永楽帝~大明天下の輝き~ 第39話 あらすじ/ネタバレ

朱棣(シュテイ)は鉄鉉に降伏を勧める手紙を送るが、鉄鉉は拒否し、朱棣(シュテイ)を欺瞞者と非難する文章を返送する。朱棣(シュテイ)は10日以内に済南を落とすよう命じるが、盛庸の抵抗は激しく、1ヶ月経っても陥落しない。道衍は陳亨老将軍に、戦況が不利な場合は一城一池にこだわらず撤退すべきだと朱棣(シュテイ)に伝えるよう依頼する。

鉄鉉は降伏の意思があると手紙を送り、南門を開けて朱棣(シュテイ)を迎え入れると申し出る。朱能と張玉は疑念を抱くが、朱棣(シュテイ)は鉄鉉を信用し、卯の刻に南門から入城する。しかし、鉄鉉と盛庸は南門に兵を潜ませており、朱棣(シュテイ)を捕らえようとする。鉄鉉は朱棣(シュテイ)を殺すつもりはなく、兵士に生け捕りにするよう命じるが、盛庸は万が一に備えて準備を整えていた。

卯の刻、朱棣(シュテイ)が城門に近づくと、張輔は城門の異変に気付き、朱棣(シュテイ)に警告する。城門が落下し、朱棣(シュテイ)の馬の首を斬り落とす。朱棣(シュテイ)は落馬するが、命に別状はなかった。張玉は朱棣(シュテイ)を軍勢のもとへ連れ戻す。朱棣(シュテイ)は欺かれたことに怒り、火砲で城門を攻撃するよう命じる。しかし、鉄鉉は城門に朱家の牌位を掲げ、朱棣(シュテイ)をさらに激怒させる。道衍は朱棣(シュテイ)が感情的になっていると判断し、迎えに行くことを決意する。

平安は燕軍の糧道を奇襲し、陳亨老将軍は重傷を負い、多くの兵士が死傷し、食料はすべて失われる。張玉と朱能は撤退を勧めるが、朱棣(シュテイ)は渋々承諾する。燕軍が撤退すると、鉄鉉と盛庸は喜び、この知らせは朝廷に届き、朱允炆(シュインブン)は鉄鉉を兵部尚書、盛庸を平燕将軍に任命し、北平への出兵を命じる。

盛庸はすぐに軍を率いて済南を出発し、東昌で燕軍と野戦を行うことを決意する。数万の兵が対峙する中、朱棣(シュテイ)は先頭に立って突撃する。盛庸は朱棣(シュテイ)を捕らえようと兵士を派遣するが、朱棣(シュテイ)と兵士は同じ服装をしているため、見分けがつかない。

鉄鉉は冷酷になり、両軍を全滅させるよう命じる。彼らの隠れ場所が発見され、燕軍の弓矢が飛んでくる。鉄鉉は矢に当たり、盛庸は彼をかばって逃げ出す。この時、朱棣(シュテイ)は負傷しており、南軍に包囲されていた。張玉と張輔は命を賭けて朱棣(シュテイ)を守り、朱能に朱棣(シュテイ)を連れ出すよう命じる。張玉は南軍に包囲され、盛庸は降伏を勧めるが、張玉は拒否し、壮絶な死を遂げる。張輔は捕虜となる。

朱棣(シュテイ)は歯を食いしばり、朱高煦と譚淵に三千の精鋭騎兵を率いて南軍の糧道を襲撃するよう命じる。奇襲は成功し、南軍は1ヶ月分の食料しか残らなくなる。

朱棣(シュテイ)は朱能に、捕虜にした南軍の千戸ら百人を、張玉の遺体と張輔ら燕軍の兵士の命と交換するよう申し出る。鉄鉉は重大な問題であるため、盛庸と相談する必要があると答える。盛庸は張玉の遺体を整えながら、鉄鉉にこの戦いで燕軍に大打撃を与えたものの、自軍も大きな損害を被ったと語る。

第39話の感想

朱棣(シュテイ)の感情的になりすぎた行動が裏目に出た回

第39話は、朱棣(シュテイ)の感情的になりすぎた行動が裏目に出る回でした。鉄鉉の降伏の申し出を疑わず、南門から入城したことで、捕らえられそうになりました。また、張玉の死と張輔の捕虜という大きな代償を払うことになりました。

鉄鉉の冷酷さが際立った回

鉄鉉は、両軍を全滅させるよう命じるなど、冷酷さが際立った回でした。また、朱棣(シュテイ)の降伏の申し出を盛庸と相談する必要があると答え、朱棣(シュテイ)を焦らし続けるなど、狡猾な一面も見せました。

張玉の壮絶な死が印象的

張玉の壮絶な死は、この回のハイライトでした。南軍に包囲されながらも、最後まで朱棣(シュテイ)を守り抜いた姿は、感動的でした。

朱棣(シュテイ)は捕虜の交換を提案しましたが、鉄鉉は盛庸と相談する必要があると答えました。今後の展開が気になります。

つづく