永楽帝~大明天下の輝き~ 第28話 あらすじ/ネタバレ
老十二は例年通り京に上って朝覲する。太子は朱棣(シュテイ)も近いうちに帰京するだろうと言い、老十二がもう少し長く滞在すれば朱棣(シュテイ)と会えるかもしれないと話す。しかし老十二は、朱棣(シュテイ)に会うよりも太子に贈り物を託して欲しいと頼む。太子は山西巡撫に出向く予定であり、父皇は都を西安に移す意向があると話す。
秦王については、朱元璋(シュゲンショウ)も朱樉が王月珉と離縁するのを頑なに拒否してきたことを責めている。
太子が出京した後、朱棣(シュテイ)が京に上る。朱元璋(シュゲンショウ)は朱棣(シュテイ)が書いた奏表を褒め、老十七たちが藩に就く際には朱棣(シュテイ)の節制下に置くと約束する。朱元璋(シュゲンショウ)は朱棣(シュテイ)に、彼らを戦で鍛えるようにと命じる。
太子が西安で急病に倒れる。御医は太子の命が危ないと診断する。朱元璋(シュゲンショウ)は知らせを聞いて気を失ってしまう。呂氏は泣き叫ぶ宮女たちを追い払い、悲しみに暮れる。
ウランツァガブは海別太子が危篤であることを伝える。海別は、善人は短命だと嘆く。
御医によると、太子は急性の風疾に罹患し、身動きも言葉も発することができなくなっているという。朱棣(シュテイ)は藩への帰還を延期し、秦王と晋王と共に急いで宮に駆けつける。しかし、ここは後宮であり、3人の親王は入ることができない。陛下の口頭命令により、彼らはそれぞれの邸宅に戻るように命じられる。
黄子澄、斉泰、練子寧の3人は夜に集まり、3人の成年親王が入宮したことを分析する。彼らは早急に計画を立てる必要があると考える。もし太子に何かあれば、彼らは皇長孫の朱允炆(シュインブン)を皇太子に擁立するよう陛下に強く勧めるつもりだ。彼らは、3人の親王が帝位を簒奪する可能性に備える。
朱允炆(シュインブン)は仏祖に父の回復を祈るが、願いは叶わず、宮中の多くの医者が手を尽くすも、太子はついに亡くなってしまう。朱標(シュヒョウ)は臨終の際、最後の力を振り絞って太原、西安、北平の3つの場所を地図に丸で囲み、息を引き取った。
悲しみに暮れる朱元璋(シュゲンショウ)も気を失い、目を覚ますと秦王、晋王、燕王の3人にそれぞれの邸宅に戻るように命じ、彼らの護衛幕僚を一時的に解任する。
朱元璋(シュゲンショウ)は自らの手で息子の顔を拭き、最後の別れを告げる。雪が降りしきる中、湯和が宮殿を訪れる。朱元璋(シュゲンショウ)は憔悴しきった様子で、湯和に勅命を託す。今日から、上十二衛、五軍都督府、京師の諸衛はすべて湯和の指揮下に入る。非常時には非常手段が必要であり、朱元璋(シュゲンショウ)は自分の命を湯和に託す。
朱標(シュヒョウ)と深い絆で結ばれていた呂氏も、朱標(シュヒョウ)の突然の死を悲しみに暮れる。
朱棣(シュテイ)は潔癖を理由に護衛幕僚を解任し、道衍大師を招いて兄のために経を誦ませる。彼は数日間、書斎に閉じこもり、誰にも会おうとしない。
陛下は間違いなくこの3人の親王を監視しているだろう。そのため、燕王が書斎に閉じこもり、誰にも会っていないことも知っている。
妙雲が京に帰還すると、徐增寿から太子が臨終の際に3つの場所を丸で囲んだのは、自分を害した犯人がこの3人の親王のうちの1人であることを意味しているという噂を聞く。今日、陛下は3人の親王の護衛幕僚を解放した。おそらく、3人の親王がこの事件にどのような関与をしているのかを探ろうとしているのだろう。
朱棣(シュテイ)については、徐增寿は妙雲に、ここ数日間、朱棣(シュテイ)は書斎に閉じこもり、誰にも会おうとしていないと正直に話す。それは当然のことだ。最も可愛がっていた兄が突然亡くなったのだ。誰であっても、すぐに受け入れることはできないだろう。
第28話の感想
第28話は、朱標(シュヒョウ)の突然の死によって、物語が大きく展開する重要なエピソードでした。朱標(シュヒョウ)の死は、朱元璋(シュゲンショウ)だけでなく、朝廷全体に大きな衝撃を与えました。
朱標(シュヒョウ)の死
朱標(シュヒョウ)は、朱元璋(シュゲンショウ)の最も信頼する息子であり、後継者として期待されていました。彼の死は、朱元璋(シュゲンショウ)にとって大きな悲しみであり、朝廷にとって大きな損失でした。朱標(シュヒョウ)は賢明で、人望も厚く、彼の治世の下で明朝は繁栄すると期待されていました。しかし、彼の早すぎる死は、明朝の未来に暗い影を落としました。
朱元璋(シュゲンショウ)の悲しみ
朱元璋(シュゲンショウ)の悲しみは、言葉では言い表せないほどでした。彼は自らの手で息子の顔を拭き、最後の別れを告げました。雪が降りしきる中、湯和が宮殿を訪れると、朱元璋(シュゲンショウ)は憔悴しきった様子でした。彼は湯和に勅命を託し、自分の命を湯和に託しました。
朝廷の混乱
朱標(シュヒョウ)の死は、朝廷に混乱をもたらしました。黄子澄、斉泰、練子寧の3人は、3人の成年親王が入宮したことを分析し、早急に計画を立てる必要性を感じました。彼らは、もし太子に何かあれば、皇長孫の朱允炆(シュインブン)を皇太子に擁立するよう陛下に強く勧めるつもりでした。
朱棣(シュテイ)の悲しみ
朱棣(シュテイ)は、朱標(シュヒョウ)の死によって大きな悲しみを受けました。彼は数日間書斎に閉じこもり、誰にも会おうとしませんでした。朱標(シュヒョウ)は、朱棣(シュテイ)にとって最も尊敬する兄であり、彼の死は朱棣(シュテイ)にとって大きな痛手でした。
今後の展開
朱標(シュヒョウ)の死は、明朝の未来に大きな影響を与えるでしょう。朱元璋(シュゲンショウ)は、誰を後継者にするのか、難しい決断を迫られることになります。黄子澄、斉泰、練子寧の3人は、朱允炆(シュインブン)を皇太子に擁立しようと画策するでしょう。朱棣(シュテイ)は、朱標(シュヒョウ)の死を乗り越え、新たな道を歩むことができるのでしょうか。
第28話は、朱標(シュヒョウ)の死によって、物語が大きく展開する重要なエピソードでした。朱標(シュヒョウ)の死は、朱元璋(シュゲンショウ)だけでなく、朝廷全体に大きな衝撃を与えました。今後の展開に注目です。
つづく