雲間の月は輝きて ~運命の恋人~ 第18話 あらすじ/ネタバレ

深い山奥で、雲浅月(うん・せんげつ)は隠された毒草に触れてしまい、毒が急速に蔓延し、昏睡状態に陥ります。医師の懸命の治療の後、巧妙に仕組まれた陰謀が静かに動き始めます。夜天逸(や・てんいつ)は、黒幕として、医師に嘘の情報を流すように指示します。それは、虎の瞳の薬だけが雲浅月(うん・せんげつ)を救うことができるというものです。

この情報は、忠実な彩蓮(さいれん)を通じて弦歌(げんか)に伝えられ、容景(よう・けい)の心を揺さぶります。この知らせを聞いた容景(よう・けい)は、伝説の虎の瞳を求めて、必死に山奥へと足を踏み入れます。しかし、これは夜天逸(や・てんいつ)が仕掛けたもう一つの罠であり、容景(よう・けい)の勢力を弱体化させることを目的としていました。

容景(よう・けい)が窮地に陥ったまさにその時、上官茗玥(じょうかん めいげつ)が神のごとき登場を果たし、卓越した武術で待ち伏せていた刺客たちを撃退します。彼は冷静に、雲浅月(うん・せんげつ)に投与された毒は実際には虎の瞳を必要とせず、容景(よう・けい)が情に囚われているために判断を誤っていると指摘します。

夜天逸(や・てんいつ)の野心はそこで消えることはありませんでした。彼はより繊細な感情的な攻勢に転じます。重傷を負ったふりをして、医師に雲浅月(うん・せんげつ)に対して、自分が彼女のために虎の瞳を探しに行った際に負傷したという嘘の情報を伝えさせます。この「無私」の犠牲は雲浅月(うん・せんげつ)の心を深く動かし、彼女は夜天逸(や・てんいつ)が回復するまで彼のそばにいることを決意します。

一方、望春楼の柳茵茵(やなぎ いんいん)は、ただの遊女ではありません。淇国の丞相の娘として、彼女は秘密組織である墨閣を利用して、天聖国内部で、特に皇子の皇位継承争いに暗躍しています。柳茵茵(やなぎ いんいん)は容景一行と共に鳳凰谷に向かい、そこで夜天逸(や・てんいつ)が救済のための食料を使って密かに勢力を拡大しているという陰謀を暴きます。彼女は容景を味方に引き入れようとしますが、拒否されてしまいます。容景は柳茵茵(やなぎ いんいん)の境遇に同情しますが、復国の渦中に巻き込まれることを望んでいません。

雲浅月は容景と柳茵茵(やなぎ いんいん)の交流を目撃し、嫉妬の炎に包まれ、憤然と立ち去ります。その後、彼女は被災地の防疫活動に身を投じ、非凡な忍耐力と知恵を発揮します。容景はそれを目の当たりにして、救済活動をすべて彼女に任せることを決意します。雲浅月はこれを機に、容景に被災者のための家屋の再建資金を拠出するよう要求します。

柳茵茵(やなぎ いんいん)は雲浅月と容景の関係が深まるのを見て、雲浅月から手を出し、容景を牽制しようとします。一方、皇后は拓跋葉倩(たくばつ・ようせい)に厚い期待を寄せ、蝶の簪を贈り、夜軽染(や・けいせん)との縁談をまとめようとします。しかし、夜軽染(や・けいせん)は雲浅月への執念が消えず、拓跋葉倩(たくばつ・ようせい)への愛情は冷めたものとなっています。

南凌睿(なん・りょうえい)は口を滑らせて雲香荷(うん きょうか)を怒らせてしまい、皇宮に滞在することにします。そこで夜軽染(や・けいせん)と鉢合わせになり、二人は険悪な雰囲気になります。拓跋葉倩(たくばつ・ようせい)は南凌睿(なん・りょうえい)が雲浅月のために天聖にいると勘違いしますが、実際には南凌睿(なん・りょうえい)は別の思惑を抱いています。

雲浅月は食料を配っている時に、色とりどりの羽根を持った少女に出会います。この羽根の背後には、柳茵茵のもう一つの策略が隠されています。雲浅月は山の中で、いわゆる「神鳥」を探しに行くように仕向けられますが、そこで偶然、容景と一緒に秘密の洞窟を発見します。洞窟の中には大量の武器と銀が隠されており、藍家の家紋が刻まれています。これは、夜天逸が謀反のために準備を進めていることを示しています。雲浅月は、これらはすべて夜天逸が権力と雲家の娘の予言のために仕掛けた罠であることに気づきます。

夜天逸の冷酷さと決意は、藍漪(らんぎ)の問いかけによって明らかになります。彼は、雲浅月を得るためには、藍家の利益を犠牲にすることも厭わないと告白します。それは、古い家訓である「雲家の娘は必ず后になる」というものです。しかし、彼は藍漪(らんぎ)にも約束をします。大業が成し遂げられた暁には、藍家の功績を決して忘れないと。藍漪(らんぎ)は納得できないものの、信じるしかありません。権力と愛の駆け引きは、まだ続きます。

第18話の感想

第18話は、雲浅月と容景の恋を中心に、様々な陰謀が渦巻く回でした。

まず、雲浅月は毒に侵されて昏睡状態に陥ります。容景は彼女を救うために虎の瞳を探しに行きますが、それは夜天逸の罠でした。しかし、上官茗玥(じょうかん めいげつ)の助けで容景は危機を脱します。

第18話は、雲浅月と容景の恋の行方だけでなく、夜天逸の野望や柳茵茵の策略など、様々な要素が絡み合った回でした。今後の展開が楽しみです。

つづく