永楽帝~大明天下の輝き~ 第9話 あらすじ/ネタバレ
朱棣(シュテイ)は自分が疲れていると言いますが、朱標(シュヒョウ)は父王は毎日わずか2時間半しか眠っていないと言い、自分が父王を手伝ってからは父王は30分長く眠れるようになったと言います。父王や自分と比べても、朱棣(シュテイ)は疲れていると言う資格はありません。朱標(シュヒョウ)は朱棣(シュテイ)に2つの選択肢を与えます。1つは安楽な地で逍遥王となり、徐家との縁談を破棄すること。ただし、二度と南京に戻ってくることはできません。もう1つは南京に残り、父王の手となり塞王として辺境を守る道です。この道を選ぶなら、徐妙雲(ジョミョウウン)を娶らなければなりません。どちらを選ぶかは朱棣(シュテイ)自身が決めることになります。
朱棣(シュテイ)は結局後者の道を選び、まもなく徐妙雲(ジョミョウウン)は燕王妃に冊封されます。朱亮祖は胡惟庸を訪ね、約束を果たすように求めます。胡惟庸は落ち着いており、すぐに解決するつもりはありません。朱亮祖は陛下がまだ自分たちを必要としていると考えているため、胡惟庸を恐れていません。しかし胡惟庸は、1年以内に陛下は三王を藩王として軍を任せるだろうと言います。朱亮祖はついに不安になり、胡惟庸は陛下が何をさせても従うようにと言い、1年以内に馮勝と傅友徳との約束を果たすと言います。
胡惟庸は、陛下が鉄榜を公布した意図は、丹書鉄券を持つ公侯たちに、最初は許されるとしても、何度も犯せば丹書鉄券は無効になることを思い起こさせるためだと知っています。朱亮祖はただの武人で、そのような考えはありません。馮勝と傅友徳が彼を使って自分を試しているのは明らかです。彼らの目的は、陛下が彼らに手を出そうとしたときにためらうように、より多くの人々を自分たちと同じ船に乗せることです。
良き日に、燕王と妙雲は結婚します。海別として式に出席した朱標(シュヒョウ)は、どんなに残念でも自分の気持ちを抑えなければなりません。朱標(シュヒョウ)と朱棣(シュテイ)の兄弟の情は深く、朱棣(シュテイ)が結婚した今、彼に会うのは容易ではなくなるでしょう。朱元璋(シュゲンショウ)と朱標(シュヒョウ)は、かつて貧しい百姓だった頃のことを話します。百姓出身の朱元璋(シュゲンショウ)は百姓の苦しみを知っており、そのため息子たちを民間に出して苦しみを体験させ、将来朱標(シュヒョウ)を助け、大明の江山を守らせようと考えています。
新婚の夜にもかかわらず、妙雲は燕王と寝床を共にすることを許さず、床に別の布団を敷きます。燕王は以前、婚約破棄などの愚行を犯しており、妙雲の皮肉な言葉に反論する理由も資格もありません。彼は仕方なく床に寝ます。
その後、妙雲は燕王に冠を外すように頼みます。燕王は拒否しませんが、冠に隠された棘で手を傷つけてしまいます。
時が経ち、北元の脅威が迫る中、朱元璋(シュゲンショウ)は徐達(ジョタツ)に北平に出兵するよう命じ、晋王、秦王、燕王の三王には鳳陽で演武を行うように命じます。劉基は、高齢と病気のため御史中丞を辞任したいと申し出、朱元璋(シュゲンショウ)に隠居を許可してくれるように求めます。退朝後、朱元璋(シュゲンショウ)は感慨深そうに、朱標(シュヒョウ)と朱棣(シュテイ)に誠意伯府を訪ねて劉基に感謝の言葉を伝えるように命じます。劉基も朱標(シュヒョウ)と朱棣(シュテイ)に言葉をかけます。陛下は民は国の本であると考えていますが、劉基は士大夫、つまり知識人が国の本であると考えています。
燕王は劉基と父王がお互いに感謝している真の意味を理解していませんでしたが、朱標(シュヒョウ)は彼に説明します。劉基は父王が胡惟庸を信用していないことに気づき、辞任を申し出たのです。父王は中書を胡惟庸に、御史台を胡惟庸の部下の涂節に任せたのは、胡惟庸がどのような考えを持っているのかを見極めるためでした。
永楽帝~大明天下の輝き~ 第9話 感想
第9話は、朱棣(シュテイ)の成長と朱元璋(シュゲンショウ)の深謀遠慮が描かれた興味深い回でした。
朱棣(シュテイ)の成長
朱棣(シュテイ)は当初、自分勝手な行動で周囲を困らせていました。しかし、朱標(シュヒョウ)の言葉や徐妙雲(ジョミョウウン)との結婚を通して、責任感と自覚が芽生えていきます。特に、妙雲の厳しい態度に耐え忍び、彼女の気持ちを理解しようとする姿は、彼の成長を感じさせます。
朱元璋(シュゲンショウ)の深謀遠慮
朱元璋(シュゲンショウ)は、息子たちの教育に力を入れています。朱棣(シュテイ)を塞王として辺境に送り出すことで、彼の経験と能力を伸ばそうとしています。また、胡惟庸の動向を監視するために、劉基を御史中丞に任命するなど、先を見据えた策略を展開しています。
第9話は、今後の展開が楽しみになる回でした。特に、朱棣(シュテイ)と胡惟庸の対立がどのように描かれるのか、注目です。
つづく