永楽帝~大明天下の輝き~ 第23話 あらすじ/ネタバレ
あらすじ
軍には元人の女を置くことが禁じられているにも関わらず、長興侯の忠告を無視して、功績を理由に女たちを侍らせていた藍玉。そんな藍玉の態度に朱棣(シュテイ)は激怒し、耿炳文の忠告も聞こうとしません。一方、朱高煦と武術の試合で負けた朱高熾を見て、朱棣(シュテイ)は冗談で朱高煦を世子にしようと言い出します。しかし、妙雲は朱高煦がまだ幼く、世子にはふさわしくないと反対します。
耿炳文は藍玉の行為を弾劾する奏上を書き、朱元璋(シュゲンショウ)は太子が将来藍玉を必要とするだろうと、大した問題ではないと判断します。しかし、朱棣(シュテイ)が他の兄弟たちを封地に帰らせるよう早急に命令を出すべきだと主張したことに対しては、皇太子だけがそのようなことを言う資格があると注意します。太子は、朱棣(シュテイ)が密奏で上奏したことを父に伝えます。
朱元璋(シュゲンショウ)は朱棣(シュテイ)が恋しいのではないかと考え、3年ぶりに南京に戻るよう提案します。3日後、藍玉らと共に南京に戻った朱棣(シュテイ)は、太子が朱元璋(シュゲンショウ)のために開いた宴会で、藍玉から朱棣(シュテイ)が自分を追い詰めていると告げられます。朱標(シュヒョウ)は藍玉の言葉を真に受けず、藍玉は戦は得意だが頭は良くないと判断します。太子の提案により、藍玉は梁国公から涼国公に降格されます。
朱元璋(シュゲンショウ)は、探馬軍司の件が明るみに出る前に、王月悯を捕らえるために錦衣衛を西安に派遣します。耿炳文が藍玉を弾劾したことが広まり、藍玉は耿炳文を恨みます。
耿炳文は、なぜ横暴で党派を形成している藍玉を許しているのかと李善長に尋ねます。李善長は、朱元璋(シュゲンショウ)が権力が集中するのを防ぐために、朝臣たちの勢力を均衡させようとしているのだと説明します。
秦王は錦衣衛が王月悯を連れ去るのを阻止しようとしますが、南京にその知らせが届くと、朱元璋(シュゲンショウ)は激怒します。3年ぶりに京師に戻った朱棣(シュテイ)は、朱標(シュヒョウ)と食事をしながら、秦王と王月悯を南京に連れ戻すよう頼まれます。しかし、朱棣(シュテイ)は王月悯の件を知らないふりをしてしまいます。
妙雲は王月悯に会いに行き、王月悯は秦王に離縁状を渡してほしいと頼みます。王月悯は、西安から金陵に向かうまでの20日間が人生で一番楽しかったと語り、秦王の足手まといにならないために離縁を決意したと明かします。しかし、秦王は離縁状を破り捨て、王月悯との関係を断ち切ろうとしません。
常氏が難産で母子ともに亡くなり、側妃の呂氏が早産で息子を出産します。妙雲は、呂氏の侍女が藍玉に何かを話していることに気づきます。
朱棣(シュテイ)は北平に戻り、朱標(シュヒョウ)は名残惜しいながらも弟を見送ります。
第23話の感想
第23話では、藍玉の横暴な振る舞い、朱棣(シュテイ)と朱標(シュヒョウ)の兄弟愛、秦王と王月悯の悲劇など、様々なドラマが展開されました。
まず、藍玉の傲慢な態度には憤りを覚えました。功績を理由に軍規を破り、朱棣(シュテイ)の忠告も無視する姿は、とても不快でした。耿炳文の弾劾は当然であり、涼国公への降格は妥当な処分だと思います。
一方、朱棣(シュテイ)と朱標(シュヒョウ)の兄弟愛には感動しました。朱棣(シュテイ)が南京に戻った時の再会シーンは、とても温かく、兄弟の絆の深さを感じました。朱標(シュヒョウ)が朱棣(シュテイ)に秦王と王月悯の件を頼むシーンも印象的でした。
秦王と王月悯の悲劇には同情を禁じえません。秦王の王月悯への愛情は本物でしたが、王月悯は秦王の足手まといになりたくないと考え、離縁を決意しました。秦王が離縁状を破り捨てたシーンは、とても切なかったです。
常氏の死と呂氏の出産も衝撃的でした。常氏は、側妃の呂氏に息子を産ませたことで、自分の存在意義を失ってしまったのではないでしょうか。呂氏の侍女が藍玉に何かを話しているシーンも気になります。
つづく