雲間の月は輝きて ~運命の恋人~ 第13話 あらすじ/ネタバレ

軍機大営の騒動で拓拔葉倩(とば・ようせん)と夜軽染(や・けいせん)が同じテントにいることが宮中に伝わり、皇室は敏感に反応しました。しかし、皇帝の反応は意外にも、夜軽染(や・けいせん)を罰するどころか、拓拔葉倩(とば・ようせん)と一緒に旅をさせるというものでした。さらに、夜軽暖(やきょうだん)も同行させ、皇恩浩蕩であることを示すと同時に、深い意味を持たせていました。

街中で、夜軽染(や・けいせん)は用事を理由にそっと抜け出し、拓拔葉倩(とば・ようせん)を買い物に一人残しました。そして、買い物を終えて満載の美食を持って、雲浅月(うん・せんげつ)のもとへ急ぎ、喜びを分かち合おうとしました。一方、夜天逸(や・てんいつ)は心の奥底に未練があり、雲浅月(うん・せんげつ)が忘れた10年間の記憶を取り戻すのを助けたいと思っていました。2ヶ月遅れただけで全てを失うのは耐えられませんでした。雲浅月(うん・せんげつ)は、容景(よう・けい)への深い愛情と夜天逸(や・てんいつ)への罪悪感の間で苦悩していました。毕竟、彼は彼女の人生において欠かせない存在だったからです。

拓拔葉倩(とば・ようせん)は雲浅月(うん・せんげつ)の気持ちを察し、目の前の人を大切にするように説得し、容景(よう・けい)の真心を見習って、自分の幸せを追求するよう励ましました。そして、自分と夜軽染(や・けいせん)の恋愛を例に挙げて、雲浅月(うん・せんげつ)に勇気を出して一歩踏み出すよう促しました。しかし、容景(よう・けい)の心は氷のように冷たく、雲浅月への思いから鬱屈していましたが、誰にも見られたくないと頑なに拒否していました。最も親しい弦歌(げんか)でさえ、ただ見守るしかできませんでした。

雲浅月は勇気を出して榮王府を訪れ、容景(よう・けい)と正直に話そうとしましたが、公務が忙しいという理由で断られてしまいました。彼女は夜天逸(や・てんいつ)の提案に躊躇していること、そして容景(よう・けい)の記憶を失ったことへの恐怖を訴えましたが、容景は冷たく突き放してしまいました。彼の言葉は心を痛めましたが、同時に彼の心の葛藤と不屈の精神が垣間見えました。

一方、雲浅月は夜天逸(や・てんいつ)と一緒に、かつての思い出が詰まった寺を訪れました。そこには、2人が一緒に書いた木の葉のメッセージが隠されていました。夜天逸(や・てんいつ)は昔の思い出を振り返り、雲浅月の眠っている記憶を呼び起こそうとしました。雲浅月の記憶は曖昧でしたが、手紙の筆跡は鉄の証拠のように、彼女に過去の自分と向き合うことを強いました。彼女は疑問を持ち始めました。本当に現代のすべてを捨てて、この時代に永遠に留まり、雲浅月となり、容景と一生を共にすることを望んでいるのかと。

容景は雲浅月が去った後、ついに心の壁を解き放ち、内面の柔らかさを表に出しました。彼は雲浅月がかつて自分のために描いた肖像画を眺め、思わず嘴角を上げました。この長い夜の中で、手の中の玉簫と目の前の絵巻だけが、彼の孤独で苦しむ心を慰めてくれました。

一方、雲浅月は夢と現実の間をさまよっていました。容景の手を強く握っている夢を見ましたが、すぐに離れてしまいました。目が覚めると、その喪失感と不安から、容景と一緒に過ごした時間を決して忘れていなかったことに気づきました。記憶の断片がゆっくりと組み合わされ、李芸(リー・ユン)として天聖国にタイムスリップし、雲浅月になった瞬間から、夜天逸、容景との複雑な感情の葛藤を思い出しました。彼女は、現代でも古代でも、自分の幸せと居場所を探し続けていることに気づきました。

一方、冷王(れいおう)爷の巧妙な策略は、夜軽染(や・けいせん)と拓拔葉倩(とば・ようせん)の関係に彩りを添えるだけでなく、夜天逸の結婚を間接的に後押ししました。しかし、夜天逸にとっては、それは雲浅月を追い求める道のりにおけるもう一つの障害に過ぎませんでした。そして、容景に思いを寄せる秦玉凝(しん・ぎょくぎょう)は、自分が夜天逸の妻になるかもしれないと知って、心の中は怒りと不快感でいっぱいになりました。感情と権力を巡る戦いが静かに幕を開けようとしていました。

第13話の感想

第13話は、複雑に絡み合った人間関係と感情がさらに深まり、物語が大きく動き出した回でした。

拓拔葉倩(とば・ようせん)と夜軽染(や・けいせん)の旅、雲浅月と夜天逸の再会、そして容景の隠された思いなど、それぞれのキャラクターの心情が丁寧に描かれており、視聴者を釘付けにする展開でした。

特に印象的だったのは、雲浅月と容景のシーンです。容景の冷たい態度に傷つきながらも、雲浅月は自分の気持ちに正直に生きようと決意します。一方、容景も雲浅月への思いを隠しきれず、苦悩する姿が切なかったです。

また、拓拔葉倩(とば・ようせん)と夜軽染(や・けいせん)の軽快なやり取りや、冷王(れいおう)爷の策略など、物語にスパイスを加える要素も満載でした。

つづく