷に伝えられ、朱元璋(シュゲンショウ)は激怒する。孝慈皇后がなだめ、ようやく彼の怒りは収まった。

徐達(ジョタツ)は宮廷に出向き、朱元璋(シュゲンショウ)が朱棣(シュテイ)の遠征を許可すれば、凱旋の日に朱棣(シュテイ)と妙雲の結婚式を挙げると表明する。許可されなければ、縁談は破棄するという。その夜、朱元璋(シュゲンショウ)は玄武湖の軍営を訪れ、杖刑を受けた朱棣(シュテイ)に二つの選択肢を提示する。一つは遠征に従軍し、帰還後に徐家の長女を娶ること。もう一つは今すぐに宮廷に戻り、徐家との縁談を破棄することである。

朱棣(シュテイ)は断固として第三の道を選ぶ。彼は遠征に従軍するが、帰還後は妙雲を娶らないという。朱元璋(シュゲンショウ)は渋々承諾するが、靴板で燕王を叱責し、徐達(ジョタツ)には朱棣(シュテイ)と妙雲の縁談は決まったと告げる。

第2話の感想

第2話は、朱棣(シュテイ)の行動を中心に話が展開され、非常に興味深い内容でした。

特に印象に残ったのは、以下の点です。

  • 朱棣(シュテイ)の決意:朱棣(シュテイ)は、頑固で自分勝手な性格でありながら、自分の信念を貫く強い意志を持っていることがわかりました。宮殿を抜け出し、徐達(ジョタツ)に同行して遠征に参加するという彼の行動は、その決意の表れといえるでしょう。
  • 徐達(ジョタツ)と朱棣(シュテイ)の関係:徐達(ジョタツ)は当初、朱棣(シュテイ)を快く思っていませんでしたが、彼の決意と行動力を見て、次第に認めるようになっていきます。二人の関係は、今後どのように変化していくのか楽しみです。
  • 朱元璋(シュゲンショウ)の葛藤:朱元璋(シュゲンショウ)は、朱棣(シュテイ)の行動を許すべきかどうかで葛藤しています。彼は朱棣(シュテイ)の才能を認めている一方で、彼の頑固さを懸念しています。朱元璋(シュゲンショウ)が最終的にどのような決断を下すのか、注目されます。

第2話は、今後の展開を予感させる内容でした。朱棣(シュテイ)の遠征、徐達(ジョタツ)との関係、朱元璋(シュゲンショウ)の決断など、見どころ満載です。今後の展開が楽しみです。

つづく