永楽帝~大明天下の輝き~ 第3話 あらすじ/ネタバレ
徐達(ジョタツ)の息子、徐允恭の戦場デビュー
徐達(ジョタツ)はこの出征に息子である徐允恭を連れて行くことを決意し、燕王朱棣(シュテイ)と共に軍営で実力を発揮して軍功を立てるように命じます。徐允恭は姉の妙雲の結婚を気にかけていますが、妙雲は朱棣(シュテイ)の帰還を待ってから「清算」することを決意しています。
朱元璋(シュゲンショウ)の思惑と朱棣(シュテイ)の活躍
朱元璋(シュゲンショウ)は宮殿に戻ると、永嘉侯の息子である朱暹を親軍都尉府の左衛指揮副使に昇進させます。一方、朱能は朱棣(シュテイ)と小兵を連れて偵察を行い、馬糞から元軍の偵察騎が前日に来たことを察知します。なぜなら、一般の家庭では馬に贅沢な黄豆を与えることはないからです。
耿炳文と藍玉の窮地
耿炳文と藍玉の大軍は包囲され、軍営内は混乱に陥ります。兵士たちが食料を奪い合い、耿炳文は鎮圧を余儀なくされます。彼は拡廓がなぜ彼らをここに閉じ込めているのか考え、心理戦を仕掛けます。最終的に、盛庸と張玉が信使として名乗りを上げ、斉王と交渉します。海別公主は人質となることを自発的に申し出て、一族の解放と引き換えに自害することを決意します。拡廓はこれを快諾し、交換の時間を約束します。
しかし、盛庸と張玉は夜に海別を救出することを計画しますが、耿炳文に見破られ、逆に包囲されてしまいます。張玉は捕虜となり、盛庸は風見鶏のように態度を変え、張玉を激怒させます。翌日、耿炳文は海別を使って拡廓に解放を迫り、この作戦は功を奏します。
朱元璋(シュゲンショウ)の評価と妙雲の願い
朱元璋(シュゲンショウ)は朱標(シュヒョウ)が提出した親軍のリストに、徐允恭と徐增寿の名前がないことに気づき、徐達(ジョタツ)に不同意の理由を尋ねます。徐妙雲(ジョミョウウン)は皇后に謁見し、皇后は彼女を気に入り、褒美を望むかどうか尋ねます。妙雲は軍の孤児の救済を願い出ると、朱元璋(シュゲンショウ)は将来の嫁に感銘を受けます。
李文忠は藍玉の部隊が包囲を突破し、100キロ以上離れたバヤンボラグに向かっていることを報告します。耿炳文は数千人の兵士を引き継いだばかりでしたが、元軍と遭遇し、再び追いかけっこが始まります。傅友徳が救援に駆けつけますが、徐達(ジョタツ)は姿を現さず、拡廓は着々と迫ってきます。草原には硝煙が立ち込め、血が流れます。
戦場の混乱と朱棣(シュテイ)の処分
戦況が少し落ち着くと、朱棣(シュテイ)は巡回中に符離公主と張玉を捕らえます。符離公主は藍玉の暗殺に関与した疑いがあり、多くの将兵が復讐のために彼女の殺害を要求します。朱棣(シュテイ)は彼らは藍玉が斉王妃を侮辱した証人であり、殺すべきではないと主張します。徐達(ジョタツ)は耿炳文に確認し、事実を確認した後、符離公主に宿舎を用意し、兵士を派遣して保護します。朱棣(シュテイ)は発言を誤ったため、40回の軍用棍棒で罰せられます。この事件は朱元璋(シュゲンショウ)の耳に届き、彼は激怒し、藍玉が帰京したら厳罰に処すことを決意します。しかし、李先生は朱元璋(シュゲンショウ)に藍玉の身分は特殊であり、慎重に処理する必要があると忠告します。
第3話の感想
戦場の緊張感と人物描写
第3話は、戦場の緊張感と人物描写が非常にうまく描かれていました。耿炳文と藍玉の大軍が包囲され、窮地に陥るシーンは手に汗握る展開で、心理戦や駆け引きが巧みに表現されていました。また、朱棣(シュテイ)の成長や妙雲の賢さ、徐達(ジョタツ)の苦悩など、各キャラクターの個性が際立っており、物語に深みを与えていました。
戦争の残酷さと人間の業
このエピソードでは、戦争の残酷さと人間の業が描かれていました。拡廓の冷酷さや兵士たちの略奪行為など、戦争の暗い側面がリアルに表現されています。また、藍玉の横暴さや符離公主の悲劇的な運命など、人間の業の深さが描かれており、考えさせられる内容でした。
次回への期待
第3話は、今後の展開への期待が高まる終わり方でした。藍玉の帰京、朱元璋(シュゲンショウ)の裁き、そして戦局の行方など、気になる要素が満載です。次回の展開が楽しみです。
細かい感想
- 朱棣(シュテイ)の成長が感じられるシーンが印象的でした。最初は未熟でしたが、徐々に戦場での経験を積み、頼もしくなっていく姿が描かれていました。
- 妙雲の賢さと勇気には感心しました。軍の孤児の救済を願い出るなど、芯の強い女性であることが伝わってきました。
- 符離公主の悲劇的な運命には同情しました。藍玉の横暴さの犠牲になってしまったのは、あまりにも不運でした。