雲間の月は輝きて ~運命の恋人~ 第21話 あらすじ/ネタバレ
雲王府の朝焼け
雲王府の朝焼けの中、雲浅月(うん・せんげつ)は目を覚ます。周囲には心配そうな人々の姿が。彼女は傷を撫で、無事を伝え、容景(よう・けい)の容態を気遣う。雲老王爷(うんろうおうじゃ)は、容景(よう・けい)が慕容(ぼよう)府の長子であり、栄王に養子に出されたとはいえ、淇国の血筋は消せないこと、そして今や叛国の罪を背負っていることを重く語る。雲浅月(うん・せんげつ)は容景(よう・けい)の潔白を証明する一心で、老王爷は娘の情の深さを知り、再び危険に晒されることを恐れて、王府での謹慎を命じる。
消えた慕容(ぼよう)府の記録
夜も更け、雲老王爷(うんろうおうじゃ)は書斎で慕容(ぼよう)府の事件に関する記録を探すが、見つからない。その光景は、過去の記憶を呼び起こす。冷王(れいおう)爷は慕容(ぼよう)府で発見された淇人の鎧兜のみを根拠に、慕容(ぼよう)将軍の謀反を断定。雲老王爷(うんろうおうじゃ)は異議を唱え、慕容家のために弁明し、皇帝の許可を得て密かに事件を調査していたのだ。
雲浅月(うん・せんげつ)の決意
容景(よう・けい)を想う雲浅月(うん・せんげつ)は不安に駆られ、南凌睿(なん・りょうえい)は彼女の姿を見て哀れみ、王府からの脱出を助ける。一方、夜軽染(や・けいせん)は雲浅月(うん・せんげつ)の失踪を知り、心配する。拓跋葉倩(たくばつ・ようせい)は慰め、心を分けようとするが、夜軽染(や・けいせん)は公務に忙しく、冷淡な態度を取る。
皇帝の疑念
皇帝は密かに容景(よう・けい)を呼び、その身分を疑う言葉を投げかける。容景は、皇帝が容景を叛国者と決めつけたのは、栄王府の財産を正当に奪うためだと直言する。
雲浅月の懇願
雲浅月は夜軽染(や・けいせん)のもとを訪れ、夜天逸(や・てんいつ)の謀反を暴露し、容景を助けるよう懇願する。夜軽染(や・けいせん)は雲浅月の願いを拒否できず、牢獄に容景を訪ねる。牢の中で二人は見つめ合い、雲浅月は涙ながらに容景と共に生死を共にすることを誓う。その深い愛情に、容景は心を打たれる。
夜軽染(や・けいせん)の決断
夜軽染は皇帝に謁見し、容景の叛乱事件の再審を直訴する。しかし、皇帝は夜軽染に夜天逸(や・てんいつ)と容景のどちらかを選ぶよう迫り、夜軽染を苦悩させる。
秦玉凝(しん・ぎょくぎょう)の策謀
皇帝の体調が優れない中、群臣は外で不安そうに待つ。大太監の呉虞は皇帝の命で人々を追い払う。夜軽染は刑部に事件の再調査を命じる。秦玉凝(しん・ぎょくぎょう)はそれを知り、心配する。秦相(しんしょう)は刑部に心腹がいるため、事件の進展を遅らせ、万全を期すことができると自信を見せる。
秦玉凝(しん・ぎょくぎょう)と夜天逸(や・てんいつ)の企み
秦玉凝(しん・ぎょくぎょう)は夜天逸(や・てんいつ)と対策を練るが、夜天逸(や・てんいつ)は冷淡な態度を取る。秦玉凝(しん・ぎょくぎょう)は婚約者として圧力をかけるが、夜天逸はそれを利用して近づこうとする。秦玉凝は拒否し、夜天逸は夜軽染の結婚式に刺客を送り込み、牢獄で容景を暗殺しようと提案する。
玉洛瑶(ぎょくら)の協力
玉洛瑶(ぎょくら)は雲浅月と合流し、容景を救出する計画を立てる。彼らは夜軽染の結婚式に決行し、雲浅月は外で援護し、玉洛瑶(ぎょくら)は牢獄に潜入して救出する。
結婚式当日
拓跋葉倩(たくばつ・ようせい)は期待に胸を膨らませて夜府に入り、夜軽染は心配を隠せず、笑顔を見せない。彼は酒を飲んで夜天逸を足止めし、救出計画を妨害されないようにする。夜天逸は異変に気づき、密かに策略を巡らし、夜軽染を眠らせてしまう。
雲浅月の決意
城門の外で、夜天逸は容景たちを阻止しようとする。雲浅月は一矢を放ち、解毒剤を渡すよう迫る。容景と雲浅月は夜に紛れて破廟に逃げ込み、容楓(ようふう)も上官茗玥(じょうかん めいげつ)に連れられてそこに来る。容景は雲浅月がこれ以上危険にさらされるのを忍びず、王府に戻るよう説得するが、雲浅月は容景と共にどこまでも行く決意を固める。
夜軽染の覚悟
夜軽染は目を覚ますと、宮殿に赴き、容景を逃がした責任を負う。皇帝は激怒し、罰する一方で、心の奥底にある無力感と不安を吐露する。容景は淇国の末裔であり、慕容府の長子であるため、その存在は常に朝廷の憂慮の種である。夜軽染は罰を受けるものの、その忠誠心は人々の心を打つ。
第21話の感想
第21話は、雲浅月と容景の愛の深さ、夜軽染の苦悩、そして秦玉凝と夜天逸の陰謀が描かれた重要な回でした。
雲浅月は容景を救うために、命をかけて奔走しました。彼女の強い意志と揺るぎない愛は、見る人の心を打つものでした。また、夜軽染は皇帝と夜天逸の間で板挟みになり、苦悩する姿が印象的でした。彼は正義感の強い人物であり、雲浅月と容景を助けたいという気持ちと、皇帝への忠誠心の狭間で葛藤していました。
一方、秦玉凝と夜天逸は、容景を抹殺しようと企て、陰謀を巡らせていました。彼らの冷酷さと野心は、物語をさらに複雑なものにしていました。
つづく