雲間の月は輝きて ~運命の恋人~ 第34話 あらすじ/ネタバレ

夜天逸(や・てんいつ)の来訪と月岐の決断

夜天逸(や・てんいつ)は月岐に援軍を求め、拓跋葉成(たくばつようせい)は当初、勝算はないと悲観する。しかし、夜天逸(や・てんいつ)は虎符を掲げ、秦相(しんしょう)を排除したことを明かす。秦相(しんしょう)は月岐の密偵であり、その失墜に拓跋葉成(たくばつようせい)は激怒する。夜天逸(や・てんいつ)は天聖で混乱を起こし、互いに利益を得る策を提案。拓跋葉成(たくばつようせい)は熟考の末、支援を決意する。

雲浅月(うん・せんげつ)と容景(よう・けい)の帰還と毒蛇の襲撃

雲浅月(うん・せんげつ)と容景(よう・けい)は期待に胸を膨らませるも、手ぶらで帰還する。夜道、雲浅月(うん・せんげつ)は毒蛇に足首を噛まれる。容景(よう・けい)は危険を顧みず、毒を吸い出す。その光景は、かつての記憶と重なり、霧の中に消えていく。一方、雲浅月(うん・せんげつ)と凌児(りょうじ)を探しに行方不明となった夜軽染(や・けいせん)は、心痛のあまり血を吐く。病因は謎に包まれる。

容景(よう・けい)の優しさ

容景(よう・けい)は負傷した雲浅月(うん・せんげつ)を背負い、夜道を歩く。雲浅月は容景の婚姻を気遣い、彼に妻がいないことを知る。容景は佳話として、夜軽染(や・けいせん)に容景との結婚を願い出ることを提案する。

容景は雲浅月を無竹居に安置する。過去の思い出が蘇る中、雷鳴が響き、雲浅月は悪夢にうなされる。夢の中では、大雨の中、誰かを必死に引き留めるが、その顔はぼやけていた。容景は、その人物は自分だと理解し、夢は真実ではないと慰める。

夜軽染(や・けいせん)は再び血を吐き、拓跋葉倩(たくばつ・ようせい)は心を痛める。阿烏(あう)は、それは生生不離の蛊毒の反作用だと説明する。拓跋葉倩(たくばつ・ようせい)は愛憎に苦しむ。

容景の箫の音と夜軽染(や・けいせん)の苦悩

容景は箫の音で雲浅月を落ち着かせ、その様子は拓跋葉倩(たくばつ・ようせい)の密偵によって夜軽染(や・けいせん)に伝えられる。拓跋葉倩(たくばつ・ようせい)は夜軽染(や・けいせん)に知らせようとするが、阿烏(あう)に止められる。結局、情報は陳柳(ちん りゅう)を経て夜軽染(や・けいせん)に伝えられる。

容景は雲浅月と幸福について語り、雲浅月は夜軽染(や・けいせん)の優しさは他に類を見ないと答える。容景は丁寧に骨を取り除いた芙蓉燒魚を作り、雲浅月は昔の記憶に浸り、意識を失う。容景は彼女を部屋に運ぶ。竹林では、弦歌(げんか)が夜軽染(や・けいせん)の姿を見かけ、容景に報告する。容景は手紙を残し、姿を消す。

夜軽染(や・けいせん)と雲浅月の再会

夜軽染(や・けいせん)は容景の手紙を読み、複雑な気持ちになる。雲浅月は彼の突然の訪問に驚き、夜軽染(や・けいせん)は彼女を責めながらも、強く抱きしめ、宮殿に戻るように懇願する。容景への恨みは消えないが、仕方がないと語る。

拓跋葉倩(たくばつ・ようせい)は口では強がっているが、夜軽染(や・けいせん)の安否を気遣い、平城の位置を調べ、助けに向かう準備をする。雲浅月も夜軽染(や・けいせん)を心配するが、彼は無事に帰還し、彼女と共に余生を過ごすことを誓う。夜軽染(や・けいせん)は思慕の情を込めて絵を描き、二人は引き寄せられ、夜軽染(や・けいせん)は雲浅月にキスをする。しかし、雲浅月は突然頭痛に襲われる。

雨夜の別れと新たな陰謀

雨の夜、容景は橋の上で箫を吹き、雲浅月に別れを告げる。彼は、平城への旅が二人の縁の終わりであることを悟っていた。

一方、藍漪(らんぎ)は偽の淇人を送り込み、夜軽染(や・けいせん)の食料を襲撃する。これは、夜軽染(や・けいせん)の容景への憎しみを深め、より激しい戦いを招くことになる。

秦玉凝(しん・ぎょくぎょう)は夜天逸(や・てんいつ)の行方を突き止め、冷昭卓(れいしょうたく)を追跡し、父の仇を討とうとする。復讐の炎が燃え上がる。

第34話の感想

第34話は、物語が大きく動き出す重要なエピソードでした。夜天逸の月岐への援軍要請、雲浅月と容景の再会、夜軽染(や・けいせん)の病状の悪化など、見どころ満載の内容でした。

特に印象に残ったのは、雲浅月と容景の再会シーンです。毒蛇に噛まれた雲浅月を助けるため、容景が毒を吸い出すシーンは、二人の強い絆を感じさせる感動的な場面でした。また、容景が雲浅月に芙蓉燒魚を作るシーンは、かつての二人の仲睦まじい様子を思い出させて、切ない気持ちになりました。

一方、夜軽染(や・けいせん)は病状が悪化し、雲浅月への想いと容景への憎しみが入り混じった複雑な感情に苦しんでいます。彼の苦悩は見ていて辛く、早く元気になってほしいと願うばかりです。

つづく