永楽帝~大明天下の輝き~ 第5話 あらすじ/ネタバレ

徐達(ジョタツ)の策略

徐達(ジョタツ)は、斉王が自分たちの帰還を待っていることを理解し、彼の意図に反して行動することを決意します。彼は戦功のあった兵士のリストを南京に提出し、遼東都司に出兵して元軍を支援させないように命じます。しかし、遼東軍を動かすには皇帝の許可が必要でした。徐達(ジョタツ)は、このことを皇帝に報告するかどうかの判断を朱棣(シュテイ)に委ねます。

朱棣(シュテイ)は、斬首の功績を他人に譲ったことで徐達(ジョタツ)から叱責を受け、総旗から小旗に降格されます。彼は実際に戦を経験することで、戦争の残酷さを目の当たりにします。しかし、この戦いで徐達(ジョタツ)は朱棣(シュテイ)に対する見方が少し変わります。彼は朱棣(シュテイ)に負傷者を京師に連れ帰る任務を与え、符離公主も一緒に連れて帰るように命じます。

朱元璋(シュゲンショウ)の怒り

朱棣(シュテイ)の軍功を報告する文書が南京に届きますが、朱元璋(シュゲンショウ)は内容を詳しく確認せずに朱棣(シュテイ)が功績を挙げたことを喜びます。しかし、馬皇后(バ・コウゴウ)は斬首の功績は突撃して敵を倒した兵士に与えられるものだと気づき、徐達(ジョタツ)が朱棣(シュテイ)を戦場に送り込んだことを知ります。朱元璋(シュゲンショウ)は息子を危険にさらした徐達(ジョタツ)に激怒し、藩王には護衛を3人までつけることを命じます。さらに、朱棣(シュテイ)に何かあれば、徐達(ジョタツ)の娘2人を嫁がせないと言い放ちます。朱標(シュヒョウ)は父の怒りを理解しつつも、それは単なる言葉だと考えていました。

朱亮祖らの謝罪

朱亮祖らは、謝罪の奏上書を提出します。皇太子は、それらをすべて保留することを提案し、朱元璋(シュゲンショウ)はそれを受け入れます。

妙雲の機転

馬皇后(バ・コウゴウ)は、王月悯を宮中に呼び、皇太子側妃の呂氏と妙雲と一緒に話をするように命じます。妙雲の父である徐達(ジョタツ)は、王月悯の兄と戦っていますが、妙雲は遅かれ早かれ朱棣(シュテイ)と結婚することになり、いずれ義理の姉妹になるため、この機会に顔を合わせておく必要がありました。

胡惟庸が韓国公府を訪れたことを知った王月悯は、彼が工部にも行ったことを知ります。

老相国は、各公侯が韓国公府に贈った贈り物は、表面上は朱棣(シュテイ)と妙雲への祝いの品であるように装っていますが、実際には皇帝が功臣を処罰しようとしていることを知って、自らを汚して命を救おうとしていることに気づきます。幸いなことに、妙雲は機転を利かせて、各公侯から贈られた贈り物をすべて記録し、韓国公府とは一切関係がないことを明らかにしました。

呂氏は朱標(シュヒョウ)から頼まれ、妙雲に感謝の言葉を述べます。

李景隆の活躍

李景隆は、軍営で朱棣(シュテイ)と遭遇します。彼は朱棣(シュテイ)の正体を他の兵士に明かさず、朱棣(シュテイ)の指示に従います。

李景隆は、糧官が虚偽の報告をしていたことを発見し、その場で処刑します。彼は符離公主を南京に護送する任務を命じられ、彼女の美しさに驚嘆します。

藍玉の怒り

藍玉は、自分が元兵を殺したことで官職を解任されたことに激怒し、皇太子正妃の常氏に助けを求めますが、逆に捕らえられてしまいます。藍玉は非を認めず、朱標(シュヒョウ)から80回の杖刑を受けます。常氏と呂氏は助命を懇願しますが、朱標(シュヒョウ)は聞き入れません。

朱棣(シュテイ)と李景隆の出会い

朱棣(シュテイ)と李景隆は、大相国寺に参拝に行きますが、掛單の僧侶が入ることを拒否されます。朱棣(シュテイ)は怒って寺を後にしますが、掛單の僧侶は彼が晋王か燕王であることを見抜きます。

提刑按察司の涂節は、元朝の残党である色目人を捕らえる任務を命じられます。掛單の僧侶は、鉄鉉という名の僧侶を朱棣(シュテイ)に紹介し、何か重要なことを伝えようとしているようです。李景隆は、2人の僧侶の意図を理解できず、朱棣(シュテイ)に質問しますが、朱棣(シュテイ)は僧侶が京への入城を手伝ってほしいと頼んでいるだけだと答えます。

河南布政使の何潤庭は、李景隆を歓迎するために宴を開きます。李景隆は、この歓迎に喜びます。

第5話の感想

第5話は、徐達(ジョタツ)と朱棣(シュテイ)の複雑な関係が描かれた回でした。徐達(ジョタツ)は朱棣(シュテイ)を危険な目に遭わせながらも、彼を成長させるために戦場に送り込んだことがわかります。朱元璋(シュゲンショウ)は朱棣(シュテイ)の功績を喜びながらも、徐達(ジョタツ)に怒りを露わにしました。

また、妙雲の機転と李景隆の活躍も印象的でした。妙雲は、各公侯からの贈り物を記録することで、韓国公府が自らを汚していないことを証明しました。李景隆は、糧官の不正を暴き、符離公主を護送する任務を遂行しました。

一方で、藍玉の怒りと朱標(シュヒョウ)の決意も描かれました。藍玉は、自分の非を認めず、朱標(シュヒョウ)から杖刑を受けました。朱標(シュヒョウ)は、藍玉を処罰する決意を固めました。

第5話は、様々な人間ドラマが交錯する回でした。次回の展開が楽しみです。

つづく