永楽帝~大明天下の輝き~ 第40話 あらすじ/ネタバレ

盛庸は、粮道が襲撃されなくても南軍はもはや戦えないことを悟り、捕虜交換に応じ、張玉の遺体と生き残った燕軍兵士の一部(張輔を含む)を返還する。東昌の戦いで敗れた朱棣(シュテイ)は、かつてないほど落ち込んでいた。側近の朱能は、20年近く仕えているが、このような朱棣(シュテイ)を見たことがなかった。朱棣(シュテイ)は食事も取らず、妙雲が慰めに訪れる。妙雲は、勝敗は兵家の常であり、天下の奇男子である王保保でさえ沈児裕の戦いで負けたことを説く。朝廷の軍勢が追撃してくるが、朱棣(シュテイ)は全軍を率いて撤退に成功しており、朝廷はもはや朱棣(シュテイ)に手出しできない。これは敗北ではなく、勝利であると。妙雲の言葉に感化された朱棣(シュテイ)は、ようやく立ち直る。近頃、妙雲は体調を崩し、頻繁にめまいを起こしていたが、朱棣(シュテイ)を心配させまいと、自分の病状を隠していた。

一方、朝廷では朱允炆(シュインブン)が勝利を喜び、王者の風格もなく、群臣の前で嬉しさのあまり大広間から飛び出してしまう。

朱棣(シュテイ)も、3年間の戦いで燕軍は幾度も勝利を収めたものの、朝廷の根幹を揺るがすことはできていないことを自覚していた。もはや待つことはできない。最後の戦いで、生死を賭ける時が来た。朱棣(シュテイ)は南京を目指して軍を進める。もし南京の奉天殿に入ることができれば、黄子澄や斉泰らを許さないかもしれないが、道衍は方孝孺だけは命を助けてほしいと懇願する。方孝孺は天下の讀書人の模範であり、殺せば天下の讀書人を失望させることになるからだ。朱棣(シュテイ)は、方孝孺には生き延びる道を与えると約束する。行くか残るかは、方孝孺自身の選択次第である。

朱棣(シュテイ)は軍を率いて館陶から山東に入り、渡ってきた橋を焼き払う。後戻りできないことを意味していた。

不远处には、孔孟の聖地である曲阜がある。朱棣(シュテイ)は、聖地を乱さないように命じる。その後、燕軍は済南を避け、東昌を迂回し、実のあるところを避けながら進軍する。斉泰は朝廷に報告し、燕軍は京師を目指しているのではないかと推測する。この時、都督の平安と総兵の何福は、睢水で燕軍と対峙していた。斉泰は、魏国公を将として北上させ、平安と何福を援護することを提案する。徐允恭はようやく帥印を取り戻すことができたが、何福との作戦方針が合わず、争いが発生する。最終的には陛下の裁定を仰ぐしかない。

偶然にも、燕軍の進軍信号と南軍の突破信号はどちらも三声のラッパの音だった。そのため、燕軍が攻撃を開始した時、南軍は突破の合図と勘違いして全軍が混乱し、同士討ちをして全滅してしまう。

朱允炆(シュインブン)は呆然とし、もう終わりだと考える。しかし、斉泰は長江があると言い、盛庸に長江の船をすべて回収させたので、朱棣(シュテイ)は渡河できないはずだと主張する。しかし、彼らは朱棣(シュテイ)に船を届ける者がいることを知らなかった。朱棣(シュテイ)は軍を率いて長江を渡河する。

黄子澄と斉泰は、朱允炆(シュインブン)に一時的に避難し、湖湘に退却することを勧める。しかし、方孝孺は全く逆の意見を述べ、南京を守るために兵を募ろうとする。朱允炆(シュインブン)は逃げることなく、黄子澄と斉泰に京外で兵を募るように命じる。

朱棣(シュテイ)は南京城下に兵を進めるが、すぐに攻城することはせず、彼らに去るか残るかの機会を与えていた。

南京城内では、すでに多くの千戸と百戸の手下の兵士が逃げ出していた。徐允恭は激怒し、側近は南京は守れないのではないかと直言する。谷王朱橞は李景隆を説得して降伏させ、朱棣(シュテイ)のために南京城門を開く。徐允恭は朱棣(シュテイ)との決着をつけることを決意し、京中留守司の将兵や文官の一部を率いて籠城戦を展開する。

大理寺丞の鄒瑾と数人の文官は、徐增寿が燕に通じていると訴え、彼を宮中に連行する。錯乱状態に陥った朱允炆(シュインブン)は、徐增寿を殿上で殺害してしまう。燕王朱棣(シュテイ)が南京に入城し、朱能に各衙門の接収を命じる。宮殿に入ると、朱棣(シュテイ)は白い布で覆われた遺体に演劇のように泣き崩れ、周囲の人々にこれが朱允炆(シュインブン)の遺体だと信じ込ませる。

第40話の感想

第40話は、永楽帝のドラマの中でも特に重要なエピソードの一つです。このエピソードでは、朱棣(シュテイ)がついに南京を制圧し、永楽帝として即位するまでの過程が描かれています。

朱棣(シュテイ)の苦悩と決意

このエピソードでは、朱棣(シュテイ)の苦悩と決意が描かれています。朱棣(シュテイ)は、東昌の戦いで敗北し、かつてないほどの落ち込みを見せます。しかし、妙雲の言葉に励まされ、立ち直ります。そして、最後の戦いに向けて決意を固めます。

運命の分かれ道

このエピソードでは、朱允炆(シュインブン)と朱棣(シュテイ)の運命が大きく分かれることになります。朱允炆(シュインブン)は、燕軍の進軍を阻止することができず、南京を放棄して逃亡します。一方、朱棣(シュテイ)は南京を制圧し、永楽帝として即位します。

歴史の転換点

このエピソードは、中国史の転換点となる重要な出来事を描いたものです。永楽帝の即位は、明朝の新しい時代の始まりを告げるものでした。

つづく