雲間の月は輝きて ~運命の恋人~ 第24話 あらすじ/ネタバレ

夜輕染(よるかるいぜん)と拓拔葉倩(とば・ようせん)の冷戦

夜輕染(よるかるいぜん)は日夜書房に閉じこもり、拓拔葉倩(とば・ようせん)は堪忍袋の緒が切れ、なぜ自分を嫌いなのに娶ったのかと問い詰める。しかし、夜輕染(よるかるいぜん)は答えない。夜輕染(よるかるいぜん)の冷たさと逃避に失望した拓拔葉倩(とば・ようせん)は、夜輕染(よるかるいぜん)のためにこの地に残ったことは正しかったのかと疑問を抱き、涙を流しながら父皇と母妃を恋しがる。

容景(よう・けい)の密信と雲浅月(うん・せんげつ)の来訪

容景(よう・けい)は夜輕染に密信を送り、雲浅月(うん・せんげつ)を守るように伝える。何も知らない雲浅月(うん・せんげつ)は王府に送られ、夜輕染は容景(よう・けい)に会いに行ったのに自分には言わなかったと不満を漏らす。雲浅月(うん・せんげつ)は笑顔で謝罪し、彼の新婚生活をからかう。拓拔葉倩(とば・ようせん)は雲浅月(うん・せんげつ)を見て喜び、雲浅月は拓拔葉倩(とば・ようせん)の眉間の哀しみを感じ取り、理由を尋ねる。強がり笑顔の拓拔葉倩は、夜輕染は自分にとても良くしてくれると答える。雲浅月は自分の経験を例に、拓拔葉倩を慰め、夜輕染とよく話し合うように促す。

夜天逸(や・てんいつ)の決起と皇宮への潜入

夜天逸(や・てんいつ)は邸宅から脱出し、藍漪(らんぎ)と合流する。彼の軍隊は城外で待機している。夜天逸(や・てんいつ)は入宮して母を救出することを決意し、容景(よう・けい)は容楓(ようふう)を救出するために夜天逸(や・てんいつ)に皇宮への同行を依頼する。容景(よう・けい)は夜天逸(や・てんいつ)の謀反の証拠を提出して、自分の態度を示す。夜天逸は皇位を望んでおり、筆跡が得意な容景に皇上の朱批を模倣させる。

内獄での蕭妃(しょうひ)と冷王(れいおう)

内獄に幽閉された蕭妃(しょうひ)は、皇上が夜天逸の謀反を信じているのは蒙蔽されているからだと考える。同じく幽閉されている冷王(れいおう)は、皇上の心には夜天逸の居場所がないと指摘する。皇上が内獄に現れ、蕭妃(しょうひ)は説明しようとするが、皇上に遮られる。皇上に冷貴妃(れいきひ)は子供を産めないため、太子を陥れることはないと断言する。蕭妃(しょうひ)は反論するが、皇上に冷貴妃(れいきひ)は決して子供を産むことはないと告げられる。冷家の勢力が強いため、もし子供がいれば禍根になると言う。冷王(れいおう)も、冷貴妃(れいきひ)は子供を産むことはないことを知っている。蕭妃(しょうひ)は長年の情誼で皇上に訴えようとするが、蕭妃と冷王(れいおう)の不倫を知っている皇上の心は動かない。皇上に貞節かどうかを問われ、蕭妃は太后になることで百年後に皇上と同じ墓に入れるように画策してきたと答える。

冷王(れいおう)の自害と蕭妃の死

怒りに震えた皇は血を吐き、夜輕染を召し出すことを決める。夜輕染は知らせを受け、信号弾を放つ。湖心島の将領である陳柳(ちん りゅう)は信号を見て戦太鼓を打ち鳴らし、軍隊を集結させる。蕭妃を守るため、冷王は服毒自尽する。冷王は死ぬ前に、蕭妃への一途な愛を語る。自分を大切に思ってくれた冷王の死を見て、蕭妃は世俗の望みを失い、髪飾りを抜いて自害する。

夜天逸の皇宮突入と皇上の死

夜天逸は秦玉凝(しん・ぎょくぎょう)が大事を成し遂げられる人物ではないと考えているが、鷹揚衛を率いる秦玉凝(しん・ぎょくぎょう)と手を組まなければ皇宮に入れない。容景は墨閣の人間を連れて皇宮に入り、内獄を目指す。事前に待ち伏せていた呉虞たちは、容景たちに殺される。容景は呉虞の身元を慕容(ぼよう)府を滅ぼした人物だと知る。呉虞は当初、根絶やしにしなかったことを後悔する。夜天逸は入宮後、秦玉凝(しん・ぎょくぎょう)に城門を守るように命じ、容景が出てきたらすぐに殺すように言う。藍漪(らんぎ)は藍家の者たちと一緒に皇宮の守衛を殺し、蕭妃を見つけられない夜天逸は皇上に問い詰める。皇上に蕭妃の死を告げられる。激怒した夜天逸は、なぜ言うことを聞いて優秀なのに皇上に認められないのかと理解できない。皇上に自分の子供ではないと言われると、夜天逸は皇上の首を絞めて皇位を譲るように迫る。動揺した皇は血を吐いて亡くなる。皇上の死は夜天逸にとって予想外の事態だった。藍漪(らんぎ)が駆けつけると、夜天逸は慌てて自分が皇上を殺したのではないと主張する。

雲浅月の予感

拓拔葉倩と同衾していた雲浅月は突然目を覚まし、夜輕染の居場所を尋ねる。拓拔葉倩は夜輕染が皇宮に行ったと答えると、雲浅月は何かが起こったと感じ取り、慌てて起き上がる。

第24話 感想

第24話は、怒りと悲しみに満ちたエピソードでした。夜輕染と拓拔葉倩の夫婦関係は悪化の一途を辿り、蕭妃と冷王の悲劇的な結末は見る者を悲しませます。夜天逸はついに皇宮に攻め入りますが、予想外の事態が彼を待ち受けていました。

特に印象に残ったのは、蕭妃と冷王の死です。長年連れ添った二人は、最後にはお互いのために命を落としました。蕭妃の皇位への執着は理解しがたいものがありますが、冷王への愛は本物でした。冷王の蕭妃への一途な愛も感動的でした。

また、夜天逸の皇位への執着も理解しがたいものでした。彼は優秀で言うことを聞くのに、なぜ皇上に認められなかったのでしょうか。彼の怒りは理解できますが、皇上の死は予想外の展開でした。

つづく