雲間の月は輝きて ~運命の恋人~ 第12話 あらすじ/ネタバレ

雲浅月(うん・せんげつ)は巧妙な策略で栄王府の門をくぐり、容景(よう・けい)は面目を保つため仕方なく姿を現した。彼女は容景(よう・けい)が自分を避ける理由を直接尋ねたが、彼は公務が忙しいことを理由に軽くあしらった。その言葉の裏にある本心を察知した雲浅月(うん・せんげつ)は、容景(よう・けい)の冷淡な態度に心を痛めた。彼女は勇気を振り絞り、自分が彼の負担になっているのではないかと尋ねたが、容景(よう・けい)は沈黙するのみだった。絶望した雲浅月(うん・せんげつ)は、嵐にもかかわらず栄王府を後にし、心を残したまま去っていった。

その様子を目撃した弦歌(げんか)は、容景(よう・けい)が雲浅月(うん・せんげつ)に厳しすぎるのではないかと疑問と憤慨を感じた。一方、容景は雲浅月(うん・せんげつ)が去っていく後ろ姿を複雑な表情で見つめていた。

屋敷に戻った雲浅月は、やるせない気持ちを刺繡にぶつけた。そのとき、彩蓮(さいれん)が赤い紐を手に現れ、弦歌(げんか)と一緒に乞巧の約束を果たしに行こうと誘った。雲浅月は赤い紐の意味を尋ね、それが恋人同士を結ぶものだと知ると、心がざわついた。夜天逸(や・てんいつ)は彼女を乞巧節に誘い、最初は断ったものの、彼の恩と心の奥底にある想いを思い出し、さらに彩蓮(さいれん)が容景も参加することを告げたため、雲浅月は承諾した。

乞巧の夜、灯火が煌々と輝く中、拓跋葉倩(たくばつ・ようせい)は夜軽染(や・けいせん)を女性に扮させて燈会に参加させ、人々の注目を集めた。雲浅月はそれを目にしたものの、何も言わなかった。その後、彼女は夜天逸(や・てんいつ)と一緒に千年佛樹の下に行き、赤い紐を結んで願い事をしようとしたが、心は容景の姿を探すことに集中していた。容景は暗闇から彼女を見守り、胸をざわつかせていた。秦玉凝(しん・ぎょくぎょう)は隙を見て自分の赤い紐を容景に結び付けようとしたが、彼は「結ぶ紐がない」と断った。

灯謎の环节で、雲浅月は難題を出して皆を困らせた。そのとき、容景が現れ、「想いを妻に」という謎を解き明かした。審判の要求にもかかわらず、容景は静かにその場を去り、夜天逸(や・てんいつ)は不快感を露わにした。花火が打ち上げられる中、容景は雲浅月にこの美しい瞬間を捧げた。雲浅月は花灯を持ち、複雑な気持ちを抱えながらも、たとえ孤独であっても、この儚くも貴重な暖かさを守っていくことを決意した。

数日後、皇帝が微服私訪で外出する際に、容景、夜天逸(や・てんいつ)、雲浅月が同行した。賑やかな京の街中で、突然銭庄が爆発し、雲浅月は本能的に容景を庇い、自身に怪我を負った。容景は手厚く看病してくれたが、回復すると再び冷淡な態度に戻った。雲浅月はこれを機に、かつて容景に命を救ってもらった恩を返し、これからはお互いに会わないことを告げた。容景は何も言わずに立ち去った。

爆発事件は朝廷を震撼させ、皇帝は激怒して大理寺に徹底的な捜査を命じた。夜軽染(や・けいせん)も事件に衝撃を受けたものの、手がかりはなかった。実は、这一切は墨閣の閣主が夜天逸(や・てんいつ)が運営している地下銭庄を暴くために仕組んだものだった。秦相(しんしょう)と閣主の対決は、事件の背後に複雑な陰謀が隠されていることを示唆した。閣主は目的達成のためには手段を選ばず、京城を去る前に財宝を強奪し、夜軽染(や・けいせん)の令牌を残して罪を着せようとした。

秦相(しんしょう)は銭庄と夜天逸の関係を皇帝に報告し、皇帝は夜天逸を試そうとしたが、彼は慎重に対応したものの、心中には疑念が渦巻いていた。冷王(れいおう)は夜軽染(や・けいせん)が黒幕の可能性を示唆したが、夜天逸は彼の本性は変わらないと信じ、そのような策略を立てるような深謀遠慮はないと主張した。事件が混迷を深める中、藍漪(らんぎ)が夜天逸の財宝が輸送中に強奪されたという知らせをもたらし、現場に残された令牌は再び夜軽染(や・けいせん)を疑わせ、事件はさらに複雑さを増していった。

雲間の月は輝きて ~運命の恋人~ 第12話 感想

第12話は、雲浅月と容景の複雑な関係がさらに深まり、物語が大きく動き出した回でした。雲浅月は容景の冷淡な態度に傷つきながらも、彼への想いを断ち切れずに苦悩する姿が印象的でした。一方、容景もまた雲浅月への想いを隠しながら、彼女を突き放すことで守ろうとする姿が切なかったです。

乞巧の夜に開催された灯会は、雲浅月と容景の心の距離が縮まるかのように思われましたが、秦玉凝(しん・ぎょくぎょう)の登場や夜軽染の女装など、様々な出来事が二人の関係をさらに複雑にしました。また、銭庄爆発事件の発生は、物語に新たな謎と緊張感をもたらしました。犯人の真の目的や、夜軽染の関与など、今後の展開が気になります。

つづく