雲間の月は輝きて ~運命の恋人~ 第28話 あらすじ/ネタバレ
宮廷の奥深き世界で、玉洛瑶(ぎょくら)は容景(よう・けい)の体調を気遣い、魚スープを丹精込めて作った。容景(よう・けい)は、大局を考慮し、まず弦歌(げんか)にスープを上官茗玥(じょうかん めいげつ)のもとに届け、両家の和睦を保つことを提案した。玉洛瑶(ぎょくら)は内心では望まなかったが、容景(よう・けい)の苦衷を理解し、自らスープを届けることにした。しかし、上官茗玥(じょうかん めいげつ)はスープを受け取らず、容景(よう・けい)の将来の選択に対する不安を吐露し、皇位争いに巻き込まれることへの覚悟や、失敗した場合の重い代償を問いただした。
一方、秦相(しんしょう)は朝廷で、卑屈な態度で夜軽染(や・けいせん)に秦玉凝(しん・ぎょくぎょう)の赦免を懇願した。その際、雲浅月(うん・せんげつ)と容景(よう・けい)の過去を持ち出し、雲浅月(うん・せんげつ)のお腹の子供の血統を疑った。夜軽染(や・けいせん)は利害を考慮し、秦玉凝(しん・ぎょくぎょう)への罰を一時的に延期することを決定したが、大婚の後で釈放することを条件とし、秦相(しんしょう)は感激した。夜軽染(や・けいせん)はまた、秦相(しんしょう)に容景と雲浅月(うん・せんげつ)の過去を二度と口にしないように厳しく警告し、雲浅月(うん・せんげつ)のお腹の子供の身元を疑うことも禁じた。
秦玉凝(しん・ぎょくぎょう)は披風を持って容景を見舞い、婚約者としての気遣いと世話の気持ちを伝えたが、容景は病気が治ったことを理由に彼女の好意を断った。一方、陳柳(ちん りゅう)の挑発が静寂を破り、容景に雲浅月(うん・せんげつ)が夜軽染(や・けいせん)と結婚することを露骨に告げ、嘲笑と挑発を交えた言葉で容景を傷つけた。この言葉は容景の心を深く傷つけ、彼は酒に溺れても、雲浅月(うん・せんげつ)への深い思いを消し去ることができなかった。
酔った容景は、玉洛瑶(ぎょくら)に支えられて部屋に戻り、玉洛瑶(ぎょくら)を雲浅月(うん・せんげつ)と間違えて、深い思いと後悔を語った。玉洛瑶(ぎょくら)は複雑な気持ちになり、立ち去ろうとしたが、容景に強く引き留められ、雲浅月(うん・せんげつ)が夢の中でもう少しだけそばにいてくれるように頼まれた。玉洛瑶は眠っている容景を見つめ、雲浅月(うん・せんげつ)の境遇に同情しつつ、容景の深い愛情を受けることができることを羨ましく思った。
夜軽染(や・けいせん)は、容景が現れる可能性に備えて入念に計画を立て、兵士を訓練し、雲浅月(うん・せんげつ)を女媧廟に一人で行かせ、そこで容景を捕らえる計画を立てた。彼はまた、雲浅月(うん・せんげつ)のために豪華な栄華宮を用意し、銀の指輪を手作りして、彼女との結婚を望んだ。しかし、雲浅月(うん・せんげつ)は夜軽染(や・けいせん)の告白に無関心で、自分の心には男女の情がないことを率直に告げ、拓跋葉倩(たくばつ・ようせい)を大切にするように勧めた。夜軽染(や・けいせん)は、拓跋葉倩(たくばつ・ようせい)との結婚は皇命であり、愛はないことを告白し、この事実は雲浅月(うん・せんげつ)を激怒させた。彼女は、夜軽染(や・けいせん)への恩に報いることができないと感じた。
結婚式の日、雲浅月(うん・せんげつ)は表面上は笑顔で、しかし心の中では波が押し寄せていた。女媧廟で祈りを捧げていると、陳柳(ちん りゅう)が突然昏倒し、容景が廟の中に姿を現し、嫁衣を着た雲浅月(うん・せんげつ)を見つめた。容景を捕らえることができなかった夜軽染(や・けいせん)は不機嫌になり、代わりに雲浅月(うん・せんげつ)と一緒に宮殿に戻った。拓跋葉倩(たくばつ・ようせい)は这一切を目撃し、新婚の夜に自分が冷遇された理由を理解し、雲浅月(うん・せんげつ)に対して深い恨みを抱いた。
第28話の感想
第28話は、物語が大きく動き出す重要な回でした。玉洛瑶と容景の切ない恋模様、秦玉凝(しん・ぎょくぎょう)の執着、そして夜軽染(や・けいせん)の複雑な思いが交錯し、緊迫感のある展開が続きました。
特に印象に残ったのは、酔った容景が玉洛瑶を雲浅月(うん・せんげつ)と間違えてしまうシーンです。容景の雲浅月(うん・せんげつ)への深い愛情が伝わってくる一方で、玉洛瑶の複雑な心情も描かれており、切ない気持ちになりました。
また、夜軽染(や・けいせん)と雲浅月(うん・せんげつ)の関係も大きく進展しました。夜軽染(や・けいせん)は雲浅月(うん・せんげつ)への想いを告白しますが、雲浅月(うん・せんげつ)は心を動かすことはありません。夜軽染(や・けいせん)の苦悩と雲浅月(うん・せんげつ)の葛藤が描かれており、今後の展開が気になります。
つづく