永楽帝~大明天下の輝き~ 第24話 あらすじ/ネタバレ

妙雲は世子のために香を焚き、道衍大師と話をします。彼女は朱棣(シュテイ)に言えないことを、道衍に伝えてもらいたいのです。朝廷では漠北への遠征が盛んに議論されており、朱棣(シュテイ)も出征を検討しています。道衍は数少ない言葉で彼に助言を与え、朱棣(シュテイ)がどのように対応するかを見守ります。

北伐には莫大な費用がかかりますが、朱元璋(シュゲンショウ)は一度の遠征で漠北を制圧できれば、数度の遠征よりも費用対効果が高いと判断します。朱元璋(シュゲンショウ)は朱棣(シュテイ)の奏表を太子に見せ、彼は父の命に従い、いかなる大将軍が派遣されても忠実に従うと述べています。朱元璋(シュゲンショウ)は、朱棣(シュテイ)だけでなく晋王も遠征に加えることを決定します。

すぐに、朱元璋(シュゲンショウ)は詔勅を出し、藍玉を征敵大将軍に任命します。燕王は北平に長く駐屯しており、敵情に詳しいことから左副将軍に、晋王は右副将軍に任命されます。李善長が最初に跪き、陛下の英断を称え、他の官僚もそれに続きます。藍玉と朱棣(シュテイ)の不仲は周知の事実であり、太子は二人の確執が原因で失敗することを懸念し、穎国公に二つの詔勅を与えます。藍玉が失敗した場合には第一の詔勅で兵権を奪い、朱棣(シュテイ)が失敗した場合には第二の詔勅で兵権を剥奪し、北平に帰還させて調査を受けさせるというものです。二つの詔勅とも使われなかった場合は、回収します。

朱棣(シュテイ)は精鋭騎兵を率いて出城し、藍玉と合流します。運搬用の馬車が坂道を登れないのを見て、朱棣(シュテイ)は手伝いに行き、夏原吉と遭遇します。夏原吉は北征に反対しており、太子は彼に軍隊と一緒に物資の監督をさせ、なぜこの戦争が必要なのかを理解させようとしていました。

軍隊は漠北深くまで進軍しましたが、依然として元軍の姿は見当たりません。藍玉は、もし遊牧民に出会ったら全員捕獲し、抵抗があれば焼き払うように命じます。朱棣(シュテイ)は精鋭騎兵を分隊して派遣し、元軍を発見したら騎兵で攻撃することを提案します。藍玉は反対し、元軍は少数の部隊で敵を誘い込み、全滅させるのが得意だと主張します。

朱棣(シュテイ)は藍玉の命令に従わず、乃児不花の痕跡を発見すると、親軍を率いて出撃します。藍玉は不満を募らせ、親王を統制できないことを理由に、軍を率いて帰還することを命じます。穎国公はこれを聞いて驚き、すぐに500人の衛兵を率いて燕王を追いかけます。

妙雲に知らせが届くと、道衍は朱棣(シュテイ)が先に節度を破ったと分析します。しかし、朱棣(シュテイ)は危険な賭けに出たものの、無謀ではなく、いずれこうなることはわかっていたと付け加えます。

藍玉は軍を率いて関峰口に戻りますが、城門はすでに閉ざされており、翌日に再入城するしかありません。しかし、藍玉は愚かにも、関峰口の大明兵士に刀剣を向けます。

朱元璋(シュゲンショウ)は激怒し、臣下たちはすぐに怒りを鎮めるように懇願します。乃児不花の部隊と遊牧民は疲労困憊しており、張玉は彼らの中に紛れ込み、状況を把握します。そして、乃児不花が食料不足に陥っていることを朱棣(シュテイ)に報告します。

穎国公も朱棣(シュテイ)の痕跡を発見し、次回は必ず水源を確保するように教えます。朱棣(シュテイ)は、彼が北平に帰還させるための詔勅を持っていることをすでに察しており、そうでなければここまで傲慢な態度を取ることはないと指摘します。

長年の間に、朱棣(シュテイ)は生まれ変わり、人心を見抜き、人々を理解するようになりました。穎国公は自分にはできないと認め、詔勅を出すことなく、朱棣(シュテイ)と一緒に敵情を探ることに同意します。

朱棣(シュテイ)は食料も持参しており、乃児不花が食料不足に陥っていることを知ると、穎国公は彼の意図を理解します。乃児不花は部下が差し出した羊の足を食べず、産後間もない女性に与えるように命じます。水筒からも水が出なくなり、彼らは絶体絶命の状況に陥ります。

第24話の感想

第24話は、緊迫感とドラマチックな展開が満載でした。朱棣(シュテイ)と藍玉の確執、そして乃児不花との対峙は、手に汗握るような緊張感を与えてくれました。

特に印象に残ったのは、以下のポイントです。

  • 朱棣(シュテイ)の決断力と行動力: 朱棣(シュテイ)は、藍玉の命令に背いて乃児不花を追跡するという大胆な決断を下しました。彼の行動力は、彼のリーダーシップと自信を証明しています。
  • 藍玉の愚かさ: 藍玉は、朱棣(シュテイ)の行動に腹を立て、軍を率いて帰還するという愚かな判断を下しました。彼の短気さは、彼のリーダーとしての資質に疑問を投げかけます。
  • 穎国公の忠誠心: 穎国公は、朱棣(シュテイ)の行動を支持し、彼と共に敵情を探るという忠誠心を見せました。彼の判断力は、藍玉とは対照的です。
  • 乃児不花の窮地: 乃児不花は、食料不足と兵力の減少により、絶体絶命の状況に陥りました。彼の運命は、次回の展開が気になります。

第24話は、今後の展開を期待させる終わり方でした。朱棣(シュテイ)と乃児不花の対決、そして藍玉の処罰など、見どころ満載です。次回の放送が楽しみです。

つづく