『雲間の月は輝きて ~運命の恋人~』第26話 あらすじ/ネタバレ

南凌睿(なん・りょうえい)の助けで、暴雨の中で気を失っていた雲浅月(うん・せんげつ)は、無事に雲王府へ連れ戻された。目を覚ました雲浅月(うん・せんげつ)に、南凌睿(なん・りょうえい)は南梁へ逃げることを提案する。しかし、雲浅月(うん・せんげつ)への想いを募らせていた雲香荷(うん きょうか)がそれを阻止しようとしたため、二人は言い争いになってしまう。雲老王爷(うんろうおうじゃ)は、雲浅月(うん・せんげつ)が穏やかに暮らせることを願う一方、雲浅月(うん・せんげつ)は静養を理由にその場を去る。

一人残された雲浅月は、折れた玉釵を直そうとするが、その難しさに涙を流す。それは、過去への未練と哀しみを表していた。

一方、朝廷では暗雲が立ち込めていた。夜軽染(や・けいせん)を支持する秦相(しんしょう)は、臣下からの支持を受けながらも、家族の選択に直面していた。彼は娘の秦玉凝(しん・ぎょくぎょう)に、流刑となった夜天逸(や・てんいつ)との関係を忘れるよう告げる。複雑な思いを抱えながらも、秦玉凝(しん・ぎょくぎょう)は父の命令に従うしかなかった。

夜軽染(や・けいせん)が即位した後、秦玉凝(しん・ぎょくぎょう)は冷昭卓(れいしょうたく)に容景(よう・けい)の追跡について尋ねる。その際、雲浅月を容景(よう・けい)と共謀して先帝を殺害した罪人であると非難する。雲王府では、南凌睿(なん・りょうえい)の気遣いと美味しい料理に心が癒されるものの、雲香荷(うん きょうか)は微妙な嫉妬心を抱いていた。

そんな中、秦玉凝(しん・ぎょくぎょう)は雲王府に乱入し、雲浅月を連れ去ろうとする。南凌睿(なん・りょうえい)は雲浅月を守ろうとするが、逆に南梁と通じていると非難され、二人は争いになってしまう。雲浅月は自分が標的にされていることを悟り、家族を守るために秦玉凝(しん・ぎょくぎょう)に従い、牢獄に入れられてしまう。

牢獄の中で、秦玉凝は雲浅月に対して容景(よう・けい)の居場所を執拗に問いただす。雲浅月は知らないと答えるが、秦玉凝の嫉妬と憎しみは彼女をさらに追い詰める。しかし、雲老王爷(うんろうおうじゃ)が拓跋葉倩(たくばつ・ようせい)に助けを求めたことで、夜軽染(や・けいせん)は雲浅月を救出することに成功し、秦玉凝は捕らえられる。

雲浅月が妊娠していることが判明し、夜軽染(や・けいせん)は驚きと戸惑いを隠せない。彼は長年雲浅月を想い続けてきたにも関わらず、彼女の心は容景(よう・けい)に向いていたことを知る。怒りと悔しさを感じながらも、夜軽染(や・けいせん)は雲浅月と生まれてくる子どものために父親になることを申し出るが、雲浅月は拓跋葉倩(たくばつ・ようせい)との関係を壊したくないという理由でそれを断る。

雲浅月が救出されたことを知った秦相(しんしょう)とその一派は、夜軽染(や・けいせん)に雲浅月を厳罰に処すよう要求する。しかし、夜軽染(や・けいせん)は雲浅月が皇族の子を身ごもっていることを理由にこれを拒否し、生まれてくる子どもが男子であれば雲浅月を皇后にすると約束する。この発言は雲浅月の立場を固めるだけでなく、夜軽染(や・けいせん)の彼女への愛情と決意を示すものでもあった。

しかし、夜軽染(や・けいせん)の決断は全ての人から理解されるわけではなかった。夜軽暖(やきょうだん)は将来の不安を口にし、拓跋葉倩(たくばつ・ようせい)は夜軽染(や・けいせん)の裏切りに怒り、雲浅月との間に誤解が生じてしまう。雲浅月は説明しようとするが、拓跋葉倩(たくばつ・ようせい)の怒りを鎮めることができず、二人の友情に亀裂が入ってしまう。

様々な困難に直面する雲浅月だったが、夜軽染(や・けいせん)の庇護を受け入れるしかなかった。皇后の座には興味がないものの、それは自分と雲王府を守る唯一の方法であり、夜軽染(や・けいせん)が外戚の干渉を防ぐための重要な手段であることを理解していた。権力と感情が交錯するこの状況の中で、雲浅月がどのような決断を下すのか、今後の展開が注目される。

第26話感想

第26話では、雲浅月と夜軽染(や・けいせん)の関係に大きな進展がありました。南凌睿(なん・りょうえい)の助けで命を救われた雲浅月は、夜軽染(や・けいせん)から南梁への逃避を提案されますが、雲香荷(うん きょうか)の妨害により実現しませんでした。一方、秦玉凝は雲浅月を容景(よう・けい)と共謀して先帝を殺害した罪人であると非難し、雲浅月は牢獄に入れられてしまいます。

しかし、雲老王爷(うんろうおうじゃ)の助けにより夜軽染(や・けいせん)は雲浅月を救出し、さらに雲浅月が妊娠していることが判明します。夜軽染(や・けいせん)は雲浅月と生まれてくる子どものために父親になることを申し出ますが、雲浅月は拓跋葉倩(たくばつ・ようせい)との関係を壊したくないという理由でそれを断ります。

このエピソードでは、雲浅月と夜軽染(や・けいせん)、雲浅月と拓跋葉倩(たくばつ・ようせい)、雲浅月と秦玉凝の複雑な三角関係が描かれています。また、雲浅月と夜軽染(や・けいせん)の間に生まれた新しい命が、今後の展開にどのような影響を与えるのか気になるところです。

つづく