雲間の月は輝きて ~運命の恋人~ 第3話 あらすじ/ネタバレ
上官茗玥(じょうかん めいげつ)は容景(よう・けい)に、雲浅月(うん・せんげつ)が冤罪を晴らすのを手伝うよう鄭重に依頼し、初心を忘れないよう忠告します。かつて慕容(ぼよう)府の悲劇は雲老王爷(うんろうおうじゃ)が主導したものですが、関連する巻物は大理寺から不思議なことに消えてしまいました。容景(よう・けい)は雲浅月(うん・せんげつ)を助けることで、雲王府内でその重要な巻物を探す手助けをしてもらいたいと考えています。
雲浅月(うん・せんげつ)は、いつも自由奔放で束縛を嫌う女性ですが、なんと自ら家族の仕事を管理したいと申し出ます。当然、雲老王爷(うんろうおうじゃ)は猛反対します。その理由は、皇室には古くからの教えがあり、歴代の皇后は必ず雲家の嫡系から選ばれることになっているからです。雲浅月(うん・せんげつ)は生まれた時から、太子妃となり、やがては天下の母となる運命を背負っています。皇后はそれを心配し、雲浅月(うん・せんげつ)を磨くために良い師を探していました。そこに容景(よう・けい)が自分を推薦し、皇帝は快諾し、雲浅月という「厄介者」を彼に託します。雲浅月は不満ながらも、家事の都合で皇后的手配を受け入れざるを得ません。
容景(よう・けい)は雲浅月と夜軽染(や・けいせん)の親交を知っており、馬を贈って気遣います。雲浅月は栄王府に入りますが、その豪華さに舌を巻き、王府に伝説の蔵書閣があることを知り、興味津々になります。侍女である弦歌(げんか)を通じて、蔵書閣に入るには容景(よう・けい)の許可が必要だと知った雲浅月は、蔵書閣には時空を超える秘密が隠されているのではないかと推測します。
一方、冷王(れいおう)爷とその息子である冷昭卓(れいしょうたく)は、性格が正反対の親子ですが、密かに三皇子の皇位争奪を支援しています。太子が廃されたことは、三皇子はすでに冷王(れいおう)爷に密書で伝えていました。冷昭卓(れいしょうたく)と秦玉凝(しん・ぎょくぎょう)は、皇城内外を分担して禁軍を指揮していますが、立場と感情の葛藤から微妙な関係にあります。冷昭卓(れいしょうたく)は秦玉凝(しん・ぎょくぎょう)に千年紫参を贈りますが、秦玉凝(しん・ぎょくぎょう)は冷たく拒否します。二人は言葉の中で、複雑な感情と過去の因縁に対する無念さを吐露します。この紫参は、秦玉凝(しん・ぎょくぎょう)の父である秦相(しんしょう)に対する深い恨みと同情を呼び起こします。当年、母を救えなかった秦相(しんしょう)は、紫参を皇后に献上し、それが間接的に秦玉凝(しん・ぎょくぎょう)の母の死につながりました。それ以来、秦相(しんしょう)は一人になり、娘の未来のために政治に専念しています。
容景は雲浅月に対して厳しい学習を要求し、彼女が怠けていても罰を逃れることはできません。字の練習の罰で、雲浅月は小さな策略を立てますが、失敗に終わり、容景から皇后の命令を盾に戒尺で罰を受けることになります。夜軽暖(やきょうだん)公主の登場は、この師弟関係に少しの安らぎをもたらします。彼女は雲浅月に琴棋書画を学ぶことを提案しますが、偶然にも雲浅月と容景の「戦い」を目撃してしまいます。
蔵書閣で、雲浅月はいよいよ『醒世異聞録』を目にすることができます。書物に記された逆光陰、塑未来の方法は彼女を驚かせますが、必要な宝物である白玉神龍、千年寒鉄、鳳凰重生はなかなか見つかりません。彼女が本を取ろうとしたまさにその時、容景が現れ、二人はもみ合いになり、誤って倒れて唇が触れ合ってしまいます。弦歌(げんか)がその場面を目撃し、気まずい雰囲気になります。
雲浅月は本を持って急いで逃げ出し、予期せぬキスに懊悩と恥ずかしさを覚えます。彼女は『醒世異聞録』の世界に没頭し、宝物を探して運命を変えようと決意します。一方、容景は寒毒に侵されているため、女色を避ける必要があり、温泉で療養していますが、その背後にある苦悩はほとんどの人が知りません。
翌日、容景は雲浅月の学習成果を調べ、彼女が夜軽染(や・けいせん)を題材にした絵に非常に不満を持ち、その場で破り捨てます。雲浅月が怒り心頭になっていると、秦玉凝が訪ねてきて、千年紫参を容景に贈りますが、彼は体調が悪いことを理由に断ります。雲浅月は白玉神龍と千年寒鉄について質問しますが、容景は疑念を抱きながらも表には出しません。二人の間に流れる暗流は、より複雑な葛藤が展開されることを予感させます。
第3話感想
第3話は、雲浅月と容景の関係が大きく進展する重要な回でした。上官茗玥(じょうかん めいげつ)の依頼で容景が雲浅月を助けることになり、雲浅月は栄王府で生活することになります。
自由奔放な雲浅月は、容景の厳しい指導に戸惑いながらも、次第に彼の優しさに触れていきます。また、蔵書閣で『醒世異聞録』を見つけ、運命を変える方法を探し始めるなど、雲浅月の成長が感じられる回でした。
一方、冷王(れいおう)爷と冷昭卓(れいしょうたく)は三皇子の皇位争奪を支援しており、秦玉凝との関係も複雑に絡み合っています。秦玉凝の父である秦相(しんしょう)の過去も明らかになり、物語がさらに深みを増してきました。
つづく